チャールズ・ディケンズ著。

語り手であるピップは、ごくごくフツーの貧しい少年。向学心もあれば虚栄心もある。自省の心もあるが自己弁護や偽善も脱ぎ棄てられない。悪い子じゃないけれど、「フツー」はやっぱりそんなもの。モノ凄い説得力です。
癖の強い周囲の人間たち(そして、わずかだが、純な心の人間たちも…)に振りまわされたり流されたりしながら、いったい彼がどんな大人になってゆくのか、古めかしいながらも皮肉で普遍性ある人物描写の積み重ねに、次第にひきこまれてゆきます。

謎の恩人により、紳士階級に引き上げられたピップの運命は…?

ドキドキ(笑)

コメント

nophoto
ごみつ
2012年8月15日1:03

今晩は。

ボースンさんは河出ので読まれてるんですね。私は新潮で読みました。

ホント、マンション建築みたいな作風ですよね。19世紀が舞台の物語なのに、けっこう笑えるのも凄い!

私も次は「オリバー・ツイスト」読もうと思ってます。いつになるかわかんないけど。(笑)

ボースン
2012年8月15日1:27

こんばんわ!
河出、一番新しい…がゆえに活字が一番大きいのです(笑)
ホントに最近老眼がヤバイですわ。コンタクトレンズより眼鏡のほうが視力が出ないので読書には楽、と思っていたけど、旅行疲れもあるのか、最近裸眼が一番読みやすい(ただし20cmくらいに近づけちゃうけど)。しょーげき…

>ホント、マンション建築みたいな作風ですよね。19世紀が舞台の物語なのに、けっこう笑えるのも凄い!

ヨーロッパの石造建築の美しさ堅牢さを思わせる鉄板さです。さすがは近代英国文学の金字塔。
ほんとうに、ところどころぷふ、と笑ってしまうし(笑)
D・リーンの映画も録画してあるので、「読んだら観」る予定です!あー、アレック・ギネスのポケット君、観てみたい…

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