クレオパトラ(前半のみ)
2012年3月5日 映画 コメント (12)
1963年、ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督作品。
BSでやってたので。大昔のTV放映で見た後、時々「うーん再見しようかなどうしようかな」と思いつつずっとほっていたのですが、タダだから。
なにしろ私、クレオパトラを演じるエリザベス・テイラーとアントニーのリチャード・バートンのどちらもイマイチ好きじゃない。ただ、生憎なことに?シーザー役のレックス・ハリスンは好きなんですねえ(^^;)
だいたいキャラクターとしても(塩野七生さんにも洗脳されているもんで)、やっぱりシーザーとアントニーじゃキャラクターの格?が違うじゃないですか。
そんなこんなで、再見したい気持ちと、スゴイ長尺映画の前半だけ見たいってどうよ、とのモッタイナイ感との間で、ずーっと保留になっておりました。DVDも割と安くなってるしレンタルもあるんだけどね。今回はダメモトでタイマーをかけて出かけて、帰ってきたら誤操作でタイマーを途中解除しちゃったようなんですが、前半だけはしっかり入ってたというのがうまくできているというのか何なのか(笑)。
とりあえず望み通りに前半だけ冷やかし見だ~、うんうんハリスンは堂々としててやっぱいいな、と思いながら視聴。でもオトナなシーザーがだんだんクレオパトラに籠絡されてきてる脚本だなーと思い始めたらクレオパトラのローマ訪問の頃には眠くなってきました。シーザー暗殺後は眠気爆裂でもう寝室いって寝ました(爆)
やっぱり、ヴィヴィアン・リーとクロード・レインズが二人を演じた「シーザーとクレオパトラ」の方が好みだな~☆(http://13374.diarynote.jp/201103301501306431/)
クレオをお子ちゃま扱いのシーザー。絶対こっちの方が設定カッコいいし(笑)
ヴィヴィアンも可愛いしね。このバーナード・ショー版シーザーをハリスンがやってくれていたらもうめちゃくちゃ嬉しかったかな、ははは。勿論レインズも悪くないけどね。
テイラー版「クレオパトラ」だと、ある意味シーザーが「前座」扱いだからか、なんかシーザーの人物描写には中途半端感あり。デキる男だけど癲癇発作の弱点もある、で、この弱点はむしろクレオパトラの母性本能をそそったぽいが、最終的に彼がどの程度クレオパトラのいいなりだったかはぼかされている。暗殺直前には、次第に王座への道を意識してちょっとタカビーになりつつある描写だったが、シーザーは遺言書には女王母子の事はまったく触れず「ローマ人としての筋」を貫いてもいたのだった(これは史実)。
でもテイラー版はあくまでもクレオパトラがヒロインだから。…やっぱ後半はいいや。
ちょっと風邪気味だし、だからよけい眠いんだけど。そんなこんなでノー評価。あしからず。
BSでやってたので。大昔のTV放映で見た後、時々「うーん再見しようかなどうしようかな」と思いつつずっとほっていたのですが、タダだから。
なにしろ私、クレオパトラを演じるエリザベス・テイラーとアントニーのリチャード・バートンのどちらもイマイチ好きじゃない。ただ、生憎なことに?シーザー役のレックス・ハリスンは好きなんですねえ(^^;)
だいたいキャラクターとしても(塩野七生さんにも洗脳されているもんで)、やっぱりシーザーとアントニーじゃキャラクターの格?が違うじゃないですか。
そんなこんなで、再見したい気持ちと、スゴイ長尺映画の前半だけ見たいってどうよ、とのモッタイナイ感との間で、ずーっと保留になっておりました。DVDも割と安くなってるしレンタルもあるんだけどね。今回はダメモトでタイマーをかけて出かけて、帰ってきたら誤操作でタイマーを途中解除しちゃったようなんですが、前半だけはしっかり入ってたというのがうまくできているというのか何なのか(笑)。
とりあえず望み通りに前半だけ冷やかし見だ~、うんうんハリスンは堂々としててやっぱいいな、と思いながら視聴。でもオトナなシーザーがだんだんクレオパトラに籠絡されてきてる脚本だなーと思い始めたらクレオパトラのローマ訪問の頃には眠くなってきました。シーザー暗殺後は眠気爆裂でもう寝室いって寝ました(爆)
やっぱり、ヴィヴィアン・リーとクロード・レインズが二人を演じた「シーザーとクレオパトラ」の方が好みだな~☆(http://13374.diarynote.jp/201103301501306431/)
クレオをお子ちゃま扱いのシーザー。絶対こっちの方が設定カッコいいし(笑)
ヴィヴィアンも可愛いしね。このバーナード・ショー版シーザーをハリスンがやってくれていたらもうめちゃくちゃ嬉しかったかな、ははは。勿論レインズも悪くないけどね。
テイラー版「クレオパトラ」だと、ある意味シーザーが「前座」扱いだからか、なんかシーザーの人物描写には中途半端感あり。デキる男だけど癲癇発作の弱点もある、で、この弱点はむしろクレオパトラの母性本能をそそったぽいが、最終的に彼がどの程度クレオパトラのいいなりだったかはぼかされている。暗殺直前には、次第に王座への道を意識してちょっとタカビーになりつつある描写だったが、シーザーは遺言書には女王母子の事はまったく触れず「ローマ人としての筋」を貫いてもいたのだった(これは史実)。
でもテイラー版はあくまでもクレオパトラがヒロインだから。…やっぱ後半はいいや。
ちょっと風邪気味だし、だからよけい眠いんだけど。そんなこんなでノー評価。あしからず。
コメント
私もこれむか~しテレビで一度見たきり。冗長なのよね、これ、あんまり覚えてないのですが。
この作品で、リズのわがままぶりがとまらなくって、お金かけたわりにもとがとれなくて20世紀フォックス、倒産しそうになちゃったっていうエピソードを聞いた事があります。(^_^;)
確かこれ水野晴郎の「水曜ロードショー」で見たんだったかな~?
