1950年製作のアメリカ映画を見ていて、画面の端っこにムダに派手な顔があるな、端役もいいとこだが、これはもしやトニー・カーティスではないかな、と思って、家庭の都合で視聴を中断したついでにIMDBで確認しようとしたら、「カーティス死去」のニュースがImdbニュース速報として流れていた。

なんと。


…うーん、50年代の「顔」がまたひとつ、消えてしまったのね。
特別好きなスターではなかったが、派手な二枚目ぶりを逆手にとったようなドタバタラブコメは楽しませてもらった。「ボーイング・ボーイング」とか「求婚専科」とか。中身はそれほど覚えてないけど、大げさなプレイボーイぶりが可笑しくて。そして広川太一郎氏吹替えで(ここ重要)。
あまり好みでないから、彼のシリアス映画はあまり見ていない。

私が一番好きな彼の映画は「お熱いのがお好き」。「バイキング」も映画としては好きだがむしろカーク・ダグラスの映画だしなぁ。

若いころのカーティスのルックスは、凄く華やかなのだけど、どこか育ちの悪さを感じさせる翳があり、アメリカ版アラン・ドロンてな風情もありました。ドロンより年上だけど。
Imdbの写真もそんな感じ。

http://www.imdb.com/news/ni4632505/

合掌。


ちなみに私が途中まで見ていた映画というのは、"Francis"。ドナルド・オコナーの日本未公開コメディ。結構面白いのに、どうも今夜は最後まで見れそうにないのでレビューも明日以降のお楽しみ。ああ、はやく続きが見たい…

コメント

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オベリックス
2010年10月1日0:11

私もほぼボースン様と同じよーな感慨とともに訃報を目にしました。「お熱いのがお好き」はキンキンのジャック・レモンとともに忘れがたく、好きな作品です。
他には「パリで一緒に」で、フィリップとかモーリスとかいう名前をめぐるやり取りがあって、広川さんの声で「フィリップだ!フィリップだ!」(だったか「モーリスだ!モーリスだ!」)とかエキセントリックに叫ぶシーンがありましたが、あいまいながら覚えています。
「グレートレース」も広川さん吹き替えとともに、結構好きなトニー・カーティスです。
それとテレビシリーズ「ダンディ2華麗な冒険」も好きで、DVDボックスを買ってしまいました。

nophoto
なにわすずめ
2010年10月1日0:32

こんばんわ、わたしもさっき知って、ちょっと、一抹の寂しさが・・・。
そういえば、ジャネット・リーと一緒だった時期もあるんですよね、カーティス。
古い「映画の友」の中に、この役者カップルの二人が、早朝から撮影所に出かけて、よれよれになって二人して帰ってくる1日を追いかけた記事があって、なんか、夫婦で売れっ子もたいへんだな~としみじみ感じたもんです。

しかし・・・!!「フランシス」に、カーティスが出てたんですか!?
どんな役だろう・・・。こんな濃い人が脇ですか???

ボースン
2010年10月1日7:42

おはようございます。

>オベリックス様

やはり広川太一郎声はカーティスのイメージと分かちがたく結びついていますね。
「パリで一緒に」は最近字幕版で見ましたしが(スカパーだったので)、名前のやりとり、ちゃんとありましたよ~。

>なにわすずめ様

ジャネット・リーとの美男美女カップルぶりは印象強いですね。あとクリスティーネ・カウフマンとの結婚も?

>しかし・・・!!「フランシス」に、カーティスが出てたんですか!?
>どんな役だろう・・・。こんな濃い人が脇ですか???

前年にスクリーンデビューしたばかりですから。ビリングも二桁、脇というより端役です。映画は言わば軍隊コメディで、兵隊さんたちの中にポロっと混じっていました。同年の「ウィンチェスター銃73」でも似たような感じで、砦にこもった騎兵隊小集団の中にポロっと混じっていましたよ。それでも、翌51年には初の主役をゲットしていますね。

nophoto
たけだ
2010年10月1日17:27

今晩は、

池内淳子も亡くなりましたが、カーチスより記事が大きかったです(読売新聞)。

カーチスで印象的だったのはなんといっても『絞殺魔』『成功の甘き香り』『スパルタカス』あたりですね。


秋林 瑞佳
2010年10月1日19:57

合掌。

「お熱いのがお好き」ではジャック・レモンより美人だった、という印象が強く残っております。

ボースン
2010年10月1日20:00

>たけだ様

>池内淳子も亡くなりましたが、カーチスより記事が大きかったです(読売新聞)。

味噌汁には勝てませんね(比喩)。私個人は味噌汁がそう好きでない日本人ですが(こちらは比喩とかではなく)。

>秋林 瑞佳さま

同感です。カーティスは目元が華やかですよね。

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