小椋春歌著。

シリーズ三作目、意外にもイキオイが落ちない。
一作目で恋愛的には既に一応のエンディングを迎えているのにね。周囲になかなか認められないなかで主人公たちが互いの気持ちを確かめあい、少しずつ周囲を納得させてゆく。それだけで結構楽しめる。
とはいえ、…まさかの地下鉄乗りすごしをしてしまったよ(笑)

一歩間違うとただのストーカーに落ちかねない王子様を、ギリギリ嫌な奴にせずに描いているのがおみごと。幼少期に、惹かれたからイジメる『最悪の出会い』をした二人の、恋のリターンマッチ。彼から逃げだし、魔道により彼を「忘れ」、しばらく「男の子」をやってた女子力不足なヒロインの妙なノリや、周囲のおかしな面々(続々と新キャラ登場!)の会話もテンポよく笑える。王子アレクの、重くて深くてハタ迷惑な愛(笑)を、魔道によるビジュアルで周囲に見せつけるクライマックスはなかなかの盛り上がり。
まだ何冊かは続くらしくて楽しみだ。

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