支倉 凍砂著。
行商人ロレンスと賢狼ホロの冒険とロマンスは前巻でしっかり終わってはいるのですが、後日談というかエピローグというか。
それに番外編3篇を合わせての最終巻。

地味な、しかしキッチリした世界観と、経済という地味だけどラノベには見当たらなかったテイストでオリジナリティを出したこのシリーズ、それらしく堅実な最終巻に仕上がっていて良かったです。駆け出しの頃のロレンスやコルからみたロレンス(&ホロ)など、珍しいモノも見られたし、テーマ的にもうまいこと最終巻にふさわしい三篇が揃った感があり、さすがの仕上がり。
前巻が、最後なのにアッサリ味だったーとか思う人もこの17巻で満足することでしょう。

これまで番外的な中短編を乱発しないできた著者の控えめさがいい感じで生きましたね。

コメント

お気に入り日記の更新

日記内を検索