機龍警察 暗黒市場 (ミステリ・ワールド)
2013年10月22日 読書
月村了衛著。
シリーズ三作目は、やっぱりというかなんというか、ロシアから来た機甲兵装“ドラグーン”搭乗者、ユーリ・オズノフの過去をガッツリ描く。
虚無感を漂わせるライザとも、マイペースをつらぬきまくる姿俊之とも違う、やさぐれた中に警察組織への奇妙な“憧憬”を垣間見せる、不思議に“青い”印象の、斜に構えていそうで根は意外に素直かも、なユーリ。かつてはロシアの警官だったというが、どのような人生を送った末に、傭兵として日本に来ることになったのかが、青春の甘さと悲哀、残酷さをたっぷりまぶしたハードボイルド・タッチで綴られる。
そして、日本で開始した新たな“囮捜査の渦中で、ユーリは過去の幽霊たちと再び対峙することに…。
分厚い大長編だが一気読み。一番面白かったんじゃないかな。
時々恥ずかしいくらいの甘さに到達するところが凄い。「スタンド・バイ・ミー」のイメージもいい感じに切ないし…
そして、珍しく?読後感がいい…
それだけ、ユーリの基本が、イイヤツ、なんだろうな。俺たちの弟であり息子であり…と、先輩たちに愛される若き日のユーリ。
彼はもっと幸せになってよかったし、今からでももう少し幸せになってほしいと感じた。
続編が待ち遠しいよー!!
シリーズ三作目は、やっぱりというかなんというか、ロシアから来た機甲兵装“ドラグーン”搭乗者、ユーリ・オズノフの過去をガッツリ描く。
虚無感を漂わせるライザとも、マイペースをつらぬきまくる姿俊之とも違う、やさぐれた中に警察組織への奇妙な“憧憬”を垣間見せる、不思議に“青い”印象の、斜に構えていそうで根は意外に素直かも、なユーリ。かつてはロシアの警官だったというが、どのような人生を送った末に、傭兵として日本に来ることになったのかが、青春の甘さと悲哀、残酷さをたっぷりまぶしたハードボイルド・タッチで綴られる。
そして、日本で開始した新たな“囮捜査の渦中で、ユーリは過去の幽霊たちと再び対峙することに…。
分厚い大長編だが一気読み。一番面白かったんじゃないかな。
時々恥ずかしいくらいの甘さに到達するところが凄い。「スタンド・バイ・ミー」のイメージもいい感じに切ないし…
そして、珍しく?読後感がいい…
それだけ、ユーリの基本が、イイヤツ、なんだろうな。俺たちの弟であり息子であり…と、先輩たちに愛される若き日のユーリ。
彼はもっと幸せになってよかったし、今からでももう少し幸せになってほしいと感じた。
続編が待ち遠しいよー!!
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