1951年、アルフレッド・ヒッチコック監督作品。モノクロ。
列車の中で声をかけてきた“見知らぬ乗客”ブルーノ(ロバート・ウォーカー)に、交換殺人のアイデアを持ちかけられたテニス選手のガイ(ファーリー・グレンジャー)。冗談でしょうと適当にいなして別れるが、ブルーノは離婚係争中のガイの妻を勝手に殺し、代わりに自分の父親を殺してくれ、とガイにつきまとい始め…
公私とも忙しくてなかなか映画を見る余裕がなかったが、どうした気まぐれか、未見のヒッチ映画を見てみることに。
いやー、どうしてどうして面白かったですね。ヒッチ信仰が全くない私ですが、なんとなく、この映画はするっと見れてしまいそうな気がして衝動的にスカパー放映を録画した。キャストは軽めだが若々しいし、小味でテンポがいい。もちろんクラシック映画ですから、100分程度と長さもお手頃。
ロバート・ウォーカーの「危ない人」っぷりがなかなか。グレンジャーはのっぺり美男だがテニス選手らしい雰囲気はあり、役には合ってる。彼の恋人がルス・ローマン、その父親の上院議員がこれはヒッチ作品におなじみレオ・G・キャロル。
ブルーノの悪巧みをとめに早く行きたくて、勝ちを急ぐガイのテニス試合のシーンはそれだけでもスリルがあるし(そこにさらにカットバックが…)、遊園地でのクライマックスなど、かなり画面的にも動きが激しい、ダイナミックな物語展開でハラハラドキドキの楽しいスリラーでした。
誰にでもオススメできる佳作。
いやー結構楽しかったなー、と満足しつつ、すかっと録画は消去しちゃいましたが(笑)
列車の中で声をかけてきた“見知らぬ乗客”ブルーノ(ロバート・ウォーカー)に、交換殺人のアイデアを持ちかけられたテニス選手のガイ(ファーリー・グレンジャー)。冗談でしょうと適当にいなして別れるが、ブルーノは離婚係争中のガイの妻を勝手に殺し、代わりに自分の父親を殺してくれ、とガイにつきまとい始め…
公私とも忙しくてなかなか映画を見る余裕がなかったが、どうした気まぐれか、未見のヒッチ映画を見てみることに。
いやー、どうしてどうして面白かったですね。ヒッチ信仰が全くない私ですが、なんとなく、この映画はするっと見れてしまいそうな気がして衝動的にスカパー放映を録画した。キャストは軽めだが若々しいし、小味でテンポがいい。もちろんクラシック映画ですから、100分程度と長さもお手頃。
ロバート・ウォーカーの「危ない人」っぷりがなかなか。グレンジャーはのっぺり美男だがテニス選手らしい雰囲気はあり、役には合ってる。彼の恋人がルス・ローマン、その父親の上院議員がこれはヒッチ作品におなじみレオ・G・キャロル。
ブルーノの悪巧みをとめに早く行きたくて、勝ちを急ぐガイのテニス試合のシーンはそれだけでもスリルがあるし(そこにさらにカットバックが…)、遊園地でのクライマックスなど、かなり画面的にも動きが激しい、ダイナミックな物語展開でハラハラドキドキの楽しいスリラーでした。
誰にでもオススメできる佳作。
いやー結構楽しかったなー、と満足しつつ、すかっと録画は消去しちゃいましたが(笑)
コメント
ファーリー・グレンジャーは、これも好きな「ロープ」の主演でもありますが、このガイというキャラクターは主人公なんですけど、決してイイ人じゃない、むしろ結構ヤな奴ってところが面白いです。
そういえば、ブルーノの母親を演じていたのはテレビ「奥さまは魔女」でサマンサのおばさんの1人を演じてた人で、吹替えもその時と同じ人が担当していたと思います。
>ガイが愛川欣也さん、ブルーノが山田康雄さん
豪華で、ちょっと珍しい組み合わせでしょうか?コメディ達者な人は何でもできますねー。
試合のシーンはとてもよかったですね。テニスは、走り回るコートが広くて体力的に大変そうですが、ボールがコートの両側を行き来するのにその分時間がかかり、映画で見るのにも向いてるきがしました。これが卓球だともう、応酬が早すぎてスリルを盛り上げるヒマすらありませんわ(笑)
>決してイイ人じゃない、むしろ結構ヤな奴ってところが面白いです。
上院議員のムコ、そのうち政界をめざしちゃる、というスタンスで根は野心家。まあ、メリーゴーランドの上で戦いながら、ひとつ人助けし(笑)てるのがまだ救いがあるということかな。
ラストの遊園地はブライアン・デ・パルマの「フューリー」を思い出しました。いや、デ・パルマのほうがむしろ思いだすように作ってるのか(笑)
毎日暑いですね~。
早く、夏、終わんないかな~。
「見知らぬ乗客」、なかなか面白かったですよね。
ボースンさんも書かれてるけど、テニスの試合のシーンが良いんですよね、緊張感あって。
それと、最後のメリーゴーランドのディザスターシーンが、思いのほか迫力あってびっくりしました。
ファーリー・グレンジャーはビスコンティの「夏の嵐」で、貴族の女性をたらしこむ美形の女たらしの役で出てたのが印象的です。
実は、東京から帰る新幹線内で書いてます。日帰りとんぼ帰りですえへへ。
(ちょっくらムスコたちを見に行った)
ファーリー、「夏の嵐」が有名ですが未見です。「ロープ」は昔見たはずなのですが、ちーとも思い出せないのが、アンチとまではいいませんがヒッチコック音痴のなせるわざか。
唯一印象に残ってる他の映画というとオー・ヘンリー・アンソロジーな「人生模様」くらい。最終和「賢者の贈り物」で、純情可愛い新婚夫婦を演じていました。どうってことのないカマトト演技でしたが、オールスターキャストも楽しく、クリスマスにあわせて再見したい作品です。