39歳独身の歩は突然会社を辞めるが、折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、多額の借金が発覚した。ある日、父が雑誌「映友」に歩の文章を投稿したのをきっかけに歩は編集部に採用され、ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることに。“映画の神様”が壊れかけた家族を救う、奇跡の物語。
原田マハ著。
映画ハートウォーミングストーリーということで。
名画ブログを作る、というのが、うまく高齢の家族を巻き込む仕掛けとして機能している。
後半の勢いに身を任せればいいんだけど、ひねくれクラシックシネマ好きとしては、80才の父親の映画愛がちょっと若いなーと(笑)
まあ、80才の映画愛ブログをリアリズムでやると、作中に「ほとんどの人がわからない映画」率がもっと増えてしまって、成立しないのかしらね~(^^;)
名画座でやってるラインナップは、リアル21世紀の現在でやれる範囲内の懐かしの名画ということで、納得できますけど。
2007年に書かれた作品、その中でのネット状況描写がなんとなく引っかかる部分ありということもあり、80代にしてはおもに最近(爆)の映画を語ってることもあり、そして会社を辞めるくだりがあとひといきリアル感物足りないこともあり、一気に読んだのだけど、どこの惑星のキネマの神様かな~という気持ちも少しばかりあった。まあ、普通の人には普通におすすめできるのだろうかと思います。
スイマセン、奥歯にモノのはさまったような言い方ばっかりで。
私にとって80年代の映画は「古くない」、90年代以降の映画は「新しい」、という、一般的でない映画感覚のためでありんす。
心から映画への愛を表出することで、どんどん幸せになっていく、それはほんと、いいよね~、憧れですよねー。
私もいろいろ、観たもの読んだものへの愛を日記に書き殴ることで多幸感(レジェンドブロガーになっちゃう登場人物とは違って、主に自分の中どまりだけど)を増殖させて、とりあえず元気に明日を迎えることができる、そういうところがあります。
ここ一か月以上、全然映画見れてないけど。しくしく。
いいかげんに「常態」に戻ってくれよmy職場ぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーー!
コメント
「あたらしい」
と感じることがある。図書館で、むかしの本をよく読むのでね。
若い人は嘲笑うでしょうなぁ。
ブログでの楽しい論戦のメインが「ニュー・シネマ・パラダイス」「フィールド・オブ・ドリームス」「硫黄島からの手紙」あたりで、大半が80年代以降のものなのですね。
もっと古いものとなると、50年代の映画で、申し訳程度に触れられるのが「七人の侍」「ゴジラ」「第三の男」「殺人狂時代」くらい。各所に引用の多い、そういう意味では新鮮味のない作品ばかりです。
このお父さん、戦争にも行き、前線で戦ったこともあるそうなので…違和感…(^^;)