1999年、和田誠監督作品。
NHKBSで録画してたぶんを視聴。
都会の夜。ジャズ・トランペッター守山(真田広之)が、次の出番待ちの空き時間に屋上にあがると、すぐ隣のビルの駐車場では殺人事件が起こっていた。彼は、殺人を目撃してしまった外国籍ホステス、リンダ(ミッシェル・リー)の逃走を手助けするハメになる。次のライブの時間(真夜中)には、NYから憧れのジャズマンが来店する筈とあって、守山は、なんとか時間までに店に戻ろうとあがきつつ、リンダと夜の繁華街を駆け回るが…
半日もない、ほんの数時間の逃避行+自分の身を助けるための「証拠」探し。全編ジャズが流れ、どこへいってもネオンや蛍光灯が幻惑的な、人工的な輝きに満ちた夜の町の描写がとにかくスタイリッシュ。小味な佳作、というのをあきらかに狙って、そしてちゃんと小味に仕上がってるところが万能の才人・和田カントクですね(^^;)
名作とか大傑作とか問題作とか狙ってコケるんじゃなく、あくまでも自分の「映画好き」ゴコロを満たす作品を自分で作ってみよう、という、内向きのスタンス(たぶん)だが、和田さんほどセンスが良い人にかかると見てソンはない作品に仕上がってしまうのがすごいなあ…
そして和田組映画の例にもれず、むやみにカメオ的出演メンバーが豪華。斎藤晴彦、大竹しのぶ、唐沢寿明、もたいまさこ、小松政夫、名古屋章、その他大勢…三谷幸喜までいた。ちなみに三谷が作中で見てるTVの白黒映画、あれは「素晴らしき哉人生」だと思うのだが如何。
もちろんメインキャストもちゃんと力のある人ばかりだから安心して見られるけどね(主演女優はよく知らないが)。
真田広之は、和田誠作品三本目の主役。長編は全部真田広之なの?そんなに評価してるの?(笑)
今や彼、ハリウッドでも評価されるくらいになってるし、無理ないのかもですけどね。
素顔は特別頼もしくも理想主義的でもない、フツーの、ボーッとしてすらいる男だけど、ペットを吹いてる時はガゼン格好良く見える。そして、ひたすら駆け回る運動神経の良さ。確かにキャスティングとしては正しいよね。追いかける岸辺一徳は、悪役やらせるとやっぱりうまいしね。柄本明は、私ならこういう設定にしとくな、と思いつつ見てたら和田カントクもその通りの設定にしていたので笑った(笑)
凄いアクションとか、凄いどんでん返しとか、凄い大ロマンスとか、凄い人間的成長とか、凄い出世物語とか、凄い特撮とかの「凄い」ものは入っていない、でも、なんだか楽しく見れてしまう…派手ではないけど、まさに「小味な佳作」でした(笑)
サスペンスに適度なユーモアきっちりはさんで、男女のちょっとした心のふれあいとかあって。
ジャズ好きなら、特に楽しめたりするのかなーとも思います。
NHKBSで録画してたぶんを視聴。
都会の夜。ジャズ・トランペッター守山(真田広之)が、次の出番待ちの空き時間に屋上にあがると、すぐ隣のビルの駐車場では殺人事件が起こっていた。彼は、殺人を目撃してしまった外国籍ホステス、リンダ(ミッシェル・リー)の逃走を手助けするハメになる。次のライブの時間(真夜中)には、NYから憧れのジャズマンが来店する筈とあって、守山は、なんとか時間までに店に戻ろうとあがきつつ、リンダと夜の繁華街を駆け回るが…
半日もない、ほんの数時間の逃避行+自分の身を助けるための「証拠」探し。全編ジャズが流れ、どこへいってもネオンや蛍光灯が幻惑的な、人工的な輝きに満ちた夜の町の描写がとにかくスタイリッシュ。小味な佳作、というのをあきらかに狙って、そしてちゃんと小味に仕上がってるところが万能の才人・和田カントクですね(^^;)
名作とか大傑作とか問題作とか狙ってコケるんじゃなく、あくまでも自分の「映画好き」ゴコロを満たす作品を自分で作ってみよう、という、内向きのスタンス(たぶん)だが、和田さんほどセンスが良い人にかかると見てソンはない作品に仕上がってしまうのがすごいなあ…
そして和田組映画の例にもれず、むやみにカメオ的出演メンバーが豪華。斎藤晴彦、大竹しのぶ、唐沢寿明、もたいまさこ、小松政夫、名古屋章、その他大勢…三谷幸喜までいた。ちなみに三谷が作中で見てるTVの白黒映画、あれは「素晴らしき哉人生」だと思うのだが如何。
もちろんメインキャストもちゃんと力のある人ばかりだから安心して見られるけどね(主演女優はよく知らないが)。
真田広之は、和田誠作品三本目の主役。長編は全部真田広之なの?そんなに評価してるの?(笑)
今や彼、ハリウッドでも評価されるくらいになってるし、無理ないのかもですけどね。
素顔は特別頼もしくも理想主義的でもない、フツーの、ボーッとしてすらいる男だけど、ペットを吹いてる時はガゼン格好良く見える。そして、ひたすら駆け回る運動神経の良さ。確かにキャスティングとしては正しいよね。追いかける岸辺一徳は、悪役やらせるとやっぱりうまいしね。柄本明は、私ならこういう設定にしとくな、と思いつつ見てたら和田カントクもその通りの設定にしていたので笑った(笑)
凄いアクションとか、凄いどんでん返しとか、凄い大ロマンスとか、凄い人間的成長とか、凄い出世物語とか、凄い特撮とかの「凄い」ものは入っていない、でも、なんだか楽しく見れてしまう…派手ではないけど、まさに「小味な佳作」でした(笑)
サスペンスに適度なユーモアきっちりはさんで、男女のちょっとした心のふれあいとかあって。
ジャズ好きなら、特に楽しめたりするのかなーとも思います。
Tweet
|

コメント
自分の日記で感想が見当たらない…。と思ったら日記を始めたの2004年からでした(汗)。
そんな古い映画だったんですね~。
脳内半世紀前な私自身、とは違う、ちゃんとした映画好きさんから「おしゃれ」と言われるので、ある意味安心しました(^^;)。そうですね、14年も前ですね。
私もまだ日記は始めてなかったなー。本サイトは1999年に作ってたのですが、あのころは、ちょっと映画から離れていて、最初はゲームと本と帆船のことしかないサイトでした。和田誠さんがこんな映画作っていたの、最近まで知らなかったよ~(爆)
お洒落・・というのがぴったしの表現ですね。
古いJazzやスタンダードを散りばめた映画を撮りたかったのかもしれませんね。
なんったって、スタンダードをJazz小唄と訳すぐらい古い唄が好きな方ですからネ~・・・・・
又観たくなりました。週末に借りて来ま~す。
時間制限ありサスペンスって、和田誠さんも好きそうですよね!
アイリッシュ(ウールリッチ)って結構映画化されてるけど、「暁の死線」はどうでしたっけ…
確かラストに青年と娘が手に手をとって…だから、「真夜中まで」と同じわけではないけれど、イメージ的に入ってる気もしますね(*^^*)