P.G.ウッドハウス著。

ウッドハウスが存命中に完成させた最後のジーヴスもの、とのこと。
ウッドハウス・コレクションもついにここまで来ましたか…

静養?のため田舎にのんびりしに来たら、例によって、意にそまぬ女の子(美人だが高圧的なのがお約束)と婚約するハメになりかけるバーティ。
「あなたは私に夢中なのよね!」と決めつけられることの多いバーティだが、そのテの誤解をとくことは騎士道精神にもとる…と、ついつい拒絶できずに困り果てるはいつものこと。四面楚歌となるのもいつものこと。そしてジーヴズの頭脳と情報収集力がなければスープの中から脱出はできない…というのもいつものことだが、今回はいつになく?エンディングでは自分自身の判断で、なかなかカッコよい采配を決めてみせます。
…バーティの成長にほろりとするなあ。バーティだって成長するんだなあ(鬼)

それともジーヴズにいつものキレが、いつもより少ないということなのか?
いやいや、ご主人様にたまには華を持たせたということでしょうか。

…やっぱり最後だからなのか…

国書刊行会&森村たまきさん、御苦労さまでした。
ちょっと森村訳は癖があるかなーとも思うけど、日本語でウッドハウスがずらりと並べられる時代が来た、というのは素晴らしいことですから…

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