田中啓文著。

大坂奉行所にやってきた大兵肥満の新奉行、大鍋食う右衛門。いや大邊久右衛門。
超食いしん坊でマイペースな奉行と、頼りないようなそれなりにしっかりしているような…のとっぽい同心勇之介の、まったりと笑えて食欲をそそる連作ユーモア時代劇。
用人の喜内が微妙にオイシイので今後の活躍をお祈りしております。
まずまず一般受けする程度にいつもの遊び心を押さえてバランスを整えた、気軽に読める捕物帳でした。お行儀がよいと、もっとハジけても…と思ったりもするけど、ただしホラーはなしね(笑)

もうすぐ続編も出るらしいので楽しみです。

コメント

nophoto
だぶるえんだー
2013年8月2日20:34

ときどき、文鎮を十手の代わりに振り回して捕物帳ごっこすることがあります。神妙にいたせ!!ははははは。実際、文房具から転職してきた十手もあるそうです。江戸時代のおまわりさんでも、身分の高い人は十手の携帯を嫌がったようですが。
グルメと時代小説は相性がいいのでしょうか。よく、おいしそうなものがでてきますね。

ボースン
2013年8月3日23:02

こんばんわ、だぶるえんだーさま。

文鎮!確かに文鎮はごっこに使えそうです。

食い倒れの街大坂の鍋奉行。すごく美味しそうです。おすすめです。

nophoto
だぶるえんだー
2013年8月9日22:31

北方謙三の時代小説には、よく、野外でへびを食べるくだりがでてきます。北方先生の好物なのでしょうか?いや、リアリティを出そうとしているのかもしれませんがね。楽に手に入る野生動物・・・・・・・・

ボースン
2013年8月21日1:20

>だぶるえんだーさま

うーん、へびはヤだなー…
グルメでなく悪食もしくはサバイバルフーズ…?
楽に手に入る野性動物というと、カエルとかのほうが楽ではなかろうか(ちっちゃめだけど)。へびは咬まれるのコワイですし。

鍋奉行は明日にも二巻目が出るタイミングなので、二巻目も読むつもりです。
(すみません、レスが遅れました。見落とした…?(汗))

nophoto
だぶるえんだー
2013年8月22日22:50

北方先生、グルメだと思いますよ。おいしそうなものもいろいろ出してきます。簡素な料理が多いですけどね。さめの肉がなまでも長持ちするという話は、北方先生の小説に教わりました。冷蔵庫が無い時代、これは、たいへんな利点だったでしょう。

ボースン
2013年8月23日23:04

ヘヴィなグルメ…(なんちゃって)

おいしそうなモノの出てくる小説は嬉しいです。実は一冊も北方先生の小説を読んだことのない私でした…
少し、少し親しみが増したような気もします。
(ただし、いしかわじゅんの書いた「“男を描く小説家”南方剛三シリーズ」は読んでいるのでした。そのせいか??)

nophoto
だぶるえんだー
2013年8月25日19:09

北方小説、まずは
「絶海にあらず」
からはじめてみては。海戦のくだりが猛々しくて生々しいのです。
ぼくもあんまりたくさんは読んでいないのですがね。

ボースン
2013年8月27日0:20

これまで、なんとなく敬遠していました。あつくるしそうなイメージが(笑)

ちなみに、ユーモアという要素はありますか?北方先生て。

nophoto
だぶるえんだー
2013年8月28日21:23

北方作品でユーモアを見た記憶はありません。北方先生、まじめなひとなのでしょう。
絶海にあらずでは、刺身を食べるくだりが良かったですよ。まだ醤油が普及していないので、少量の塩で食べるの。これが妙においしそうで。

ボースン
2013年8月29日0:33

>北方作品でユーモアを見た記憶はありません。北方先生、まじめなひとなのでしょう。

わははははは、ないんだ…(笑)。まあ、人気作家さんですし、一度はトライしてみましょう。

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