ジュリアン・ストックウィン著。

ついに続きが出ました9巻目。
前巻で怒涛の恋愛の果て、好意的だった提督令嬢ではなく、田舎娘と電撃婚約してしまった、なのに…で、どん底状態のスタートをきるキッド。傷心に加えて提督からは睨まれるし、親友レンジの励ましや忠告も耳に入らず迷走する。
せめて任務にハードに打ち込むことで乗り切ろうとするが、「傷心のため人が変わって人間味もなくなってしまった」と水夫たちの信頼も急降下し…
しかもタイトルをごろうじろ。とんでもない陰謀まで降りかかってくるのである。

いやー面白かった。シリーズ中でも波乱万丈度はトップクラスで、一気読み。海尉艦長として頼もしい限りだったキッドの意外なモロさに目が離せない。後半、レンジと一時離れてそれぞれに意外な道をたどるのだが、終盤ちょっと駆け足なものの、必要な回り道だったとわかり、次巻が景気よく盛り上がってくれるだろうという期待で気持ちよく終わる。

うーんやっぱり、書くほどにうまくなっていってる気がしますよこの人。最初の数巻はちょっとビミョーだったが、しりあがりにどんどん面白く読ませてくれるようになった。。

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