さらばロンメル〈下〉 (扶桑社ミステリー)
2012年6月2日 読書 コメント (8)
ローレンス・ウェルズ著。
けっこう気に入ってたのに、ここんとこ泣くほど忙しくてなかなか読了しきれなかった。
後半は、WW2のアフリカ戦線で大活躍し名を成した将軍ロンメルと、アメリカ人将校スパイグナーの運命がふたたびからみあう。アメリカは参戦するかしないかくらいの時期だけど、戦争前からロンメルについて情報収集したり評価していたことが買われてアフリカの英軍基地へと招ばれたスパイグナーは、ロンメルの動きを誰よりも正確に予測するが、周囲はそうそう彼のいうとおりに動いてはくれない。偵察機で前線に飛び出したスパイグナーは、ロンメルと思わぬ再会に至るが…
ロンメルとスパイグナーの両者の視点が交互にうつりかわる。このめまぐるしさは、著者の処女作ならではかも?
ロンメルが魅力的に描かれていすぎる(笑)のが、長所でもあり欠点でもあり、かな。読んでるとだんだん主人公の筈のスパイグナーよりロンメルを応援しちゃうしなあ(^^;)。
「米国人のロンメル好きが我慢できなくなって書いてみた、第二次大戦秘話」ってところでした。
後半にはフォークナーは全く出ず。
1980年代に書かれた作品のようですが、1930年代アメリカの描写が、30年代ハリウッド映画内のイメージからのいただきっぽくて仕方がない。でもそれが、個人的には結構楽しめたりもして…(笑)
けっこう気に入ってたのに、ここんとこ泣くほど忙しくてなかなか読了しきれなかった。
後半は、WW2のアフリカ戦線で大活躍し名を成した将軍ロンメルと、アメリカ人将校スパイグナーの運命がふたたびからみあう。アメリカは参戦するかしないかくらいの時期だけど、戦争前からロンメルについて情報収集したり評価していたことが買われてアフリカの英軍基地へと招ばれたスパイグナーは、ロンメルの動きを誰よりも正確に予測するが、周囲はそうそう彼のいうとおりに動いてはくれない。偵察機で前線に飛び出したスパイグナーは、ロンメルと思わぬ再会に至るが…
ロンメルとスパイグナーの両者の視点が交互にうつりかわる。このめまぐるしさは、著者の処女作ならではかも?
ロンメルが魅力的に描かれていすぎる(笑)のが、長所でもあり欠点でもあり、かな。読んでるとだんだん主人公の筈のスパイグナーよりロンメルを応援しちゃうしなあ(^^;)。
「米国人のロンメル好きが我慢できなくなって書いてみた、第二次大戦秘話」ってところでした。
後半にはフォークナーは全く出ず。
1980年代に書かれた作品のようですが、1930年代アメリカの描写が、30年代ハリウッド映画内のイメージからのいただきっぽくて仕方がない。でもそれが、個人的には結構楽しめたりもして…(笑)
コメント
「スノー・カントリー」
みたいになってしまう。
身内がドイツに住んでおります。長年。その身内によるとドイツ語と英語は近縁だそうです。大差ない。しかし僅かな差が壁になることも多いでしょう。
ロンメルっていつまでも人気ありますね(^^)
欧米の言語の中では、ドイツ語って英語に一番似てると思います、私も!
学校で、週1~2回授業を受けたきりなのでろくに使いこなせませんが、区切りがはっきりしてるとことか、フランス語だのスペイン語だのより、日本人には入りやすい気がしました。
…それだけに、以前家族でちょこっとヨーロッパ旅行に行ってドイツを数日旅した後、鉄道でチェコに入って駅に降りたったら、そこらじゅうにあるアルファベットの文字(言葉)がみな違和感バリバリで、ちょっとビビりました(笑)
たぶんロシアとか行っても、この怖さは味わえるんだろうな…
つい忘れてしまいますがアルファベットもいろいろあるんですよね。根底から違う文字よりかえって衝撃が大きいかもしれません。そういえば最近日本語を縦書きして左から右へ流す人が増えてきたでしょう。ぼくあれを初めて見た時
「日本語を習った外国人が書いたのだな。横書きするときの癖が出たのだろう」
と推測したんです。しかし!!
チェコはあんまりなじみがないですが、あそこからくるオートミールは安くておいしいですね。お湯で食べています。このところはリトアニアから来たオートミールを食べていますが。
明治に戻ったみたいですね。
いまのリアルでは、私はまだ見たことないです…左からの縦書き…
チェコは、すごく素敵でしたよ。プラハだけでしたが、街並みもお城も素晴らしくて驚嘆しました。しかし、普通にまた海外旅行に行けるようになるのはいつのことでしょう…(T_T)
「はなにあらし」
という漫画作品が出ています。これの7巻のジャケットを見てください。逆流しています(中年男がこんなキャワイイ作品に注目しているのか?という困惑は抑えて観察して)。講談社の漫画単行本でもそういうのがあります。
前世紀、チェコ周辺では大嵐が吹いたはず。それを生き延びてきた建造物があると思うと嬉しいです。再建されたのかもしれませんが。
まあ多分、斜めに斬新なデザインのつもりなのかも。
ヨーロッパはやはり建物が石造りだからなのか、あるいは石造り基本な分、ある程度残っていたら新たに何かするより復元を、という気持ちが人々に強いのかもしれませんね。
そのぶん、旅をしたりTVや映画でも、少し昔の堂々とした立派な街並みが結構今でもリアルに楽しめます。見習いたいものですね。
日本では建物などすぐ燃え尽きてしまうので、どうしても安直に新しいものを建ててしまうのかな。
なんだか恐ろしいのです。とっくに成人したものがごく単純な漢字を読めなかったり。社会というバケツの底にひびが入っているのでは。
エーゲ海を渡る花たちという作品(これもまずまず楽しいです)で、古代の遺跡が倉庫のように使われている情景が描かれていました。もしかしたらヨーロッパでは昔の文明に対する憧れ(いや親近感?)が強いのかもしれません。日本よりはるかに。それで復元したがるのでは。
観光客には、嬉しいことです♪