天地明察

2011年2月15日 読書
冲方 丁著。

800年ぶりの改暦、それも中国伝来でなく日本オリジナルの大和暦をたちあげた渋川春海の半生を描く時代小説。
話題になった時になんでかTVで「草食系男子がヒーローで」、とか、勝手にマンガちっくなイラストを添えて紹介していたけど全然ちがうじゃん。ふだんラノベ書いていた人だからって、ああいう偏向した紹介しちゃいけないよなあ。イラストなど一枚もそえられていないし、主人公は気弱っぽくヘナヘナしてみえるけど、男子一生の勝負(武術とかでなく、自分の熱中できる分野で、乾坤一擲渾身の仕事をしたいということ)に憧れる人物。
しょっちゅう泣いてるけど、漢です(笑)

本屋大賞とっただけあって?面白かった。
ワキでは各地を巡り天測を行う旅を率いる天文や算術に通じた旗本・御典医の御老体コンビ、少年のような純粋なノリが素晴らしい。波津彬子さんがマンガにしてくれたらめちゃくちゃはまると思う。
いや、たまたま波津彬子さんのマンガを最近読み返したんだけど、このかた元気で可愛いオジサンを描くのがめちゃくちゃうまいですしね。…むりかな(笑)

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