くたばれ!ヤンキース
2010年10月20日 映画 コメント (6)
1958年、ジョージ・アボット&スタンリー・ドーネン監督作品。
野球は昔は結構好きだったし、気になるミュージカルの一本だった。だいたい、野球狂が悪魔に魂を売ってひいきのチームを優勝に導くってアイデアが素晴らし過ぎます。ビバ、野球界のファウスト!
初老の夫婦ジョー(ロバート・シェイファー)とメグ(シャノン・ブーリン)の居間にはどーんとTVが控えている。仲良し夫婦なのだが、一年の半分(野球シーズン中)は私なんか眼中にないの、と妻は淋しく歌う。背景がマルチスクリーンで似たような他のご家庭がうつるが、そのうち一つが浴衣の日本人夫婦なのは御愛嬌。
贔屓のセネタースの連戦連敗に、ジョーが悪態をつくと、なんと悪魔が出現する。悪魔は一見小柄で妙にお洒落なスーツの中年男(レイ・ウォルストン)。魂と引き換えにセネタースを救う天才スラッガーにしてやろうと持ちかけ、ジョーもついつい誘惑に乗ってしまう。青年ジョー・ハーディ(タブ・ハンター)の姿に変身し、見事なバッティングと華麗な守備の謎の新人として、最下位のチームを優勝争いにまで導く。
意外に抜け目のないジョーは、取引前に、9/24までなら途中キャンセルが可能な「免責条項」を認めさせるが、勿論悪魔はこれを封じるべく様々な罠を張り、優勝決定戦は9/25にまで伸びてしまった。さあ、どうするジョー?
野球☓ミュージカルなので健康的なナンバーが多い中、目玉は悪魔の手下でジョーを誘惑しにくる魔女ローラ(グエン・バードン)。家を放り出してきたとはいえ老妻への愛がゆるぎない、ジョーの真面目さに逆に恋してしまうのだが、お色気タップリテクもたっぷりのキレのいいダンスを見せてくれる。ただまあ、タブ・ハンターと並ぶとやっぱちょっとトシかなあ。舞台でも同じ役だったそうだけど。誘惑ソング"Whatever Lola Wants"より振付のボブ・フォッシー自身と踊る"Who’s Got the Pain"のほうが好みだ。あまり踊れないハンターとデュエットの"Two Lost Souls"もイイ。
とはいえ、…やっぱり私って、ボブ・フォッシーって…そんなに興味わかないなあ。うまいと思うし、いいと思うけど(グラウンドで選手たちの踊る振付は、なるほどスライディングとかって、フォッシーの元々のダンスにかぶるなあと笑えた)、なんでだろう。やっぱり、結局、モダンバレエよりタップが好きということか。
そんなこんなで、ミュージカルとしてよりコメディとして楽しめた一作でした。
チームのメンツも皆いかにも頭が悪そうで、そして監督(ラス・ブラウン)はいかにも百戦錬磨な白髪頭で、50年代ムードたっぷり。地味~な老妻に、若返った夫が逆に未練たらたらなのもよろしい。老妻、もしかしたら何か感じ取ってるのかも、てのもいいな。
ウォルストンの洒落者ぶりは、なんだかアステアのファッションを参考にしたみたいな感じで可笑しかった。白スーツに赤タイ赤ベストなんかイースター・パレードみたいだ(笑)
野球は昔は結構好きだったし、気になるミュージカルの一本だった。だいたい、野球狂が悪魔に魂を売ってひいきのチームを優勝に導くってアイデアが素晴らし過ぎます。ビバ、野球界のファウスト!
初老の夫婦ジョー(ロバート・シェイファー)とメグ(シャノン・ブーリン)の居間にはどーんとTVが控えている。仲良し夫婦なのだが、一年の半分(野球シーズン中)は私なんか眼中にないの、と妻は淋しく歌う。背景がマルチスクリーンで似たような他のご家庭がうつるが、そのうち一つが浴衣の日本人夫婦なのは御愛嬌。
贔屓のセネタースの連戦連敗に、ジョーが悪態をつくと、なんと悪魔が出現する。悪魔は一見小柄で妙にお洒落なスーツの中年男(レイ・ウォルストン)。魂と引き換えにセネタースを救う天才スラッガーにしてやろうと持ちかけ、ジョーもついつい誘惑に乗ってしまう。青年ジョー・ハーディ(タブ・ハンター)の姿に変身し、見事なバッティングと華麗な守備の謎の新人として、最下位のチームを優勝争いにまで導く。
意外に抜け目のないジョーは、取引前に、9/24までなら途中キャンセルが可能な「免責条項」を認めさせるが、勿論悪魔はこれを封じるべく様々な罠を張り、優勝決定戦は9/25にまで伸びてしまった。さあ、どうするジョー?
野球☓ミュージカルなので健康的なナンバーが多い中、目玉は悪魔の手下でジョーを誘惑しにくる魔女ローラ(グエン・バードン)。家を放り出してきたとはいえ老妻への愛がゆるぎない、ジョーの真面目さに逆に恋してしまうのだが、お色気タップリテクもたっぷりのキレのいいダンスを見せてくれる。ただまあ、タブ・ハンターと並ぶとやっぱちょっとトシかなあ。舞台でも同じ役だったそうだけど。誘惑ソング"Whatever Lola Wants"より振付のボブ・フォッシー自身と踊る"Who’s Got the Pain"のほうが好みだ。あまり踊れないハンターとデュエットの"Two Lost Souls"もイイ。
とはいえ、…やっぱり私って、ボブ・フォッシーって…そんなに興味わかないなあ。うまいと思うし、いいと思うけど(グラウンドで選手たちの踊る振付は、なるほどスライディングとかって、フォッシーの元々のダンスにかぶるなあと笑えた)、なんでだろう。やっぱり、結局、モダンバレエよりタップが好きということか。
そんなこんなで、ミュージカルとしてよりコメディとして楽しめた一作でした。
チームのメンツも皆いかにも頭が悪そうで、そして監督(ラス・ブラウン)はいかにも百戦錬磨な白髪頭で、50年代ムードたっぷり。地味~な老妻に、若返った夫が逆に未練たらたらなのもよろしい。老妻、もしかしたら何か感じ取ってるのかも、てのもいいな。
ウォルストンの洒落者ぶりは、なんだかアステアのファッションを参考にしたみたいな感じで可笑しかった。白スーツに赤タイ赤ベストなんかイースター・パレードみたいだ(笑)
コメント
とにかく、これもレンタル屋さんに置いてあったので、いすれ「スイートチャリティ」と一緒に見てみようと思います。
私はそうではないですが、話が面白いので結構楽しく見れました。
しかし、「マイ・シスター・アイリーン」ではそこそこフォッシー可愛かったんですが、今作ではすっかりフツーのオジサンになってしまっていましたねえ。光陰矢の如し。
ジャック・レモンが歌うのも興味津々。レモンがピアノの弾き語りをするというアルバムのCDを買った・・・はずなんですが、一度も聞かずに行方不明だったりします。
ネットレンタルをしたことがなければ、たいていの所で一か月無料お試しキャンペーンとかしてるんで、狙い目です(あちこちで無料借り抜けした私…)。
ただ、私クレジットカード持っていないので、恐らくネットレンタルは利用できないかと。そのせいもあって、アマゾン海外の注文は友人頼りなんですが。はははは。