ヴェルニゲローデ(2)+おまけのライプチヒ
ヴェルニゲローデの宿はマルクト広場のすぐ前の、ヴァイサー・ヒルシュ・ホテル。ドイツではマルクト広場とつくと観光の中心地。夜通った時も素敵な広場だと思ったが、朝食を食べてる間も窓際の席だったので広場がバッチリ見える。市庁舎の隣に教会もあり、土曜なせいか、ウェディングドレスの花嫁と花婿が何組も広場に現れては消える。縁起のいい気分♪

この日の午前中はヴェルニゲローデ城見物。
高台にある城へはSLを模した観光バスで上がるが、ガイド付きの馬車もあり、結構人気がある様子。バスの運ちゃんに聞くと荷物は城でも一時預けできそうだったので、チェックアウト後大荷物を持って城へ向かう(切符売り場兼売店で預かってもらえた)。
さてお城は…私のツボにピタリとはまり、予想以上に良かった。お城と言っても色々だ。中世が舞台の剣戟映画だの、古城が舞台のルリタニアン・ロマンだのが好きな自分としては、お城を見に行くのは好きなのだが、経験上必ずしもイメージ通りに楽しめる城ばかりではなかった(私の経験なので英独墺程度だが)。宮殿タイプの有名どころは、展示が多い割に建物が大きすぎて地味だったりする(ウィンザー城だのシェーンブルン宮殿だの)。城砦型の大きなところにも(エジンバラ城、ウェールズ城)同じようなことが言える。建築デザインの華やぎというとノイシュヴァンシュタイン城が筆頭だろうがあまりに城主の趣味建築なぶん、女性的すぎるきらいあり。田舎のこじんまりした古城というヤツも庭園などが楽しい割に建物自体は意外にシンプルなものが多い(リーズ城、ヒーヴァー城、ザバブルク城=茨姫の城など)。

そんな中で、このヴェルニゲローデ城。出来たのは13世紀らしいが19世紀にネオゴシック様式で改築されているとかで、内外共にまさにベストな質実剛健×複雑美麗のバランスと適正規模(1時間程度で回れるコンパクトさ)を備えた個人的な理想形だった(爆)。そう、こーゆーお城を待ってたんだよ!中央の小国の城、あるいは地方領主の城としてロマンを重ねるに際して非常にお手頃感?あり。
ピーカン青空にも恵まれて建物はキラキラ、庭や窓からは麓の町の景観が楽しめる。庭にはカフェテラスもあるので時間のある人はお茶だって飲める。
電車の時間もあったのでサクっと回って帰ったが、少々後ろ髪を引かれました。
いやー、よかったよヴェルニゲローデ!

昼頃ドレスデンへ向かう列車に乗ったが、ヴェルニゲとドレスデンだけというのもつまらなかろうと、途中駅ライプチヒで一旦下車。ここからだとICやICEがたくさんドレスデンへ向けて出ているし、ガイドブックを見ると、見所は割と駅から近いところにまとまっている。列車ばかり乗ってる旅だし、一息ついてお茶でもすれば、との算段だった。

実際ライプチヒの街は、期待通りにイイ感じ。地方都市とはいえ一転して完全に都会で、駅から出ると市庁舎やバッハゆかりの有名な教会まで、堂々たる石造りのファサードが続く。歩行者天国にはカフェテラスがしつらえられ、誰もが休日満喫気分。ここでドイツのケーキといえば!で狙っていたアプフェルシュトルーデルを食べました。美味。
ついでに駅舎もヨーロッパ最大級のもののひとつとかで超立派。一番端のホームにはミニ鉄道博物館コーナーまであって夫とムスコは見に行きました。
…と、楽しく数時間遊んでいたのですが、なぜかICが時間通りに来ない!時刻表だとこうだよねえと首をひねるうち、駅の電光表示板に「本日運休」と出ているのを発見。ガーン…

なんでそんなダイヤ乱れてるんだよー(涙)
理由は結局確認できずじまいでしたが、ICなら一時間ちょっとなのに、通勤列車のREに乗ったら二時間近くかかってしまいました。ドレスデン、夕方についたら、ちょっとくらい夕暮の街を散策とか考えてたのに。夕飯も、あわてて買ってとびのったサンドイッチどまりとなって、ちょっとガックリです。でもまあライプチヒはそれなりによかったしなあ…
こんなこともあるか…個人旅行は。

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