アンドリュウ・ガーヴ著。
「ヒルダよ眠れ」が有名なようだが昔読んだ時はさしていいと思わなかった。むしろこの人は(忘れてたが)、結構ヨット小説を書いているのが私にとってはポイント高い。
自由な海の旅のさなか、大事なヨットをアフリカ近海で失い立ち往生した主人公(アイルランド人)は、大金と引き換えに、官憲に捕まっている某植民地の独立運動指導者救出作戦のため雇われる。政治的な冒険に乗り出してみたい富豪のちょっと素人臭い計画に乗せられて、彼の別荘のある港まで、ヨットで囚人を送り届ける…そう難しいこととも思えなかったこの冒険は、救出に一応成功してからが火中の栗どころでは済まない煉獄となる。
冒険の相方としてあてがわたのは、独立運動に入れ込む美女レアンダ(ヨットには素人)。海に出たとたんに堂々としちゃう主人公がいかにもヨット冒険小説…。真のヨットマンは金より女より本当はフネと海のほうが大事なのである。
なんとか指導者は救い出したものの、船に乗せてみるとコレが実は結構中身が腐った人物で。主人公は結局どうするのか、後半のサスペンスは地味だが面白い。とにかく小説の大半がヨットの上ってだけで気分がいいやね。
問題は、とっても古いため訳文がしんどいこと(1960年刊)。アフリカ周辺の話だから当然黒人も出てくるのだが、ニ☓ロニ☓ロって連呼するのはあんまりだよ。
誰か新訳で出してあげてよ(涙)
原題は"A Hero for Leanda"だけど、ひょっとしたら、ギリシア神話のLeander (♂)とHero(♀)にひっかけてあるのかもしれない。
「ヒルダよ眠れ」が有名なようだが昔読んだ時はさしていいと思わなかった。むしろこの人は(忘れてたが)、結構ヨット小説を書いているのが私にとってはポイント高い。
自由な海の旅のさなか、大事なヨットをアフリカ近海で失い立ち往生した主人公(アイルランド人)は、大金と引き換えに、官憲に捕まっている某植民地の独立運動指導者救出作戦のため雇われる。政治的な冒険に乗り出してみたい富豪のちょっと素人臭い計画に乗せられて、彼の別荘のある港まで、ヨットで囚人を送り届ける…そう難しいこととも思えなかったこの冒険は、救出に一応成功してからが火中の栗どころでは済まない煉獄となる。
冒険の相方としてあてがわたのは、独立運動に入れ込む美女レアンダ(ヨットには素人)。海に出たとたんに堂々としちゃう主人公がいかにもヨット冒険小説…。真のヨットマンは金より女より本当はフネと海のほうが大事なのである。
なんとか指導者は救い出したものの、船に乗せてみるとコレが実は結構中身が腐った人物で。主人公は結局どうするのか、後半のサスペンスは地味だが面白い。とにかく小説の大半がヨットの上ってだけで気分がいいやね。
問題は、とっても古いため訳文がしんどいこと(1960年刊)。アフリカ周辺の話だから当然黒人も出てくるのだが、ニ☓ロニ☓ロって連呼するのはあんまりだよ。
誰か新訳で出してあげてよ(涙)
原題は"A Hero for Leanda"だけど、ひょっとしたら、ギリシア神話のLeander (♂)とHero(♀)にひっかけてあるのかもしれない。
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