天祢 涼著。

顔はいいけど(マダムに人気!)、トンデモ言動を繰り返すおバカ?な二代目、世襲議員の漆原翔太郎。
サムライ秘書の異名をとるマジメ人間・雲井進は、問題児の教育係として苦労の多い毎日を送っているが、彼らの周囲に起きるちょっとした「事件」の数々は、なぜか翔太郎のヘンな行動によって、次々と解決されてゆく。天然?それとも天才?
連作ユーモア短編集。

…なのだが、ちょっと微妙。

トンデモ発言を繰り返す政治家って、小説で読んでると笑える(かもしれない)けど、実際にリアルで見ると笑えないどころか、迷惑千万だもんなあ。リアルにそこらで見れ過ぎだ。虚構新聞なみのパワフル政治家の現存する昨今。現実に、超えられてるよ。

主人公はつかみどころがないだけで、“つかみどころのない魅力”とまでいかなかった。キャラクターの掘り下げにあと一歩感。連作形式にして最終的な事件になだれこませているのだが、共感が得られるかというと、読後感は、…うーん。

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