2004年、リチャード・ロンクレイン 監督作品。

珍しく最近の映画です。「マスター・アンド・コマンダー」のマチュリン先生(ポール・ベタニー)のスポーツロマコメと聞いたので当時ちょっと気になっていた作品…をスカパーでやってたので録った、でも見るまでに半年も経ちました。はは。

そろそろ32歳、世界ランキングも三桁にまで落ちた、引退を考えてる落ち目の英国選手ベタニーが「これが最後」と思ったウィンブルドン大会。ふとしたはずみで優勝候補の一回り若い女子選手キルスティン・ダンストと恋に落ち、試合もなぜか連戦連勝!でも、イイことばかりが続くわけもなく…

とことん強気な若い女の子と、草食系ロートル(というと大げさだけど、やっぱテニス選手の旬はそんな長くないよね)の恋物語。ベタニーがひょろ高い体をもてあますようにして、いつも困ったような顔で、年甲斐もないほどとっぽくて可愛いキャラクターを演じている。“そんなキャラじゃないのに”と自分でも思いながら、客席に彼女の姿を見つけたとたんにバリバリ逆転しだすわ、バルコニーから恋人の部屋へとよじのぼるわ、「生まれて初めて」人をなぐっちゃうわ、TVインタビューで愛を叫ぶわ…いやもう、ファンタジーですよ、ええ。でも、可愛いんで許す。控えめでさっぱりさわやか、稀少種ですよ。美男じゃないけど、デコの広いのはむしろ好みなので結構。

練習相手兼親友なのに試合であたってしまうディーター役のニコライ・コスター=ワルドーもやっぱりさわやか系でいい感じでしたね。
汗の臭いのしないさわやかスポ根。まあ、スポーツ小説とかスポーツ映画はもともと好きなんで、一応気楽に楽しめました。

ただ、やたら画面がギュイーンと引く演出は、うっとうしいからやめて欲しかったな。

コメント

nophoto
たけだ
2010年3月3日8:51

ボースン様

一昨日から『ビューティフルマインド』を見ているのですが(長い!)、『マスター・アンド・コマンダー』以前にクロウとベタニーが共演していたんですね。

で、『ビューティフルマインド』のベタニーは、どことなくウィドマークを彷彿とさせるところ(凄み/狂気とユーモアの絶妙のバランスと言えば良いでしょうか)が有るなあ、と思いました。

秋林 瑞佳
2010年3月3日19:15

「ウィンブルドン」とあったので、「ああ、あの(夜霧さんと私が激しく反応する)小説か~」と思ったら、まさかポール・ベタニー&キルスティン・ダンストのロマコメとは…すんごいビックリしました!

実はですね、なにげにポールとニコライ・コスター=ワルドー、3回共演しているのですよ(そのうち2本は劇場で観ました。1本はビデオスルー)。ハリソン・フォード主演作でポールが十八番の犯罪者(つまりイカレてる系)を演じたんですけどね、その仲間のテロリスト(だったかな~?あれ?)がニコライさんだったのに、さわやか過ぎてとても凶悪犯に見えなかったとゆー…。

>美男じゃないけど、デコの広い
私にとって、英国人といえば「デコが広く金髪(短め)・血色悪い色白・ヒョロ体型・爬虫類系」なので、ポール・ベタニー、ジョン・ライドン(元ジョニー・ロットン。ピストルズのボーカル)、デヴィッド・ボウイなどを見ると、「ウホ♪」と嬉しくなります♪

ボースン
2010年3月3日22:17

>たけだ様

「ビューティフル・マインド」ではクロウの妄想のお友達でしたね。妖しいかんじで素敵でした。
ギャングとかテロリストとか、狂気を振りまく役は結構やってるみたいですが、なぜかあまりソッチ系の演技は私は見ていない。そもそも最近の映画をロクに見ないので…結果的に4本も見ているベタニーは、現役の俳優さんの中ではご贔屓と言えましょう。

最初の作品は馬上槍試合好きなので行った「ロック・ユー!」、帆船小説好きだから繰り返し見た「マスター・アンド・コマンダー」。私のツボつき映画にばかり出るのはなぜ?…ちなみに「ビューティフル・マインド」は英国行きの国際線に乗ったらやってました。これだけ縁があったので、もう一本見てみようという気になりました(笑)

ボースン
2010年3月3日22:59

>秋林 瑞佳さま

もしかしたら反応して下さるかも、と思ったんですが、ウィンブルドン違いだったんですかー!(笑)
びっくりなさったというのは、小説でなく映画(しかも数年以内の作)だったという点なんですよね?この映画を見ておられないわけない気がするし…(笑)

ただ、私だって、ラッセル・ブラッドンを語らせたら、方向性はちょっと違うんでしょうが(「ウホッ」とは違う…)結構熱いかもです。学生時代に読みましたが、あれは面白かった!ロシア人のほうだけ事情を知ってる最後の試合のサスペンスといったら。勿論、マッチョなオーストラリア青年が繊細なロシア産美少年をバイク後ろに攫い上げ、二人乗りで街へ繰り出していくシーンも印象に残っております。絵になる二人でしたよねー。BLじゃないから絵はついてないけど。

ベタニー、ギャングとかテロリストもオハコらしいと知識としては知っていますが(何故かそういうのは全く見ていないのですが)、ニコライ・コスター=ワルドーがテロリストというのはホントに全く似合わなさそうですね。さらに、三回も共演してるとは全く知らなかったけど、映画中の二人、なんだか仲良すぎるくらいで可笑しかったです。風呂まで一緒に入るんかい(サウナですが)、と、ツッコミたくなりました。まあ、デコではないので?ニコライ君をこれから追っかけるとこまではいかないと思いますが。

デコ、いいですよね。知的でセクシー。素晴らしいです。
だいたい私の銀幕男優トップ3は、ウィドマーク、アステア、デヴィッド・ニーヴン。
三人揃って素敵に広大なオデコの持ち主です☆

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