「いや~、映画ってほんと~に良いもんですね!」(笑)
最初は映画2本分で構想したらしいですが、3時間以上の映画は、かなりキャスティング等で惹きつけられるものがないとしんどいです(^^;)
TVでやった時も、前篇後篇と二週に分けてやったんじゃなかったかな~。
まあその程度にしか私もおぼえてないのでした(爆)
確かにこの映画は前半の方が遥かに面白いですね。
後半は、痴話げんかの繰り返しです。
前半の二人のやり取りを英語字幕で見ると、本当に面白いですよ。
莫大な制作費がかかったのはリズのわがままというよりは、そもそも最初に天候の悪いイギリスで製作を開始した事ですね。
クレジットタイトルでは、途中から担当になったザナックがプロデューサーとなっていますが、この企画は、『海外特派員』などのウォルター・ウェンジャーが始めたものです。
リズは、「この作品はウェンジャー氏のものです」といったことを言っているようで、この点は、彼女は偉いと思います。
イギリスではダメだということで製作は、イタリアに移りますが、ともかく人も物も大量に必要で、イタリア映画人で史劇の関係者のほとんどがこの作品に関わることになって、イタリアのアクション史劇が作れなくなり、結果としてマカロニ・ウェスタンを誕生させた、という考えもあるようです。
ふーむ、この映画はイタリア映画界にまで影響を及ぼしていたんですか。面白いです。
そして、えへへ、やっぱり前半の方が良いですか?せりふも確かに、日本語字幕は略しまくりですから、英語字幕の方がいいんでしょうね。野心的で美貌の王女vs文武色事・八方デキる壮年男性の丁々発止。飄々としたウィットとユーモアで完全装備のハリスンですから万全か。
アントニーをシーザー以上に魅力的な男として描くことは史実からしても難しく、元々バートンのほうがしんどい役回りなのかもしれませんが、痴話喧嘩だけではどうにもですね。出来過ぎ「元カレ」の翳をひきずるカップル、というのは余程うまくやれば面白いのでしょうが、私はこれまで、“名優”バートンのどこが良いのか(何が持ち味=魅力なのか)イマイチ分からないまま来たのでどうにもなりません。
そんなにたくさん見てる訳ではないですし、それも大概TV放映での印象ですが…
(「クレオパトラ」以外だと「荒鷲の要塞」とか「1000日のアン」とか「ベケット」とか)
誰か、どこがバートンのチャームポイントなのか教えて…(^^;)
バートンの魅力はまずその声にある、といった記事を以前読んだ事が有ります。
教会のオルガンのような声、とかなんとか。
確かに声は良いと思います。
ただ顔がでかいですよね。
舞台では有利な点でしょうが、映画ではちょっと・・・・・。
『苦い勝利』というバートンが余り有名でなかった頃の作品がありますが、抑えた演技で悪くなかったです。
『アレキサンダー大王』も悪くなかったですね。
つまり『クレオパトラ』より前の作品の彼の方が私は好きだ、ということですね。
ああ、『ベケット』は結構良かったと思いますよ。オトゥールとのコントラストの妙かな。
「クレオパトラ」ならば、シーザー暗殺事件後の演説シーンなどを、省略せずにちゃんと撮ってあげたらよかったのにね、という気がしてきました。
顔はハリスンもでかい(長い?)ので、まあおいといて…(爆)
後半が今ひとつ面白くないのは、監督は上映時間6時間を意図していたのに、会社側の意向でそれがかなわなかったことも原因かもしれません。
痴話げんかの一つ一つにそれぞれ伏線や何かが有ったのに、その辺りをばっさり切られたので、喧嘩ばかりが目につくのかもしれません。
監督のマンキウィッツが脚本にかなり手を入れたはずなので、それなりに面白い脚本になっていたのではないかと想像します。
それはきっと影響していると思います!
マンキウィッツといえば会話の妙ですしね。どんどん予定が変わっていってやたらと時間がかかったこともひとつの作品をつくりあげるには、むしろマイナスだったのではないでしょうか。残念です。
3枚組の『クレオパトラ』のディスク3には、約120分のメイキング・オブが収録されています。
これを見ると、当時のアメリカの映画界の危機的状況と20フォックスの経営状況を背景に、製作準備段階で既にフォックスの社長、プロデューサーのウェンジャーの目論みなどが複雑に絡み合っていたことがよく分かります。
当初は200万ドル程度の中規模な作品だったのがフォックスの屋台骨を揺るがす作品になってしまった最大の原因は、人間の「欲」だったわけです。
様々な思惑がからみあってまずい方まずい方へ突進していってしまった末の、まさに「残念な」超大作?まあそれでも潰れなかっただけよかったんでしょう。
このメイキング・オブは、ある意味本編の後半よりも面白いですね。
また、ここでは6時間版の復元計画が進行中だとも言っています。
一方、アンジェリーナ・ジョリ主演でリメイクしようと言う計画も有るようですが・・・・・?
わはは、リチャード・バートンもかたなしですね。
だいぶ前に読んだダリル・F・ザナックの伝記にも、どんどん泥沼化していく「クレオパトラ」の話が少しのっていたような気がします。
それにしても、リメイクは要らないですぅ…