1970年、ジーン・ケリー監督作品。でも西部劇(コミカルタッチだが)。
二か月ぶりに観た映画がコレ(笑)
スカパーでやってくれたので録画した!

テキサスで牛を追っていた初老のカウボーイ、ジョン(ジェームズ・スチュワート)は、弟が亡くなったという知らせと弟が経営していた店を遺産として引き継いでほしい…という弁護士からの手紙を受け取り、はるばるシャイアンへと旅立つ。カウボーイ仲間で10年来の友人ハーリー(ヘンリー・フォンダ)も、何となく?一緒にくっついてきた。事業家として新しい人生に踏み出すとあって、ちょっぴりわくわく気分のジョンだったが、到着してみると弟の店は、まさかの「西部一の高級娼館」!

口下手、朴訥な性格のジョンは「娼館経営など自分には無理!」と、閉館を目論むのだが、そのとたん、友好的だった娼婦たちや住民たちからは総スカンを食い、しかも、館に反感を持つ悪党バニスターの一家と対立するハメに…

いやー、噂には聞いていましたが、なかなか楽しめました。
大スター二人なんだけど、今回はヒーローでもなんでもなくって、アテ書きかと思うくらいにあわあわと状況に乗り遅れ続けるトーヘンボクなジョン=スチュワートと、いつもどーでもいいことをダラダラダラダラくっちゃべってる、金魚のフン・ハーリー=フォンダ。この二人のユルくて抜けた掛け合いが素晴らしい。一か月くらい馬で旅してから「おいオマエ、なんでついてきてるの?」ってジョンのズレっぷりとか。調子にのって服を新調しちゃったりする相棒に「ありゃりゃー、ついていけないかなー」という途方にくれた目でそっと距離をおいてみたりするけど、いつしかチャッカリ娼婦たちと仲良くなってるハーリーのマイペースぶりとか。
男の友情って、このくらいユルくてユルくて仕方がないくらいが納得いきますね。

ハーリー曰く「ライフルはまだしも拳銃なんてからきし」の二人、それでも終盤は西部劇らしく銃撃戦もあるのだけど、見どころはむしろシャーリー・ジョーンズ率いる美女軍団にもみくちゃにされる老優二人(笑)
まあ老優とかいっても、まだここではせいぜい60代なんですけどね。
なぜかフォンダの方が少し若く見えるけど(実際は3つ年上)。

1970年前後は、ユルくて楽しい西部劇コメディが、まだ結構あった。
たいして中身がある話でもないけど、やっぱり、すっかり、ほっこりしました。
ここんとこずーっとシゴトシゴトで気が抜けなかったもの。いや、あんまり状況は変わってないんですが…(爆)

あー、映画はいいなあ。
クラシック映画は…
★四つもあげる映画じゃないけど、マケとこっと(^^♪

再生しおわると、TVにパッと出たリアルタイム放映番組は「ブロークバック・マウンテン」。
…カウボーイ二人組といっても、最近(でもないか?)は、せちがらいというか生きづらいですかね~(^^;)
ブロークバックは観ていないんだけど、何の話かは知っている(笑)。

コメント

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オベリックス
2014年3月4日1:02

かなり前、…25年以上前にテレビで見ました。日本じゃビデオにもなっていないみたいで、再見のチャンスもなさそうなので、おぼろげな記憶でコメント致します(スミマセン)。
テレビ放映だったのでもちろん吹替えで見たのですが、面白かったと記憶しています。スチュワートはもちろん浦野光さん(「ウルトラセブン」ナレーターですね)でした。男二人のゆるい友達関係ゆえか、のんびりした映画だった気がします。ジーン・ケリーって監督としても良いじゃん、と思ったり(何気に上から目線)。アメリカではDVDも出てるので、日本でもさっさと出してほしいです、もちろん吹替え収録で。

ボースン
2014年3月4日1:40

こんばんわ~

そう、ビデオとかなってないですよね、少なくともDVDはねー。私は今回が初見でした。
これ、スカパーの無料開放デー(第一日曜)にやってたんですよ。アンテナあったら誰にでも見れたはず。
無料開放デーほど、ろくなものやってない気がするのですが(気難しいというより、古モノ好みの私…)、今回はヒットでした。まあ、ほんとは契約してる基本パックに入ってるチャンネルだったんですが。

ジミーの、もたこらもたこらどもるようなしゃべり方がなんとも可笑しい作品でした。フォンダも、普段の何倍増しだか間抜けた表情で通して、達者な人です。
ご記憶の通り、のんびりした映画でした。
フォンダは妙なタイミングで木の実を割ってばかりいて。字幕ではクルミと言ってたけど、ピーカンナッツみたいでしたよ。

nophoto
だぶるえんだー
2014年3月5日7:30

おもしろそうですね。さがしてみましょうか。
拳銃はライフルより扱いにくいのでしょうか?おそらくそうなのでしょう。平和な生活していればあまり使わないでしょうし(主に、人間を撃つ銃でしょうから)

ボースン
2014年3月5日10:55

楽しい映画でしたよ~。
おっしゃる通り、平和な生活をしていれば、所持していても拳銃は、そんなに使わないのでしょう。早撃ちに必要な反射神経は年齢とともに衰えていくでしょうしね。
でもライフルは射程も長いし、カウボーイなら狩猟などで結構使うはず。

最後の戦闘でも、敵になるべく距離を詰めさせないようにしながらライフルで、という基本戦略で戦っていました。

nophoto
だぶるえんだー
2014年3月7日20:33

拳銃は、武器で言うと刀剣に当たるかもしれません。
刀剣が古来特別扱いされたのは”人切り専用”だったからではないでしょうか。弓矢や槍や斧は、猟具工具から転職して、人間相手に使われるようになったものでしょう(ヌンチャクも、もとは農具だったそうです。)しかし刀剣は、最初から対人戦闘用。むかしのひとは、そこに注目して
「刀剣は高貴な武器」
と意識したのでは?いや、勝手な想像ですが。

ボースン
2014年3月8日1:36

西部劇ですからね、勝負―決闘はやっぱり拳銃なんですねぇ。
一対一の決闘ではやはり、相手に先に抜かせてそれでも倒す、という部分に美学もありーの自己弁護もありーの、の、早撃ちこそが西部劇の評価軸で。多対多の場合は、得物として結構ライフルも入ってきますが…

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