小鷹 信光、逢坂 剛 著。というか、おふたりの対談。
西部劇本とかと違って(?)、7年先輩の小鷹氏に低姿勢(笑)な逢坂剛が、いい感じで流れを作ってる感じ。私は必ずしもハードボイルドが好きなわけでもないが、映画と小説と両面から、ハードボイルドを語るこの本はなかなか楽しい。(チャンドラーは昔二作ほど読んだがあまり面白く思わなかったし、ロスマクも何作か読んだが毎回辛気臭いなぁと思った。学生時代で若すぎたのかもしれないが。ただ、ハメットは一度ちゃんと読みなおしたいような気もする…)

逢坂さんだから、チラっとだけウィドマーク話が出るとこもある(^-^)v
(まあソレ期待して手に取ったというところもあるな)。

コメント

nophoto
G3
2013年10月18日23:00

大好物に思わず喰いついてしまいました(^^

ハードボイルド小説の定義って、今一つハッキリしないので、過剰なバイオレンスと過剰な自意識が盛り込まれていたらハードボイルド・・・って具合で呼ばれていますが、私はハードボイルドの神髄は「やせ我慢」だと思っています。
金にも色気にも栄誉にも・・・・本当はほしいくせに「それをやっちゃァおしまいヨ」って感じで我慢する・・・そこがなんとも惹かれちゃうんですね~・・・これは裏を返せば情けないマティズモなのかもしれませんね~。

そんな訳で、近頃よくある、変に臭いセリフをべらべら喋る男の小説やテレビ、映画にはウンザリします。
あれはハードボイルドなんかじゃなくて「物真似大賞」みたいなもんですね
木枯し紋次郎が・・・正統なハードボイルド・・・カナ?

KGBから来た男 これはチャンドラーやハメットへのオマージュです。
良かったらご一読を・・・あ、ボースン様は苦手だったの・・・せすね(^^;

ボースン
2013年10月18日23:27

こんばんわ。

いやいや、苦手ってわけでもないです。特に映画の場合は…
ただ、気がつくと、ミステリ小説を読もうと思った時、ハードボイルドよりは本格(古典)、冒険小説、ユーモアミステリなどに流れてしまいがちなだけです。スパイ小説も割と読みます。ハードボイルド要素の入った冒険小説はむしろ大好物です。

だいたいやせ我慢のない冒険小説なんて、英国冒険小説じゃないデスよ。

…あ、ハードボイルドはアメリカが発祥の地なのに脱線している…

まあ、「やせ我慢」は好きですので、こんど試してみますね。「KGBから来た男」。
この人はアメリカの作家なんでしょうか?

ちなみにこの「ハードボイルド徹底考証読本」の中で、小鷹氏は「ハードボイルドは生き方だ」と主張し、逢坂氏は「ハードボイルドは文体だ」と考えているようです。G3様はどっちかというと前者でしょうかね。

まあ、ハードボイルドが好きで昔の映画が好きならこの本、オススメと思いますよ\(^o^)/

…私もまだ半分くらいしか読んでないけど(爆)

nophoto
たけだ
2013年10月19日22:01

ボースン様

お久しぶりです。
最近、映画の話題がちと少ないですね。

私は、ハードボイルドはハメットに始まりハメットで終わったと思っています。

チャンドラーはセンチメンタル過ぎだし、ロスマクは、ちょっと違う方向に行っています。
が、ロスマクの『さむけ』は、傑作ですよ。
ハメットでは『ガラスの鍵』がすばらしいし、『血の収穫』も面白いです。
ロバート・B・パーカーも一時結構読みました。

この本でも取り上げられているようですがベルトリッチが『血の収穫』をもとに『赤い収穫』を撮る予定だったのが駄目になったことがありました(製作はコッポラだったように記憶しています)。
やはりコッポラ製作で、ヴェンダースが監督した『ハメット』は、結構面白かったです(メタ・ハードボイルド)?。
この作品の脚本はドナルド・ウェストレイク(リチャード・スターク)が担当したようですね。

ボースン
2013年10月19日23:18

こんばんわ、お久しぶりです。
夏ごろから余裕がなくて、なかなか映画が見れていないです(^^;)
職場の欠員が埋まらないどころか増えてて… orz

>チャンドラーはセンチメンタル過ぎだし、ロスマクは、ちょっと違う方向に行っています。

わかる気がします。ちなみに、「さむけ」は読んでいますがイマイチ私にあいませんでした。
「血の収穫」は中学の頃読んで、まあハードボイルドとの出会いはこれだったのでしょうが、早すぎたのかも。ハードボイルド御三家の中では、唯一読みなおしたいと思っているのがハメットです。「ガラスの鍵」は未読なのでそのうち…
パーカーは未読です。周囲にファンは多かったですが…
また、冒険小説が好きなので、アメリカ作家より英国作家のほうが親しみがあるのでしょう。

映画でハメットというと、「ジュリア」のジェースン・ロバーズ演じるハメットが格好良かったです(ヴェンダースのハメットは見ていないので…)。

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オベリックス
2013年10月19日23:46

こんばんわ。
私は普段、あまり本を読まないのですが、ハメットの「マルタの鷹」は読んだことがあります。ただ、あまり記憶に残っていません(笑)。チャンドラーは恐らく全く読んだことがなく、ただ、ロス・マクドナルドは相性が良かったのか、結構読みました。それも1冊を2回くらい読んだりしているので、よほど気に入ったのだと思います。
もともとは、昔ポール・ニューマンのファンだったので、主演映画「動く標的」の原作を読んだのが最初でした。それから「新・動く標的」の原作「魔のプール」も読みましたが、実はどちらもあまり記憶になく、その他の「さむけ」だの「人の死に行く道」「象牙色の嘲笑」とか、ハードボイルドじゃなくなっていったほうが気に入りました。タフな普通のおじさん探偵が、そこそこ上流家庭の、結構込み入った内情、知られたくなかった過去に淡々と踏み込んでいくってところが面白かったのかと思います。「さむけ」の、母親だと思っていた女性が実は…でオチも、面白かったです。2回目は、ハナからそうだと思って読んでみたり。

