須賀しのぶの新作の舞台は、なんとナチス台頭する30年代後半のドイツ。

SDの有能な情報部員としてのし上がってゆくアルベルト…
だが、冷酷なようでいてどこか普通、常識人ぽい、よくわからない部分が彼にはある。実際、普通のひとびとが支持したからこそナチスの独裁も実現したのだし…。ラノベ畑から来たとはいえ政争や人心の機微を描くのが上手かった著者。スタートは地味な展開だけど(教会勢力を陥れるための工作が続く)、期待しつつじっくり読み進む。二巻目ももう出てるみたいだし。
ナチスVSカトリックというのは新味かな。

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