「聖ヨハネの帰還」完結編と、2本の番外編。
今回、番外編がかなりハイレベル!
一本目は、伯爵を囲むサプライズ・パーティーを企画する部長&ギャングのボス・ボロボロンテ「お茶会攻防戦」。ギャグに徹してゴキゲンな一作。
そして、二本目「コッツウォルズの手稿本」は思わぬ方向から仕掛けられた罠にキッチリお返しをする伯爵。伯爵の家系をたどる歴史発掘物語でもあり、いろいろと味わい深い話です。そこになぜかロレンスもからんで…(笑)
珍しく、そこそこ人の役に立っているロレンス君…おちゃらけロレンスは結構気に入りのキャラなので何だか嬉しいなあ。
オトメな妄想おばさん英国版もなんかいい感じ。というか趣味を同じくする旦那さんとの仲よしぶりも素敵で、すごくいい感じな熟年夫婦でしたなあ。かくありたいねえ。

エロイカは少佐でブレイクしたとは思うけど、伯爵の魅力をあらためて実感できる39巻でした。もちろん凄腕で抜け目のない大泥棒だけど、根っこでは何かしら育ちの良さがにじんでるというか、愛され上手というか、トーヘンボクな少佐とは違ったかわいらしさがあるんだね。
巻を重ねるにつれてむしろ存在感を増してきたというか(ってタイトルロールの主人公なのに最近の方がってなんだよ…とは言えるが)。
いやー伯爵満喫~☆

コメント

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なにわすずめ
2013年12月17日22:39

子どものころに目にした印象とは作風が変わってきて、青池保子先生の描くお顔がいつのまにか「すんごいウマ面」になってる!と感じたのが
このエロイカシリーズの最初の印象です。
内容は面白そうなので、読んでみたい気もしますが、やはり、第1巻から順番に読まないとワケわかんないでしょうか。この巻がおススメ!とかありますか?

ボースン
2013年12月17日23:19

こんばんわ。
そうですね、デビューしてそんなに間がない頃は(「ラケットに約束!」とか)、まだ結構男性の顔も卵型だったかなあ(笑)
エロイカの頃はもうだいぶ馬顔が基本、になってましたね。

どの巻も面白いですから、もし全く読んでいないのであれば、1巻目から読まれることをオススメします。長年の間に様々なキャラクターの背景もどんどん濃密になっていくので、どのエピソードを読み逃すのも勿体ないです(私がファンだから余計になのかもしれませんが…)

逆に言うとこの巻のような「番外編」から読むのは避けたほうがいいでしょう。図書館に、コミックス2冊分ずつぐらいをつめこんだ「愛蔵版」タイプのものもあるので、そこらあたりから予約つけて順番に読まれるのが一番よいと思いますよ。

冒険スパイ・アクション・コメディがお好きなら、「エロイカ」が未読でまるまる残っているというのは大変幸せなことだ…と、私などは思います(*^^*)

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だぶるえんだー
2013年12月18日0:14

「スパイ・ライク・アス」
という小説が楽しかった記憶があります。映画を小説化したものでして。にわかスパイに仕立てられたまぬけなおにいさんたちの冒険をコミカルに・・・・・・・

ボースン
2013年12月18日8:30

「スパイ・ライク・アス」は見ていませんが(読んでもいません(^^;))、映画ジャンルとしても、スパイ・アクション・コメディは良いですねえ。

古い方の「カジノロワイヤル」(デヴィッドニーヴンやピーター・セラーズがボンドを演じるヤツ)とか「オースティン・パワーズ」のようなおバカ映画もオツです。

ボースン
2013年12月18日23:39

そういえば、昔、「定吉七番(セブン)」という、スパイ小説(パロ)があったそうですね…

殺人許可証を持つ丁稚(大阪商工会議所所属の情報部員)が活躍するらしいのですが…(^^;)

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だぶるえんだー
2013年12月19日7:41

おお、東郷隆ですね。僕は時代小説しか読んでいませぬが。
「香水」
という短篇が切なくもさわやかでした。本朝銃士伝に入っています。

ボースン
2013年12月19日22:17

あ、そうか、東郷隆氏、今はもっぱら歴史小説ですね。
しかもどちらかというと渋いイメージ…うらはらでコテコテなスパイ・コメディ…本人には黒歴史だったりして(笑)

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なにわすずめ
2014年4月4日20:39

ボースン様。

いやー、はまりましたよ。青池先生は巨匠だわ。今からでも弟子入りしたい(笑)
35巻まで一気に読み進めて、全部読んじゃうのがいやなのであえて未読で残しています。「エル・アルコン」の分厚い特別版も同時に読んでいます。あの、とても面倒な帆船をいっぱい描いていらして・・・・。緻密な絵とお話の面白さはかなりのものですね。テイリアンは少佐のご先祖らしいですが子孫が残せたのかな、早くに亡くなってますが・・・・(追求しないでおこう)
海外でもエロイカが発売されているようですが、海外では実写版みたいな画像も検索していたらみつかりました。実写なのかCG加工なのか微妙でしたけど。

動くエロイカ見てみたいですよね。ゲームがあったらおそろしくはまりそうです。青池先生、お願いします、ぜひ。

ボースン
2014年4月4日23:40

ふふふふふふふふ。
…はまりましたね。

青池保子先生は、私にとってもうほとんど人間国宝です。
「エル・アルコン」のティリアンは、どこでも女性の注目のまとですし、どこかに本人も知らないような落とし子でもいたのかも(笑)

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