1999年、M.ナイト・シャマラン監督作品。

スカパーでやってたんで見てみました。
結構新しいのに、しかもホラーくさいのに何故かというと…そのうち「SPACED」も見るかもしれないから~ってなんじゃその理由は(笑)

児童心理学者マルコム(プルース・ウィリス)はある日、過去(子供時代)にカウンセリングをした青年ヴィンセントに突然襲われ銃で撃たれた。青年はそのまま拳銃自殺してしまい、マルコムを失意の底に叩き込む。翌年、どこかヴィンセントに似た悩める少年コール(ハーレイ・ジョエル・オスメント)と出会ったマルコムは、コールを救えれば自分も、また壊れてしまった自分の家庭も救われるのではと思いつつカウンセリングに当たる。が、コールの問題行動は、実は死者の姿や声が「見え」てしまうためとわかり…

ホラーだけど全体にしっとりした雰囲気で、少年の問答無用ないたいけさに引きこまれる、泣ける系ホラー(笑)
ハーレイ・ジョエル・オスメント君、別に顔が可愛いとかってことも特にないんだけど(「父さんの銃見せてあげようか」って声かけてくる幽霊少年のほうがハンサムだ。…後頭部さえ見せなきゃな…ザクロ状の…(T^T))、こんなに幼いのにグロな死人ばかり見えてて、にもかかわらず、怯えるばかりでなくやがて真摯に立ち向かう決意をするのが凄い、凄すぎる。マルコム自身が問題を抱えて苦しんでいるのを知ったとたんに心を開いてくれたり、なんて優しい子なんだ!救われるどころか人?を救ってるじゃないか!たいがいの女性はこれにホロホロメロメロっとうたれることでしょう。

憂愁の笑みを貼りつけたブルース・ウィリスも悪くないけどまぁここは少年にさらわれちゃってしょうがないですな。愛らしく泣く子役とナントカには勝てませんし。
ああ、コール少年の母親トニ・コレットも良かったです。息子がついに秘密をうちあけるシーン、きっと彼女なら息子を支えてゆける、と安心させてくれるステキさでした。

ラストのオチは、あーそうきたのか、と。ネタじたいは悪くはないけど伏線の仕込み方、これはイマイチ弱いんじゃないかなあと思うので★3にとどめておきます(なぜカウンセリングを素直に受けてたのかなあとか)。でも結構ウルウル気分を楽しめました。ソフトホラーって感じかな。


あ、最初のほうで「酔うと口調がスース博士に似てくるわね」って言われてるけど、あれって絵本作家のドクター・スースのことじゃないの?…と、ちょっとツッコミ。

コメント

nophoto
たけだ
2011年11月1日1:04

ボースン様

シャマランは、この作品と『ビレッジ』しか見ていませんが、映画の事を良く知っていて、その知識が足かせになっている、という印象を持っています。

これだけのテクニックを持ちながら、観客をだます事にしかそれを使っていないというか、自分が一生かけても追う価値のある主題を見つけていないのではないかと思います。

nophoto
ごみつ
2011年11月1日2:11

今晩は!(*^^)v

わ~、「シックス・センス」!私この作品大好きなのです。ビデオも持ってますよ。(笑)
良く出来てる作品ですよね。ラストの落ち、私は気付かず「お~」ってびっくりしました。
そうそうトニ・コレット良いんですよね。私この作品で彼女のファンになりました。オスメント君も上手いですしね~・

"I see Dead People"とか言っちゃって。父親に頭をざくろにされた男の子シーン怖いですよね~。

この作品が良かったのでその後もシャマランの映画追っかけてずっと見てるのですが、たけださんもおっしゃてる事私も同じ様に感じます。「ビレッジ」には参りました(笑)

シャマランのこの後の作品は、すべからくダメです。(笑)彼はね、きっちり2年ごとに新作を発表するんですよ~。「そして2年、奴はやってくる」っていうのが、私のシャマランのキャッチフレーズです。(笑)

最新作の「エアベンダー」(2010年)は未見なのですが、ここまでつきあってきたので近いうちに見るつもり。2012年、きっとあいつはやってきますよ。誰かがお金を出してくれれば。(笑)

ボースン
2011年11月1日8:16

おはようございます、みなさま♪

>これだけのテクニックを持ちながら、観客をだます事にしかそれを使っていないというか、自分が一生かけても追う価値のある主題を見つけていないのではないかと思います。

「どんでんがえし」「観客をだます」ということが、彼にとって一生かけても追う価値があるものなのかもしれません。個人的には、それもまたヨシ!です(笑)
それで映画作家としての彼の世間的評価がどうなるかはまた別の話ってことで。
丁寧な語り口は確かなテクを感じさせました。上手に語り、騙してくれればいいんです。
ただ、私はこのオチにはひとつ大きな穴があると思っています。ズルがありますよ。
何で最初のカウンセリング、もっと逃げ腰にならないんだ彼は…(笑)

>ごみつ様

>この作品が良かったのでその後もシャマランの映画追っかけてずっと見てるのですが

オスメント君のうまさで「少年の成長」テーマと絡めてほろりとさせたってところで、「騙し」だけでない魅力が付加されたんでしょうね「シックス・センス」。
…でも、これが一番上ランクなんですか?シャマランの(^^;)…うーん…

>「そして2年、奴はやってくる」っていうのが、私のシャマランのキャッチフレーズです。(笑)

特殊な嗜好(笑)のため、二年に一回ずつしかスポンサーとか資金が集まらないのかな(笑)
2012年の映画ニュース、チェックしておかねば!映画館まではなかなか行かないと思うけど。

nophoto
オベリックス
2011年11月1日12:14

「SPACED」で「シックスセンス」のパロディシーンって…、覚えてないです(笑)。
「シックスセンス」は私もだまされたクチです。ホント、最後まで気がつきませんでした。私の兄なんかは、結構最初のうちに気づいたと言ってましたが。
私は通常、見終わった後に「もう一度見たい」と思った映画を(自分にとての)“傑作”と位置づけるんですが、これは違った意味でもう一度見たくなりました。
本作以降のシャラマン監督作は「ハプニング」「エアベンダー」以外見てますが、「サイン」は結構面白かったです。

ボースン
2011年11月1日22:06

こんばんわ、オベリックス様。
ネットレンタルショップの「SPACED」のレビューに、「シックス・センス」もネタにしてるように書いていたんですよ(^^;)

そのうち借りに行く気マンマン?(笑)

お気に入り日記の更新

日記内を検索