東川篤哉著。

国立署のキザなエリート警部・風祭は、ジャガーを乗りまわす富豪のボンボン。だがその部下の若く美人な女性刑事・宝生麗子は、実は風祭家をはるかにしのぐ大財閥のお嬢様だった(控えめで常識家なヒロインは、素性を秘密にしているのだ)。

だが、彼らの頭を悩ませる難事件を、サクサク推理で解いてしまうのは、麗子につかえる、ちょっぴり慇懃無礼な執事・影山であった…

時々とんでもない暴言を口走る影山と、お嬢様のワリにツッコミの過激な麗子のかけあいが大いに笑える、テンポのいいユーモア・ミステリ連作。風祭のベタでナルシーな間抜けさ加減もいい感じ。はやりの「執事」ネタをこんな風に料理するのはなかなか気が効いてますな。

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