「ジュリア」はかなり好きな映画です。確かテレビでしか見たことないですが、こういう映画こそ劇場の大画面で見たいものです。

ボースン
2013年10月20日1:36

こんばんわ。
おお、ロス・マクドナルド好きさんもやっぱりちゃんとおられますね(*^^*)

私も「動く標的」は読んでます。昔の創元推理文庫の表紙には確か、ポール・ニューマンの写真があしらわれてましたね。中身はあまり覚えてないのですが(爆)
私もニューマンは結構好きでした。ねちこいアクターズスタジオっぽくないものなら…

「ジュリア」は、マクシミリアン・シェルが出ているので見に行った映画でした(笑)
ロバーズよりもっと出番はちょびっとなのですが…

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だぶるえんだー
2013年10月26日0:13

厳密に言うとハードボイルドではないのでしょうけれど、
「黒いスズメバチ」
は良い雰囲気でした。人種差別がきつい時代のアメリカで、黒人青年が連続殺人犯を追いかける話。お鍋でコーヒーつくるとこが妙においしそうで・・・・・・・いや、べつにグルメ系作品ではないのですが。

ボースン
2013年10月27日2:52

ふむふむ…黒いスズメバチ、ですね。おすすめありがとうございます。
これも覚えておくようにしよう…

nophoto
だぶるえんだー
2013年10月28日19:56

だいぶまえですが、Webでこの作品を紹介したら
「鍋コーヒーなつかしいです。父がよく作っていました」
という返信が来まして。意外にファンがいるのかな?と・・・・・いや、つまり、この作品のファンではなく鍋コーヒーファンです。
ぼくはこのところハッタイ粉(麦焦がし)をお湯にといた飲料に凝っています。素朴なかおりでね。たぶん栄養もあると。

ボースン
2013年10月28日22:25

ふうむ、鍋コーヒーは父の香り…

そういや西部劇では、豆をひいたり濾したりしないでテキトーに火にかける鍋コーヒー(ケトル含む)だったのを思い出しました。お父様は西部劇ファンだったりして。

思い出というと、ウチでは昔子どもの頃、よく母が、鍋コーヒーならぬ鍋コーヒーゼリーを作ってくれましたっけ。インスタントコーヒーと水とゼラチンパウダーを火にかけて、冷めて固まったらミルクとシロップ。1ダースくらい作りだめたのを、家族で美味しい美味しいと食べてたのを思い出しました。

>ぼくはこのところハッタイ粉(麦焦がし)をお湯にといた飲料に凝っています。素朴なかおりでね。たぶん栄養もあると。

はったい粉というのもまた懐かしい語感ですね。これもご家族伝来の?

nophoto
だぶるえんだー
2013年10月30日21:40

ジョン・セイモアというひとも、著作の中で鍋コーヒーにふれていました。セイモアさんは若いころアフリカで働いていまして。そこでよく鍋コーヒーを飲んだそうです。なかなかおいしかったそうですが・・・・・アフリカの風が味わいを深くしていたのかもしれませんね。

ボースン
2013年10月30日22:53

>アフリカの風が味わいを深くしていたのかもしれませんね。

うーむ詩人ですね。
だぶるえんだー様も、鍋コーヒーに挑戦する日が近いような予感がします。
それにしても、めっきりコーヒースレになってきていますね。
ハードボイルドというとコーヒーが似合うということで、たぶん万民が納得するでしょうし。

ところが白状すると…実は私は紅茶党で、コーヒーは年に2、3回飲むかどうかなんです(笑)
牛乳が手に入らない時、お昼のパンに合わせて缶カフェオレを飲むことは時たまあるけど。
カフェオレって、もはやコーヒーじゃないですよね(笑)

…紅茶党のハードボイルド探偵って、いるのかしら…

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だぶるえんだー
2013年11月11日21:13

東理夫(ヒガシミチオと読むようです)というひとが、著作で”冷たい粉”を紹介していました。とうもろこしを焦がして粗い粉にしたものだそうで・・・・・・なんだ。ハッタイ粉のとうもろこし版です。でも、これは優れた携帯食糧だったようでして。荒野を旅するときは、ずいぶん役に立ったそうです。
各種”こなもん”の起源は、旅行用の携帯食糧だったのかもしれません。

nophoto
だぶるえんだー
2013年11月12日21:25

東先生
「スペンサーの料理」
という本も出しています。ハードボイルドとちょっと関わりがあるわけ。翻訳も手がけているようですし・・・・・・・

ボースン
2013年11月12日22:28

男の料理。
スペンサーってたしかグルメなんですよね。(読んでないけど(爆))

>とうもろこしを焦がして粗い粉にしたものだそうで・・・・・・なんだ。ハッタイ粉のとうもろこし版です。

粉こがしも奥が深いですね。
ホーンブロワーなどの帆船小説では、パン粉を焦がしてコーヒーの代用品作ってたりしましたし。それとも苦けりゃいいだけなのか?

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