1962年、ノーマン・パナマ監督作品。
ビング・クロスビー&ボブ・ホープ「珍道中(Road to~)」シリーズ最終作。

長い長い腐れ縁の二人組ハリー(クロスビー)とチェスター(ホープ)は、近頃ではアジアで怪しい商売を繰り広げていたが、偶然に機密情報を入手してしまい、香港を根城にする秘密組織(ボスはいかにもなロバート・モーレイ)のスパイ戦に巻き込まれる。米ソの宇宙開発競争時代を背景に、テスト中の宇宙ロケットにまで乗せられて…。

実際には「ミサイル」じゃなく「ロケット」ですね。
無責任でナンセンスで、楽屋落ち満載というカラーは、最後まで「お約束だから」でちゃんと守ってますね(モノクロだけど)。恒例の"セッセッセ"もあるし、恋のさや当てでは常にクロスビーやや有利という路線も例のごとし。さすがに今作ではちょっとクロスビーの老けが目立って苦しい気もしますけど(^^;)
ヒロインは、最後には二人組に同情して寝返ってくれる女スパイのジョーン・コリンズ。でも終盤、これまた「お約束」のドロシー・ラムーアも出てきて一曲歌ってくれる。二人組のデュエットも二曲、クロスビーのソロ一曲、やっぱり歌曲入りの方がコメディは楽しいなあ☆

前半は「たいしたことないなあ」と思っていたけど、生きた魚を一杯服に詰め込んだままラムーアの舞台に…のあたりから、えらく楽しくなってきて笑いこけてしまいました。ラストもシリーズ屈指の無責任さ?…と思いきや…ま、いいか(苦笑)

珍道中シリーズは、結局半分くらいしか私は見れていない。特に評価が高いと思われる「アラスカ珍道中」は昔TVで見た。「バリ島珍道中」は知る人ぞ知るであろう水野晴夫解説ガムつきDVD(350円也)で持っている。あらためて調べると、全部じゃないけど他にもレンタルDVDになっているものがありそうなので、今度借りてみようっと。
どうせボブ・ホープの方が負けるんだろうけどなあ毎回(クロスビーよりホープが贔屓です私)。

ちなみにこの「ミサイル珍道中」はコーナンのDVD投げ売りコーナーでまたまた千円未満で売られていたのでつい買っちゃいました。カメオでデヴィッド・ニーヴン様が出てるとも書いてあったので(笑)
ほんとに一瞬しか出なかったなあ(ニヤリとさせてくれたけど)。あと、ピーター・セラーズがインド人役で出てたがあんまり面白いと思わなかった。他にシナトラやディーン・マーティンや、カメオ出演者はそれなりににぎやかです。

コメント

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たけだ
2011年1月8日3:19

ボースン様

私は、長い間ドロシー・ムーアとドロシー・ラムーアの区別がついておらずなんか変だなあと思い続けていた時期が有りました。

さて、今日、初めて映画館へ行きました。

ヒルトンホテルのそばのシネコンは、観光客が多いせいでしょう、10スクリーン中8割がアメリカ映画です。
私が行ったのは、日本で言えば浅草っぽい地区のスクリーン数5のMETROという小さなシネコン。5作品ともエジプト映画。
社用車の運転手に一緒に来てもらい、ストーリーが分かりやすいだろうということでコメディを選択。

原題を直訳するとBONNE SOIREEというフランス語で、意味は「良い夜をお過ごしください」ですが、キャバレーの名前でした。

建材屋の父親が死んだ後残された3人娘には遺産もなく、どうしようかと迷っているときに、このキャバレーに行き、そのの一番の売れっ子ダンサー(超豊満)を見て・・・・。というストーリーなのですが音響がすさまじいのと観客のマナーが悪いので1時間後のインターミッション時に退場。
インターミッションを挟んで上映時間2時間くらいというのが今のエジプト映画の平均のようです。
マナーは悪いけれど乗りは良く、ダンス場面では全員手拍子。
お色気場面では口笛の嵐!
ちなみに入場料は15ポンド(220円ほど)。

他のシネコンでは3D映画のポスターが貼ってありました。



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なにわすずめ
2011年1月8日15:36

たけださま、

エジプトの映画館事情は、話には聞いたことがありましたが、ほんとうに今もノリノリで観客が映画を楽しんでるんですね。面白いなあ・・・。映画見るより観客見てるほうが楽しめそう!しかし、女性もいるんでしょうか?

