1964年、アンリ・ヴェルヌイユ監督作品。フランス映画。モノクロ。

北アフリカの沙漠を行き来するトラック野郎たち。ある日、会社に新車が入ったが、なぜか新入りシュナイダー(レジナルド・カーナン)にまかされることに。首をひねる^ベテランドライバーのプルック(リノ・ヴァンチュラ)たちだったが、仲間の一人ロッコ(ジャン=ポール・ベルモンド)が新車を積荷ごと乗り逃げし、奴を捕まえろ!と社長(ゲルト・フレーベ)が大騒ぎするに至って真相が明らかに。新しいトラックの積荷には、10万ドルの価値があったのだ…

汗と砂まみれになって仕事を終えると、強い酒をあおって大騒ぎ。うーん、男の世界…
そんなトラック野郎たちの、金と意地を賭けた、命がけの追跡と闘争が開始される。
いつも飄々としたベルモンドは大好きだし、渋い上にユーモアのセンスも秘めたヴァンチュラも、結構イイと思ってる。
60年代、フランスの二大スター競演は目に楽しい。

しかし、…なんで…おフランス映画って、私にはこんなに入りにくいのかなあ。

あんまり面白くなかったです(爆)

コミカルな部分(ピンチになると何故か追いついてくる仲間とか…)と、男性的なアクション・サスペンスと男の野望爆裂な部分とが、私にとってはイマイチすっきり溶け合わず、最後までどういう気分で見ていいのかわかりませんでした。必ずしもノワールが好きじゃないからかな?特別嫌いというわけでもないけれど。
コミカルな部分のあるノワール、なのかなあコレ…たぶん…
序盤でベルモンドが、追ってくるヴァンチュラとカーナンについて、とんでもないデマを流す所は笑ったが(^^;)

★3はスター二人ぶんで水増し。

コメント

nophoto
たけだ
2012年10月5日23:58

ボースン様

久しぶりの映画がフランス映画とは!?

これは全然ノワールではないですよ。

単なるコメディ活劇。

アメリカの西部劇の影響をかなり受けていると思います。

私はずいぶん前にテレビで一度見たっきりなので詳しいところはあまり憶えていませんが、普段のアンリ・ヴェルヌイユのとろい感じがあまりなくて結構好きな作品です。
映画の舞台となったあたりに馴染みが有るのもポイントかも。

そういえば『大盗賊』は???

ボースン
2012年10月6日1:13

こんばんわ、たけだ様。

>久しぶりの映画がフランス映画とは!?

スカパーでやってたので見てみました。ベルモンドは大好きだし。
でもやっぱり、話の方はあんまり合いませんでしたね(^^;)
この映画お好きだと聞いていたので、なんか申し訳ないですが…
コメディとして見るべきなのかもですが、笑いのテンポとかツボがイマイチ合わなくて。
酒場大破壊もなんだか店主が気の毒だし。お金がないのにあんなに酒池肉林出来るのかって、そっちが気になっちゃったり…

私はフランス映画音痴なので、仕方がないです(もはや不治の病と確信しました)。
おすすめの「ピアニストを撃て」も、トライしてはみたのですが、最後まで見れなくて…
明日は、イギリス映画を観ます(爆)

>そういえば『大盗賊』は???

そういえば…海外盤(英語字幕つき)を買ったまま、ちょっと放置していました(笑)
まあこちらは、ベルモンドとの相性も私との相性も鉄板のド・ブロカ監督だから大丈夫でしょ。
かなり昔に一度TV放映を見たと思います。いずれ楽しく再見する予定。

nophoto
たけだ
2012年10月6日7:35

ボースン様

うーん、フランス映画のあのテンポが合わないのでしょうかねえ。

アメリカ、日本、イタリアに次ぐくらいの映画大国なので(インドはちょっと置いといて)見る価値のある作品はたくさん有るのですが。

ボースン
2012年10月6日22:40

そうですね、あのテンポがね、たぶん…(苦笑)
「大好き~☆」と思えるフランス映画も皆無ではないんですが。
ド・ブロカとアンリコは、やはりフランスでは異端なんでしょうか?全部見たとまではとてもいきませんが、この二人の作品では、ハズレを感じたことはほとんどないです。
あ、ロートネルの変格ギャング映画も楽しかった…

>アメリカ、日本、イタリアに次ぐくらいの映画大国なので(インドはちょっと置いといて)見る価値のある作品はたくさん有るのですが。

結局エンタメ寄り、ミーハーの私ですからねえ…。
そして、ミュージカルと西部劇はやっぱりアメリカ!ですが、我が心の映画大国?はイギリスです(*^^*)
まあここ30年くらいのイギリスは、もはやわかんないですが(オイオイ…)

nophoto
たけだ
2012年12月16日13:39

ボースン様

DVDで見直しました。
確かにあまり面白くないですね。
無駄な場面が有るかと思うと、肝心なところが抜けている感じです。

昔のテレビの洋画劇場の放映時間に合わせてカットした方がすっきりして面白くなる映画の典型でしょうか。
つまり上映時間90分前後に処理すべき題材ということです。

『大盗賊』も同じような欠点を持つ作品でしたがカルディナーレの魅力でかなり救われています。

『大盗賊』は、日本で最初に公開されたド・ブロカ作品ですね。
ド・ブロカの出世作であるのと同時に、それまでヌーヴェル・ヴァーグ系専門であったベルモンドにとっても「興行価値のある俳優」となった作品で、1961年度フランス国内興行成績第6位だったようです。



特典映像で監督のヴェルヌイユが「西部劇のトラック運転手版」と明言しています。
ドイツ人運転手は、西部劇で言えば、食い詰めた南軍の生き残りのような感じですね。

ボースン
2012年12月17日0:47

こんばんわ、たけだ様。

>昔のテレビの洋画劇場の放映時間に合わせてカットした方がすっきりして面白くなる映画の典型

あはは、そういうの、ありますね(笑)
カットありTV放映のほうが、もう少ししゃきっと締まった映画だという印象があったですか…。

>ドイツ人運転手は、西部劇で言えば、食い詰めた南軍の生き残りのような感じですね。

そうですね、このキャラクターは案外面白い感じでした。ベルモンドやヴァンチュラらラテンな人たちとちょっと雰囲気が違って、もう少しうまく使ってあげるとよかったんじゃないかと思えましたね。

『大盗賊』は、コスチューム・アクションが目に楽しいという長所がありますから、ベルモンドに華やぎが加わって新境地って、良かったんでしょう。それと、エンタメ・アクションの楽しさに目覚めたのかなベルモンド…
これも見ないとなーと思いつつ、10分だけ見てケースに戻したままです(^^;)

見るより録ったり買ったりするのがよほど早くて、溜まってしまってやれやれです。
(メル・ブルックス・コレクションと「マダムと泥棒」も、もうすぐ届いちゃいます…)

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