とうざい

2013年5月6日 読書
田牧大和著。時代小説。しかも文楽、人形浄瑠璃一座のオハナシとあって手を出した。

江戸の新興一座の、芸に厳しいクールな美形の人形遣い八十次、真面目で才能もあるのに致命的に気が弱い、若い太夫雲雀が中心だが、群像劇と言ってもいい書きぶりだ。強気で調子のいいもう一人の人形遣い毅助、上方じこみの実力派ベテラン三味線弾き幹右衛門、曲者の座元と大層きっぷのよいその娘芳紀15才(笑)、などと登場人物は多彩。

文楽好きだから面白く読めた。が、時代の雰囲気描写は人物紹介に追われてやや物足りない。続編、期待&希望。

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