1948年、ジョン・フォード監督作品。カラー。スカパー録画で視聴。
年賀状もやっとこ投函したし、クリスマス映画を見そびれてたし…だいぶ昔にTV放映を見たことがありましたが、やっぱジョン・フォードはいいですね、代表作ってまでのシャシンではないけど、楽しくてほろりとさせてくれる。午前十時の映画祭、何で一本もフォードが無かったの??
リーダー格のボブ(ジョン・ウェイン)、メキシコから来たピート(ペドロ・アルメンダリス)、若いキッド(ハリー・ケリー・ジュニア)の三人組は、銀行を襲うが追われて沙漠に逃げ込んだ。ところが彼らは、偶然瀕死の妊婦(ミルドレッド・ナトウィック)と出会い、生まれたての赤ん坊を預かることとなる…
ならず者たちが主人公だが、強盗とはいえ、元々なんだか家族的な絆を感じさせる三人組。年長の二人がつねに若いキッドを気遣っている。何気なくおしゃべりしていた気のいいオッサン(ワード・ボンド)が実は保安官とわかって愕然、という冒頭からして、コミカルで明るい描写であるし、男三人が慣れない育児に熱中するくだりは特に大笑いだが、馬も水も失い、キッドは負傷に苦しみ、彼らの旅は次第に過酷なものとなってゆく。乾きと疲労に朦朧とするボブが仲間の幻に励まされて進む場面など、ベタでも泣かされる、見ていて気持ちのいい映画。
赤ん坊の為に用意されていた衣装箱の中にあった聖書が、「奇跡」を呼ぶ展開で、灼熱の砂漠が舞台の西部劇なのに、さりげなくメルヘンでクリスマス映画!…という面白いネタ。何度も再映画化されたものらしいが、物語をとりまく西部の過酷な自然が、とても美しく印象的に撮られているのもイイ。
ラストはのんきでご都合主義的…と言えば言えるが、フォードらしい人情描写がたっぷり詰まった楽しい映画であった。ま、クリスマス(映画)なんだから、いいじゃん。ねっ。
★4はつけすぎかもしれないけど、いいのだいいのだ。
<追記>
あとから知ったけど、ハリー・ケリー・Jr. 今月亡くなってたんですねえ…
はからずも追悼してしまいました。
おとっつぁんのハリー・ケリーほどの存在感はなかったと思うけど、フォードがちょくちょく使っちゃJr.のキャリアを引き立ててやってたよねえ。
いつまでも、「とっぽい感じの青年」役ばっか振られていたけど(^^;)
年賀状もやっとこ投函したし、クリスマス映画を見そびれてたし…だいぶ昔にTV放映を見たことがありましたが、やっぱジョン・フォードはいいですね、代表作ってまでのシャシンではないけど、楽しくてほろりとさせてくれる。午前十時の映画祭、何で一本もフォードが無かったの??
リーダー格のボブ(ジョン・ウェイン)、メキシコから来たピート(ペドロ・アルメンダリス)、若いキッド(ハリー・ケリー・ジュニア)の三人組は、銀行を襲うが追われて沙漠に逃げ込んだ。ところが彼らは、偶然瀕死の妊婦(ミルドレッド・ナトウィック)と出会い、生まれたての赤ん坊を預かることとなる…
ならず者たちが主人公だが、強盗とはいえ、元々なんだか家族的な絆を感じさせる三人組。年長の二人がつねに若いキッドを気遣っている。何気なくおしゃべりしていた気のいいオッサン(ワード・ボンド)が実は保安官とわかって愕然、という冒頭からして、コミカルで明るい描写であるし、男三人が慣れない育児に熱中するくだりは特に大笑いだが、馬も水も失い、キッドは負傷に苦しみ、彼らの旅は次第に過酷なものとなってゆく。乾きと疲労に朦朧とするボブが仲間の幻に励まされて進む場面など、ベタでも泣かされる、見ていて気持ちのいい映画。
赤ん坊の為に用意されていた衣装箱の中にあった聖書が、「奇跡」を呼ぶ展開で、灼熱の砂漠が舞台の西部劇なのに、さりげなくメルヘンでクリスマス映画!…という面白いネタ。何度も再映画化されたものらしいが、物語をとりまく西部の過酷な自然が、とても美しく印象的に撮られているのもイイ。
ラストはのんきでご都合主義的…と言えば言えるが、フォードらしい人情描写がたっぷり詰まった楽しい映画であった。ま、クリスマス(映画)なんだから、いいじゃん。ねっ。
★4はつけすぎかもしれないけど、いいのだいいのだ。
<追記>
あとから知ったけど、ハリー・ケリー・Jr. 今月亡くなってたんですねえ…
はからずも追悼してしまいました。
おとっつぁんのハリー・ケリーほどの存在感はなかったと思うけど、フォードがちょくちょく使っちゃJr.のキャリアを引き立ててやってたよねえ。
いつまでも、「とっぽい感じの青年」役ばっか振られていたけど(^^;)
コメント
あっ出てるねー、て安心するような?いい役者さんでしたね。
我らはしぶとく生き抜きかなければ!
そうそう、健康は大切に!
…とはいえ、ハリー・ケリー・Jr.氏、享年91歳ということで、そこそこ長生きはなさってたんですねえ。我々の心に残るのはやっぱりとっぽい青年顔なんですが。
リチャード・ウィドマーク様ともそこそこ仲良しさんだったらしいという所で、私の中では更にちょっぴり株が上がります。「ジョン・フォードの旗の下に」を書いてくれてありがとう!
ハリー・ケリー・Jrが亡くなったのですか・・・知りませんでした。
あまり評判は良くない江合がなのですが、ジョン・フォードの「長い灰色の線」のアイゼンハワー(だったと思う)が好きでした。
ところで、和田誠さんの忘年会も無事終了。
今年は色紙にチャップリンともう一枚、バスター・キートンの絵を描いてもらいました。
それも柄本明さんがバスターキートンが良いと言って、二人でこんな感じとかあんな感じとか謂いながら楽しそうに書いてくれました。
ラッキーな年の瀬でありました。
そのうちブログにUPしますね!
そんな訳で来年も宜しくお願いいたします。どうか良いお年をお迎えください。
意味不明が過ぎるので、訂正させてください・・・・書いたコメントの訂正の仕方が判らないので、こちらに書かせていただきます。
>>(アメリカが好きか嫌い化は別にして)・・・嫌いか
>>あまり評判は良くない江合がなのですが・・・江合なのですが・・映画なのですが
大変失礼いたしました
それに、きっと素敵なお料理で縁の下から?盛り上げて下さったんですよね。お疲れさまでした。
>西部劇ファンの私には星5つの名作映画であります。死んだ仲間に励まされながら前進するジョン・ウェインの姿は(アメリカが好きか嫌い化は別にして)まさにアメリカそのものであります。
あの場面、スコーンと真横からの全身ショットで、なんかもうテクを振り棄てたような、不思議かつ印象的な力強さがありました。
「長い灰色の線」も、大昔TVで見たことがあります。これも、アメリカ臭はおいといて、終盤タイロン・パワーのマーティ・マーが幻影とか見ちゃうとすぐ泣かされてしまったりしました。ほんとにフォードは、こういうのが上手いです。
あ、そうそう、diarynoteのコメント欄は、申し訳ないのですが書き込んだ人用に削除機能がついておりません。管理人な私がコメントを削除することのみ、できます。使い勝手がイマイチでごめんなさい。
もし書いた後で消したいコメントがあれば、私に言っていただいたら消しますので、お気軽におっしゃってくださいね。今回は、誤変換の説明まで書いて下さったのでそのまま残しました~★