助太刀屋助六

2013年9月15日 映画
2001年、岡本喜八監督作品。
岡本カントクの遺作になるらしいコミカル時代劇。NHNBSで録画観賞。

上州の田舎から上京する途上、たまたま仇討の助太刀を頼まれ、以来「助太刀」にハマってしまった天涯孤独の青年助六(真田広之)。趣味と実益を兼ねた“助太刀屋”、イキなヤクザ者を気取った彼が7年ぶりに戻ってきた故郷では、ちょうど一個の仇討が行われる所だった。さっそく助太刀をと思ったが、関八州の役人が総がかりで助けるというので助六の出番はない。
が、討たれる侍片倉(仲代達也)はどうやら悪代官(岸辺一徳)らにハメられただけ。しかも、彼は本当は助六の…

とぼけたナレーション(岸田今日子、遣り手婆も演じてる)はキハチ映画のデフォルト。
そして、ダイナミックに飛び跳ねまくるカメラと、お調子者の主人公と。真田広之の運動神経の良さがあってこそだが、しゃべりまくり、跳ねまわりまくりの主人公像は見るものによっては引くかもしれない。ある意味舞台劇的でもある。
まあ、カメラの激しい動きも、アクション性を高め、大御所なのに大御所くさくないキハチ映画らしい個性を印象付けるものだし、一応楽しめる作品だった。山下洋輔のジャズ音楽が時代劇らしくなく魅力的で、一方ベテラン勢は皆ひとくせあって時代劇の香りをちゃんと伝えていた。冒頭の助六の助太刀歴の説明映像には、天本英世だの佐藤允だのおなじみの面々がカメオで出てきて嬉しい。

事情を何でも知ってるらしい小林桂樹の桶屋はちょっとクドい気もしたけど。何回指を鎚で打ったら気が済むんだ(^^;)
おさななじみのヒロイン・鈴木京花は、どこがいいのかあまりわからなかった…
奇策中心の助六の戦い(相手は侍や腕の立つ助太刀浪人だから…)をしっかり共闘したり、面白い役なのだが。

あとでWiki見たら、原作も本当は岡本カントクだったらしい(ペンネームで描いた漫画とか…)。

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