【文楽】通し狂言・伊賀越道中双六 第二部
行って来ました。仕事もぶんなげて(赤子のごとく)。ひーはー…

一部よりほんの少しお客は少なめだったかなあ。8割くらいか。先日私が座って気に入った席が、なぜか空いていて悔しかった。その辺がとれなくて、すこし端寄りの席で我慢したんだもん。キャンセルか。くー。
とはいえこれまでになく語りと三味線の大夫さんたちに近いところだったので、音響的にはすごく迫力ありました♪

第二部は、仇討という大義のために、第一部で離縁されたお谷さんが更に更に不幸に突き落とされる話。
だもんだから、最大の盛り上がりの(筈の)「岡崎」の段、理不尽さが少々激しすぎて、全体としては第一部のほうが好きだったかなー。第一部のクライマックス沼津~千本松原のほうが。平作老人(by勘十郎さん)のかもす笑いもあったし…

もちろん、ふるふるふると泣きぬれるお谷さん(by和生さん)には見とれてしまったけど…

それじゃどこが特に楽しめたかというと、最初のところの引き抜きの劇中劇というか劇中万歳(漫才にあらず)、あれはカラフルでよかった。
「岡崎」も素性を隠したり他人にばけたりと複雑な面白みはあるのだが、そのあとの伏見北国屋の段も、仇のいどころを突きとめるためのミッション・インポッシブルだったりして、なんというか技巧的な話ですね。北国屋では、珍しくも、頼りなきイケメン志津馬の活躍が見られます。しかし、終盤、この話一番イイ男な(個人的見解)呉服屋十兵衛が久しぶりに飛び出して来て、しかしあっというまに退場となり、ヒジョーに残念な思いをさせられました(もうちょっと彼のイイ男ぶりを楽しみたかった…)。
いやー、資料を見ると、志津馬の「首(かしら)」も十兵衛の「首」も同じ“源太”の筈なんですが、どんだけ違うんだキサマら、という感じで人形(と人形遣いさん)の演技も実にあなどれないなーです。

白状すると岡崎の最初のほうでは、日ごろの疲労のあまり少し気が遠くなりかけていたので、もういちど見直したい聞き直したい気もするのですが…でも幕見席なんか、すごく後ろの端の方だけだからなあ。
そもそも幕見だけでも行ける日なんかなさそうだ。

先月見逃した「パリの恋人」だってどうすりゃいいんだと困っているし。

ほんと、ぜんぜん仕事片付かないし。死ぬよ、もー…
職場全体が欠員だらけで、片付かないからといって仕事を人に振ることもできないしさ。
ふん。

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