カリフォルニア・ドールズ
2013年6月17日 映画 コメント (14)
1981年、ロバート・アルドリッチ監督作品(遺作)。カラー。
大昔、映画館で見たことがある。特別面白いとも何とも思わなくて印象に残って無かったのだが、今みると割に世評も高いようだし…と、スカパーでやってたので再見してみた。
…
…あれれ?
結構ひきこまれるじゃん(^^;)…と、最後まで見てしまいました。
ドサ周りの女子プロタッグチーム“カリフォルニア・ドールズ”とマネージャーのハリー(ピーター・フォーク)。強くて演技もうまくて何より美人ペアだよ!と売り込み中だが(実際そこそこ美人さん二人なんである。美人過ぎてもちょっと現実味がなさすぎるので、そのへんのバランスはちょうどいい感じ)、どこへ行っても不況な世間はなかなか厳しくて…。
それでも、ついに彼らが大舞台に上がる日がくる。リノのホテルのクリスマス・イベントで全米チャンピオンに挑戦するのだ。きれいごとだけではやっていけない、心を打ち砕かれて何度も涙しながら、それでもまた立ちあがって歯を食いしばりながら、夢のために日々戦う彼らの姿は、なんとも美しく切なく心に残る。
前半は、かなりうらぶれた調子で、ド田舎のイベントばっかりまわってる。このうらぶれ感、ぐだぐだ感が昔はピンとこなかったのかな。飄々とした中年男フォーク、姉妹のようなアイリス(ヴィッキ・フレデリック)とモリー(ローレン・ランドン)、三人が身を寄せ合ってのロードムービーは、ボロ車でフォークがかけている音楽が、意外や?イタリア・オペラの曲ばかりというのが、品良い画面になってセンスを感じさせる。
どうしようもない田舎ばっかり回っているのが、少しずつ、少しずつチャンスをモノにして、最後のビッグ・マッチでは、ここぞとばかりに演出やら色々がんばっちゃう主人公たちがなんとも愛おしい。引き分けでも負け、なレスリング・マッチは時間との戦い。ハラハラさせながらの最後の盛り上がりはすばらしかった。
いやー、なんで全然印象に残って無かったんですかね自分~(笑)
日本盤のDVDも出てなかったのね。気がついてなかった。
そういやこれと「合衆国最後の日」と、まとめて去年見るチャンスが数か月前にあったのに、過労で死にかけていて結局行かなかった。
いっときゃよかったなあ(「合衆国…」も…)
大昔、映画館で見たことがある。特別面白いとも何とも思わなくて印象に残って無かったのだが、今みると割に世評も高いようだし…と、スカパーでやってたので再見してみた。
…
…あれれ?
結構ひきこまれるじゃん(^^;)…と、最後まで見てしまいました。
ドサ周りの女子プロタッグチーム“カリフォルニア・ドールズ”とマネージャーのハリー(ピーター・フォーク)。強くて演技もうまくて何より美人ペアだよ!と売り込み中だが(実際そこそこ美人さん二人なんである。美人過ぎてもちょっと現実味がなさすぎるので、そのへんのバランスはちょうどいい感じ)、どこへ行っても不況な世間はなかなか厳しくて…。
それでも、ついに彼らが大舞台に上がる日がくる。リノのホテルのクリスマス・イベントで全米チャンピオンに挑戦するのだ。きれいごとだけではやっていけない、心を打ち砕かれて何度も涙しながら、それでもまた立ちあがって歯を食いしばりながら、夢のために日々戦う彼らの姿は、なんとも美しく切なく心に残る。
前半は、かなりうらぶれた調子で、ド田舎のイベントばっかりまわってる。このうらぶれ感、ぐだぐだ感が昔はピンとこなかったのかな。飄々とした中年男フォーク、姉妹のようなアイリス(ヴィッキ・フレデリック)とモリー(ローレン・ランドン)、三人が身を寄せ合ってのロードムービーは、ボロ車でフォークがかけている音楽が、意外や?イタリア・オペラの曲ばかりというのが、品良い画面になってセンスを感じさせる。
どうしようもない田舎ばっかり回っているのが、少しずつ、少しずつチャンスをモノにして、最後のビッグ・マッチでは、ここぞとばかりに演出やら色々がんばっちゃう主人公たちがなんとも愛おしい。引き分けでも負け、なレスリング・マッチは時間との戦い。ハラハラさせながらの最後の盛り上がりはすばらしかった。
