大いなる遺産 上 (河出文庫)
2012年8月14日 読書 コメント (2)
チャールズ・ディケンズ著。
語り手であるピップは、ごくごくフツーの貧しい少年。向学心もあれば虚栄心もある。自省の心もあるが自己弁護や偽善も脱ぎ棄てられない。悪い子じゃないけれど、「フツー」はやっぱりそんなもの。モノ凄い説得力です。
癖の強い周囲の人間たち(そして、わずかだが、純な心の人間たちも…)に振りまわされたり流されたりしながら、いったい彼がどんな大人になってゆくのか、古めかしいながらも皮肉で普遍性ある人物描写の積み重ねに、次第にひきこまれてゆきます。
謎の恩人により、紳士階級に引き上げられたピップの運命は…?
ドキドキ(笑)
語り手であるピップは、ごくごくフツーの貧しい少年。向学心もあれば虚栄心もある。自省の心もあるが自己弁護や偽善も脱ぎ棄てられない。悪い子じゃないけれど、「フツー」はやっぱりそんなもの。モノ凄い説得力です。
癖の強い周囲の人間たち(そして、わずかだが、純な心の人間たちも…)に振りまわされたり流されたりしながら、いったい彼がどんな大人になってゆくのか、古めかしいながらも皮肉で普遍性ある人物描写の積み重ねに、次第にひきこまれてゆきます。
謎の恩人により、紳士階級に引き上げられたピップの運命は…?
ドキドキ(笑)
コメント
ボースンさんは河出ので読まれてるんですね。私は新潮で読みました。
ホント、マンション建築みたいな作風ですよね。19世紀が舞台の物語なのに、けっこう笑えるのも凄い!
私も次は「オリバー・ツイスト」読もうと思ってます。いつになるかわかんないけど。(笑)
河出、一番新しい…がゆえに活字が一番大きいのです(笑)
ホントに最近老眼がヤバイですわ。コンタクトレンズより眼鏡のほうが視力が出ないので読書には楽、と思っていたけど、旅行疲れもあるのか、最近裸眼が一番読みやすい(ただし20cmくらいに近づけちゃうけど)。しょーげき…
>ホント、マンション建築みたいな作風ですよね。19世紀が舞台の物語なのに、けっこう笑えるのも凄い!
ヨーロッパの石造建築の美しさ堅牢さを思わせる鉄板さです。さすがは近代英国文学の金字塔。
ほんとうに、ところどころぷふ、と笑ってしまうし(笑)
D・リーンの映画も録画してあるので、「読んだら観」る予定です!あー、アレック・ギネスのポケット君、観てみたい…