いつまでもショパン (『このミス』大賞シリーズ)
2013年5月31日 読書
中山千里著。
音楽ミステリ、「さよならドビュッシー」「おやすみラフマニノフ」につづく岬洋介シリーズ第三弾。
テロリストの跋扈する中、粛々とショパン・コンクールが行われるワルシャワ。
代々音楽家の家系に生まれ、ポーランド期待の新星と言われる主人公のヤンは、コンクール出場を前にして、強圧的な父との軋轢に悩んでいた…
コンクールの描写と、ワルシャワをおびやかす謎のテロリスト(通称“ピアニスト”!)の動向と、あまりうまく溶け合ってはいないと思うが、相変わらず演奏シーンの描写に華があり、主人公の成長物語な部分にはさわやかさがある。また、持病を抱えた、悲運の名ピアニスト兼名探偵・岬の退場ぶりはなかなか心にしみるものがあって、読後感はよかった。
シリーズ中でも、ミステリというより音楽物語という色合いが一番強かったかもしれない。
ポーランドってそんなにアフガンとからんでいたの?知らなかった。
でも意外に東欧って中東に近いもんなあ。そんなものなのか…
いや、退場ったって、別にどうとかなるわけでもないので、また続編姉妹編が出るといいなあ。
★3にしたけど、読後感はほんと良かったので、音楽シーンを楽しめる人にはオススメ。
音楽ミステリ、「さよならドビュッシー」「おやすみラフマニノフ」につづく岬洋介シリーズ第三弾。
テロリストの跋扈する中、粛々とショパン・コンクールが行われるワルシャワ。
代々音楽家の家系に生まれ、ポーランド期待の新星と言われる主人公のヤンは、コンクール出場を前にして、強圧的な父との軋轢に悩んでいた…
コンクールの描写と、ワルシャワをおびやかす謎のテロリスト(通称“ピアニスト”!)の動向と、あまりうまく溶け合ってはいないと思うが、相変わらず演奏シーンの描写に華があり、主人公の成長物語な部分にはさわやかさがある。また、持病を抱えた、悲運の名ピアニスト兼名探偵・岬の退場ぶりはなかなか心にしみるものがあって、読後感はよかった。
シリーズ中でも、ミステリというより音楽物語という色合いが一番強かったかもしれない。
ポーランドってそんなにアフガンとからんでいたの?知らなかった。
でも意外に東欧って中東に近いもんなあ。そんなものなのか…
いや、退場ったって、別にどうとかなるわけでもないので、また続編姉妹編が出るといいなあ。
★3にしたけど、読後感はほんと良かったので、音楽シーンを楽しめる人にはオススメ。
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