私は、最近はずーっとクラシックエジプト映画ばかり見ています。
インド映画ほどぶっ飛んでないので、違和感なく楽しめますね。
アラブ系ネットからもいくつか見たかったものをみつけましたが、"Siraa Fil-Mina"など、とても見たい作品がなかなかネット上でみつからないので苦戦しております(笑)

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たけだ
2011年1月8日16:05

なにわすずめ様

映画館のある地域、時間帯、作品などで異なるのでしょうが、昨日の体験では、圧倒的に10代の男性観客が多かったですね。
若いカップルが10組くらい、年配のカップルが3−4組、女性一人というのは見かけませんでした(日本でも若い女性の一人客というのは殆ど見ませんよね?現在はそうでもないのかな?)。

ボースン
2011年1月9日0:24

>たけだ様

エジプト映画館レポありがとうございます!
国民性もあるのでしょうが、客層が10代の男性観客メインというのも大きかったのかもしれませんね。一番うるさい年頃ですもんね(笑)

>日本でも若い女性の一人客というのは殆ど見ませんよね?現在はそうでもないのかな?

うーん、どうでしょう。「殆ど」ってことはない気がしますが、私が行く映画(それもタマにしかいかない…)が、一般的なロードショー館でなく、自主上映とか、午前十時の映画祭とか、マニア向けな傾向が強いからかもしれません。
私自身は割と一人で出かけます…若くないですが(笑)

>なにわすずめ様

がんばっておられますね~★
エジプト映画はアルファベットでないぶん素人目にも大変そうです。
積み上げた経験とかコツは貴重なものでしすよね。HPやブログなどでご披露なさっては?きっと誰かのお役にたつこと間違いなしですよ~!

nophoto
だぶるえんだー
2011年1月9日10:33

海外映画館事情、興味深く拝見しました。エジプト映画も・・・・どんなものか見当もつきませぬが、興味がわいてきました。

パオロ・マッツァリーノというひとが著作の中で、古い日本映画を見るときはディテールに注目すると面白いですよ~~と述べていました。言葉づかいや生活習慣などの細部ですね。いまと色々違うのが面白い・・・・・外国映画でも同じ楽しみ方ができるかもしれません。

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たけだ
2011年1月9日16:04

みなさま、

私は十数カ国の映画館に行っておりますが、日本の観客が一番マナーが良いというかおとなしいですね。

ずいぶん昔の話ですが、銀座の和光ビルの裏手にあった名画座で『ラストタンゴ・イン・パリ』を見たときにアメリカ人とおぼしき男性二人が大騒ぎしていたことを思い出します。

古い日本映画と言えば、一昨日、持参して来た『青空娘』のDVDを見て感動しました。
やはり増村保造は、すごい。

ボースン
2011年1月9日19:03

>だぶるえんだー様

ディテールですね。
たぶん、古い映画なら日本映画に限らず、ディテール注視がやっぱり楽しむコツな気がします。
メイクからして違いますしね(笑)

>たけだ様

十数カ国ですかー(@.@)
目が回りそうです。本の一冊くらい書けちゃいそうですね♪

>日本の観客が一番マナーが良いというかおとなしい

まだまだ映画に"敬意"を払っているのかな?性格的なものもあるでしょうが。

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たけだ
2011年1月10日23:17

ボースン様

今朝、TCMでちらりとニーブンとドリス・デイが夫婦役を演じている映画を見ました。ネットで調べてみるとどうも『ママは腕まくり』(原題は、ひな菊を食べないで)のようです。
この二人が夫婦?うーーーーむ。
どう思います?

ボースン
2011年1月11日0:16

これも、前からずっと見てみたい作品なんですね。未見なんですよ!
海外盤は出てるんですが…そして、評判そう悪くはなさそうですが…
迷いながら、さすがに海外盤にはまだ手出していません(英語字幕はあるようなんですが)。

うらやましいです!
とはいえ、TCMで見るからには、日本語字幕はもちろん、英語字幕もなしですね(笑)

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