げ、下巻も、痛いよ~(涙)

進めば進むほど地獄巡りの道程へと突き落とされる主人公。それをかなり淡々と描いていて、クーンツにしてもかなり「奇妙な味」が強い。

主人公も、かなり暗い過去(下巻で明かされる)のため根っこで歪んでいるような。
ある意味バカバカしいような手段で強引に恐るべき敵に対抗してゆく主人公だが(何はともあれ証拠隠滅さえ徹底的ならって、どうよ…)、T.S.エリオットの美しい引用や、意外な静謐さをたたえたラストで、とりあえずホッとするような救われるような…
「オッド・トーマス」に案外近かった気がしてきました。
しかし、評価に迷う作品。上巻の終わりがけからこっちは息をのんで一気に読んではしまいましたが…(^^;)

そういやトーマスの二作目を読みそびれているなあ…
予約しようかなあ。

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