キース・トムスン著。ちょっとかわったスパイ?小説。

ラドラム「暗殺者」のボーンは、記憶喪失で、自分について何も思いだせないのだが、なぜかすぐれた戦闘&逃走スキルをもっていて、謎の追手から逃げ回りながら自分についての謎をといてゆく。

だが今度は、もっとすごい(^^;)
ドラモンド(64歳)は、アルツハイマーで、自分についてイマイチよく思いだせないのだが、なぜかすぐれた戦闘&逃走スキルを持っていて、謎の追手から脊髄反射的に以下略(爆)

さすがに、主人公はドラモンド自身ではなく息子のチャーリー。競馬狂いで大学もドロップアウトしたようなダメんずだが、この親にしてこの子あり。久しぶりに会ってみたらまだらボケになっていた父親とともに、謎の追手から逃げ回る。
ときどき反射的にヒーローじみた反応をみせる父親に、「もしや、凄腕スパイなのか???」と、父親の正体を含めて謎を追っていくわけなのであるが、その気になれば彼も案外スパイの素質があるのかも、な、意外な頑張りをみせてくれる。
ちょっとトボけた語り口とともに、この妙なタッグチームの行方からは目が離せない。拾い物くさい。


しかしさすがに、この年(64歳)ではちょっと早すぎるよなあ。なんとかならないかなあ。

コメント

nophoto
だぶるえんだー
2014年2月4日8:44

末期の西ローマ帝国を舞台にした小説に、主人公(軍医)が皇帝陛下に出会うくだりがありまして。皇帝は主人公を観察して
「君はスパイじゃなさそうだな。万一スパイだとしても、自分ではそうだと知らないんだろう」
と評するのです。つまらない小説でしたが、その部分だけ妙に記憶に残っている。
案外うまいやり方かもしれませんね。スパイに、
「私はスパイだ」
という自覚を与えないまま送りこむ。本人は、ごくふつうに働いてるつもりだから挙動に不審な部分がない。網にひっかからないし、万一ひっかかっても何も知らないわけだから・・・・・・・。冷酷ですが、送りこむ側にとっては便利な存在でしょう。

ボースン
2014年2月5日0:12

末期の西ローマ帝国…
密偵ファルコの子孫じゃないですよね(笑)
あれもちっとも続きが出なくて悲しいです。

>冷酷ですが、送りこむ側にとっては便利な存在でしょう。

秘密を守るには、そもそも秘密を知らないのが一番、ですね★

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