あああ、またやってしまった。寝る前にパラ見だけのはずが、つい最後まで…
寝不足だ。
しかし、こないだまでラバと話す男の映画をいっぱい見ていて、シカと話す男の話を読むと、ソコハカとなくイメージ的にデジャヴュ。話はもちろん全然ちがうんだけど、耳が大きめなのはラバもシカも共通点か。
万城目学著。
臨時で女子高の教師をするため奈良へやってきた「神経質」な主人公。なんの因果か(一応因果というか因縁はある)、奈良のシカに声をかけられ、妙なお役目を押し付けられる。初めて接する生徒たちとのつきあいだけでも難しいのに、日に日に顔は(自分の目からのみ)鹿男化してゆくし、失敗すれば人間界に大災害ときいて…
「鴨川ホルモー」同様ユルい感じのユーモア・ファンタジーだが、著者の文学趣味や古代史趣味やらがいい感じににじんでいて楽しく読める。西日本のギャグセンスについてゆけない主人公はどうみても「坊っちゃん」だし(笑)
伏線回収はかなり丁寧だが、マドンナの顔はどうなったんかな。無責任に手を広げすぎたのは鹿だけだから大丈夫なのか。
終盤の主人公は意外にオトコマエなところも見せ、そのぶんハラハラ感を最後まで残しつつ後味のよいエンディングになだれこむ。それと剣道の試合場面の描写が良い。ヘタな人が書くと単調になりかねない展開だが、意外にうまい。
寝不足だ。
しかし、こないだまでラバと話す男の映画をいっぱい見ていて、シカと話す男の話を読むと、ソコハカとなくイメージ的にデジャヴュ。話はもちろん全然ちがうんだけど、耳が大きめなのはラバもシカも共通点か。
万城目学著。
臨時で女子高の教師をするため奈良へやってきた「神経質」な主人公。なんの因果か(一応因果というか因縁はある)、奈良のシカに声をかけられ、妙なお役目を押し付けられる。初めて接する生徒たちとのつきあいだけでも難しいのに、日に日に顔は(自分の目からのみ)鹿男化してゆくし、失敗すれば人間界に大災害ときいて…
「鴨川ホルモー」同様ユルい感じのユーモア・ファンタジーだが、著者の文学趣味や古代史趣味やらがいい感じににじんでいて楽しく読める。西日本のギャグセンスについてゆけない主人公はどうみても「坊っちゃん」だし(笑)
伏線回収はかなり丁寧だが、マドンナの顔はどうなったんかな。無責任に手を広げすぎたのは鹿だけだから大丈夫なのか。
終盤の主人公は意外にオトコマエなところも見せ、そのぶんハラハラ感を最後まで残しつつ後味のよいエンディングになだれこむ。それと剣道の試合場面の描写が良い。ヘタな人が書くと単調になりかねない展開だが、意外にうまい。
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