Francis Goes to West Point
Francis Goes to West Point
Francis Goes to West Point
1952年、アーサー・ルービン監督作品、日本未公開、モノクロ。

"フランシス"シリーズ三作目。

流れ流れて?ピーター(ドナルド・オコナー)は政府の軍需工場に就職するが、帰宅したとたんフランシスから「テロリストが工場を爆破するらしい」という話を聞く(どこでそんな情報をゲットするのかは、例によって不明である)。
官憲に連絡して何とか暴挙を防いだピーターには、FBIや警察や陸軍から"ぜひウチに来て"とスカウトの手が伸びるが、"ウェスト・ポイント士官学校へ入学させる"と勧誘した陸軍を選ぶことにする。
かくしてピーターは灰色の制服を着て、学業や訓練や上級生のイビリやルームメイトとの友情に満ちた日々を送ることに。

あれ、フランシスはどうしたんだ、と思いきや、士官学校へ着いてみるとフランシスがチャッカリ学内に。学校のマスコットなラバと親戚なのだそうな。…いいのかそれで。
いつの間にかフランシスは、別に放っておいても「やっていける」存在と確定したらしい。微妙に路線変更を感じる。
というか、とにかくウェストポイントに行かせたかったのだろうか(愛国心鼓舞のため)、冷戦や朝鮮戦争たけなわの時期だから。
学内でのエピソードも、色々あるがあまりまとまりがない。成績がビリで落第しそうになったピーターが、フランシスに家庭教師をしてもらったらグングン優等生に!(笑)というのはよいとして、いつもと違ってフランシスのためにピーターが苦労することも多い。どうしたんだフランシス。だいたい今回喋りすぎじゃないのかピーター以外に。さすがのピーターも近頃では学習したらしく、そんなにスグには「フランシスから聞いた」とか言わなくなったのに(笑)
しかし、「やれば出来る子」だったのかピーター!よかったね☆

クライマックスはウェスト・ポイントと海軍チームの大事なフットボール試合。
友人をかばって士官学校を辞め、姿を消したピーターを探し回るフランシス…
最後には誤解もとけて復学するんだけど、喋りすぎてヤバくなったフランシスは「ちょっとホトボリをさましてくる、またな」と出奔し、制服姿に戻ったピーターが笑顔で見送るエンディング。

うーん…
まあひょっとしたら、ちょっと離れたほうがピーター成長するかもしれんけど。
ちょっとだけ、ガールフレンドできそうな気配もあったし…「できそう」から一歩も進まないまま終わっちゃったが。どうもちょっと、練りこみ不足なシナリオでしたね。

…というわけで、シリーズ物のお約束?、巻を重ねるごと、やっぱ下降してきたなー。
そんな中で萌えポイントは、ピーター、色々あってしょっちゅう懲罰で中庭を行ったり来たり行進させられているんだけど、やっぱり歩く姿が綺麗だ~、という点ですね。オコナー、もともと姿勢が良いし首が長いので上半身が美しいです☆

さて、いつまでもウェスト・ポイントに置いておいてはシリーズが進むまい。
と考えるのは私だけではなく、四作目はまた民間人に戻るみたいです(新聞記者になるらしい)。どう戻すのかしら。わくわく。

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コメント

nophoto
なにわすずめ
2010年10月23日14:03

こんにちは。なんでもできちゃう不思議なラバのフランシス。フランス語もお手の物。彼にフランス語の特訓を受けて、それなりなフランス語を話せるようになったオコナーを見ていると、どことなくジェラール・フィリップにも似てるような気が・・・・。あ、ボースン様は、お好きではないですよね、フィリップ。でも、なんか線の細い感じが似てませんか?(笑)彼よりも、オコナーのほうが更に線が細いと思いますが。

ボースン
2010年10月23日22:08

ええっもう三作目ですか!早いですね!
という私も、一作目から三作目まで、新記録モノのスピードで見ちゃいましたが。

>ジェラール・フィリップ

ハイ!まったく好みじゃない人です。
が、フランス語をしゃべると似て見えるというのも、わからないでもないです(元々カオ的にはオコナーも、好みでもなんでもないので…)。
だいたい、歌いも踊りもしてないオコナーに何故こんなにハマりうるのか、自分でも不思議でしょうがないんですから。若い頃の彼、美形ではないけど意外にハカナげなところがあるからかしら…
ピーター・スターリングには、ホンノリ孤独の翳があります…

上官に呼び出され、自分が誤解されていると気づいた時、無言のうちに驚きからすぐ諦観&自己犠牲への道へ走っちゃう短絡ぶりは普通じゃないですよ。…ハカナくも可愛いすぎです。

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