いやー、なんで全然印象に残って無かったんですかね自分~(笑)
日本盤のDVDも出てなかったのね。気がついてなかった。
そういやこれと「合衆国最後の日」と、まとめて去年見るチャンスが数か月前にあったのに、過労で死にかけていて結局行かなかった。
いっときゃよかったなあ(「合衆国…」も…)
コメント
フォークさんの自伝をちらりと読んだことがあります。若いころ、義勇兵になって中東で戦おうと決意したことがあるそうです。思ったより早く戦争が終わったので断念したそうですが。フォークさん、目のせいで兵隊にとられなかったんですよ。それが心の奥でひっかかっていたのかもしれません。
どさまわりの三人組の生活ぶりへの監督の温かいまなざしが感じられて、とても好きな作品でした。夢だけは三人とも捨てないんですね。
最後、気持ちよく終わるのが、同じどさまわりでも、イタリア映画の「道」と違うところでして。
ところで、ピーターフォークは「刑事コロンボ」では、イタリア出身で、葉巻の他に、オペラも好きという設定でした。「蝶々夫人」をレコード(CDではありません)で聞いてうっとりするエピソードもありました。コロンボは人気シリーズでしたから、コロンボファンが見たら、ニヤッとするしかけかも?
ちょっとした障害で軍隊にとられなかったというのはウィドマーク様といっしょだなあ(爆)
最後、気持ちよく終わるラストでは、オペラ好きのハリーもクラシックじゃない、別の歌を歌います。ここも心にくかったですね。
うらぶれてるけどユーモアも含んで、最後まで楽しく見られた作品でした。
おぉ、「カリフォルニア・ドールズ」!私、これ大好きなんですよ~。
男の世界を描き続けてきたアルドリッチが、女性のファイトを描くとこうなるんだよ~!と泣きながら感激しちゃいました。(笑)
この映画で描かれてる、闘争心とか誇りみたいなものって、女性は持ってないだろう・・って思われがちなんだと思うんですよ。
「違うんだよ!持ってるんだよ!」それを見事に描いてくれたスポーツ映画の傑作だと思います。
背景のしみじみとしたドラマも良かったですしね。
ミミ萩原出てましたよね、確か。
>ミミ萩原出てましたよね、確か。
ハイ、解説見たらミミ萩原とジャンボ堀、らしいですね。あまりプロレス知らないのですが、こちらもなかなかの美女タッグでしたねー(*^^*)。
スポーツ小説やスポーツ映画は結構好きです。その元記者氏はあえてスポーツ小説は書かなかったのかしら。
これが遺作なのがすごく残念。
昔東京の名画座で観て、感激しましたね。
これが活劇映画だ!
コロンボのピータ・フォークはどうも好きになれませんが、この作品のうらぶれた感じは好きですね。
日本ではDVDが発売されていないので、アメリカから取り寄せました。
アルドリッチには、続編の構想が有ったようですが、この作品の直後腎臓病を患い、1983年に他界。
続編というのも気になりますね。日本遠征の企画とか?(笑)
というアイスホッケー映画は楽しかったですよ。正統派で。
先日紹介した時代小説作家、新宮正春さんといいます。いくつか怪しげなスポーツ小説も書いておりまして・・・・・・。ああ、でも、良い作品も書いていますよ。
「紀州鯨銛殺法」
は、男の友情をさわやかに描いていて・・・・・
(といっても実は読んだことがない…)
作家になる前は野球記事を書いていたとは、知りませんでした(^^;)
これは小説ではないのですが
「図解隠し武器百科」
という本(いや、隠し武器事典、だったかな?)は面白かったですよ。皆さん色々考えるものです。
いや、きっと、武器に限らないのでしょうね。歴史をたどるの、ちょっとした冒険旅行です。
何かを「気合いを入れて投げる」描写に、自信があるのかもしれませんね(*^^*)
私もなぜか武器百科だか武器事典だか、古本屋で買ったのを持っております。引っ越してから見つからないんですが…(汗)