うーみゅ、画像出ないな。これはdiarynoteでなくAmazonのせいだが。

ローレンス・ウェルズ著。
「壮烈第七騎兵隊」の感想を日記に書いた時に、「南北戦争時の戦闘描写があるよ~」と、オススメいただいたモノ。
南北戦争×ロンメル×フォークナー、という、けっこう珍しいとりあわせ。上巻をまだ読み切ってもいないのだが(今250ページあたり)、そして多分まだ全然本題にも入ってないのだが、なかなか面白い。

軍務なのだが朋輩の将校数名とともに偽名+平服で1937年のアメリカに旅したロンメル。通訳としてロンメルに接した米軍のスパイグナー中尉はロンメルの人間的魅力にひきつけられる…。(なんか萌えそうなイキオイすらある。ロンメルは45歳なのだが、なんだかけっこーピュア?で可愛いのだった。若いスパイグナーが一緒にバイクにタンデムするところで「ウィンブルドン」を思い出したのは私だけだろう(笑))
パーティで出会った作家ウィリアム・フォークナーもまじえての、南北戦争の古戦場めぐりを楽しむ彼らだが、たぶん戦争が始まってからまた運命がからまったりするのかな…
そもそもなぜアメリカへ派遣されたかもまだ明らかになっていない。

だが、ロンメルが目を見張る30年代後半のアメリカの姿は、いかにもだが楽しい。キャグニーだのジミー・スチュアートだのがカッポした、あの30年代アメリカだ!ワシントンの、あのリンカーン像の所にも行く場面がある。そして、南北戦争中の個々の戦闘についての記述というか描には結構引き込まれる。

下巻が、というか続きが楽しみだ。が同時にちょっと心配でもある(なまじ南北戦争話が面白いから、「本題」に入ってから物語の面白さが失速しやしないか、かえって不安(笑))。

コメント

nophoto
だぶるえんだー
2012年5月22日20:48

おとり上げありがとう。まずまず喜んでいただけたようで光栄です。ずいぶん昔に読んだもので合戦場面しか覚えていなかったのですが、そういえば1930年代の描写も楽しかったですね。

しかし、まさか、フォレスト将軍が実在の人物だったとは。あまりにも雄々しく凛々しく描かれているので、てっきり架空の人物だと思いこんでいました。ウェルズ先生は、実在した将軍数人のエピソードをよりあわせて創作したんだろう、と。

ボースン
2012年5月23日8:46

どういたしまして、前半の、熱い南北戦争語りにはうたれました。
フォレストは、Wikiなど見るとかなり長い記述がありましたね。軍事史では結構大きい存在だったのでしょうか(私も知らなかったですが)。南軍の中にあって、嘘のように「ほとんど負けなし」の強さを発揮して、伝説化しているのが凄かったです。「機動戦の開始者」としてのフォレストを更にロンメルにイメージを重ねていくあたりが印象的で、前半としては好スタートです♪

面白い本をご紹介いただくのはいつでも歓迎です☆
これは絶版のようですが図書館から借りだしました(笑)

nophoto
だぶるえんだー
2012年6月3日21:14

そうだ!!新潮社の
「コールドマウンテン」
も読んでみてください。地味ですが、良い作品です。こちらはまるごと南北戦争。前にも紹介したかな。

ボースン
2012年6月4日23:45

たぶんご紹介は初めてです。純愛モノみたいですね。
恋愛小説は普段あまり読まないのですが、図書館でみかけたら手に取ってみましょうか(^^)

nophoto
だぶるえんだー
2012年9月27日20:23

アメリカ人の小説家(ノンフィクションもいろいろかいていたそうですが)で、若いころ船乗りやっていた人がいましてね。その人の船乗り時代の上司に、南北戦争の体験者がいたそうです。軍人ではなく、民間人のまま軍に雇われていたようですが。で、そのひとが、戦時中の苦闘を率直に話してくれたそうです。弾雨のなかで働くのがものすごく怖かったこと。おびえて、無様な振る舞いをしたこと。全部正直に話してくれたそうです。・・・・・・・ただし、べつの上司が、あとで
「あいつ(体験談をしてくれたひと)は、自分の臆病ぶりを誇張して話している。戦時中の活躍を見ればわかるさ」
と・・・・・・批評していたそうです。

おそらく(これはぼくの考えですが)その無様な体験談をぶちまけた管理職は、警告していたのでしょう。
「戦争ってのは君が想像してるような華々しいものじゃない。憧れちゃだめだぜ?」
と、伝えたかったのでしょう。

ボースン
2012年9月28日10:52

>おそらく(これはぼくの考えですが)その無様な体験談をぶちまけた管理職は、警告していたのでしょう。

そうですね。誠実なかたですね、とても。
そういう上司にめぐまれるとしあわせですよね(*^^*)

お気に入り日記の更新

日記内を検索