川田弥一郎著。
たしか医学ミステリをよく書いてた著者なのだが、なぜか古代ローマものを書いているのに今頃気づいたので手にとってみた(実はこの著者初読み)。時代はポンペイウスが海賊退治に成功したすぐあとくらい。執政官のピソってたぶん実在のピソだよな、若いカエサルも出てくるんだろーか、ププリウスってまさかあのカエサルの奥さんとなんかあった(ある予定の)ププリウスだろーか(でもよくある名前なんだろうし)、とか、すこしかすんできた「ローマ人の物語」の記憶を思い出しつつつらつら読み進む。
古代ローマの生活説明は、密偵ファルコみたいに鮮やかな自然さはなくてちょっとぎくしゃくしたり説明くさかったりしているが、まあその意気やよし、と、思ってあげるべきなんだろうか。
<追記>
後半は暗号解読とかあって、それなりに、地味に面白かった。
ラストはなるほどなー、こう来たか(こう来たかったのか)、とニヤリ。古代ローマ好きは読んでみてもいいと思う。絶版になってるちょっと古い作品(1995年刊)だが、物語の舞台はもっと古いしね(笑)
しばらく会ってなかった親友の死の謎を探る、主人公である青年貴族が、必ずしも人好きのする人物でないのは残念だが(人間観察というか診断が結構一面的)、ただ、最終的にはそれもある意味納得の造型ではある…
ただ、オチに付随するひとネタは余計なのでは。年齢的にそれはちょっと苦しいんじゃないか?(ネタバレにつき詳細は自粛するが)
たしか医学ミステリをよく書いてた著者なのだが、なぜか古代ローマものを書いているのに今頃気づいたので手にとってみた(実はこの著者初読み)。時代はポンペイウスが海賊退治に成功したすぐあとくらい。執政官のピソってたぶん実在のピソだよな、若いカエサルも出てくるんだろーか、ププリウスってまさかあのカエサルの奥さんとなんかあった(ある予定の)ププリウスだろーか(でもよくある名前なんだろうし)、とか、すこしかすんできた「ローマ人の物語」の記憶を思い出しつつつらつら読み進む。
古代ローマの生活説明は、密偵ファルコみたいに鮮やかな自然さはなくてちょっとぎくしゃくしたり説明くさかったりしているが、まあその意気やよし、と、思ってあげるべきなんだろうか。
<追記>
後半は暗号解読とかあって、それなりに、地味に面白かった。
ラストはなるほどなー、こう来たか(こう来たかったのか)、とニヤリ。古代ローマ好きは読んでみてもいいと思う。絶版になってるちょっと古い作品(1995年刊)だが、物語の舞台はもっと古いしね(笑)
しばらく会ってなかった親友の死の謎を探る、主人公である青年貴族が、必ずしも人好きのする人物でないのは残念だが(人間観察というか診断が結構一面的)、ただ、最終的にはそれもある意味納得の造型ではある…
ただ、オチに付随するひとネタは余計なのでは。年齢的にそれはちょっと苦しいんじゃないか?(ネタバレにつき詳細は自粛するが)
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