さらなる繁忙期へと、カウントダウン中。

そのせいかそれにもかかわらずか、ふと、こみあげるものがあって、昨夜寝る前に、突然30分くらい落描きをかきなぐっていた。もう少し時間があったら、本サイトのトップイラストの更新につながるのだろうがとてもじゃない。
それにしても、昔は無精ひげというものは(少女マンガ的絵柄の文脈において)非お洒落さ非美形さの象徴のひとつだったのが、今では無精ひげを描いても必ずしもそういうニュアンスにはならなくなった…というのが何か悲しい。お洒落の一環で微妙にアゴにボロボロっとヒゲを残す、今風のヒゲは嫌いだ。無精ひげは無精ひげとして断罪すべし、アゴはさっぱりと刈り込んだ上で、慎み深い端正な口ヒゲという、あくまでもスタイリッシュな50年代までのヒゲが好きなんだよ。あぁ、デヴィッド・ニーヴンさま~!

…要するに昔設定した無精ひげキャラを描いていたのだが、とにかく時代の移り変わりは困ったものなんであった。ううう。

コメント

nophoto
たけだ
2010年2月17日9:19

あごひげというのはヤギ髭とも言って、特にあごひげしかない場合、記号的には「好色な中年/初老の男」という意味が有る事を本人たちはご存じないのだろうと思います。

髭の似合う男優と言えばニーヴンが真っ先に浮かびますね。
『冒険者たち』の無精髭のドロンも新鮮でしたし、レッドフォードは『明日に向って撃て』で口ひげがなかったらあれほどの人気がでたかどうか?
『スティング』がつまらない理由の一つは、レッドフォードに髭がないことです。
口ひげのニューマンとの対応でレッドフォードは髭無しになったのでしょうがこの時期のレッドフォードでは、単なるチンピラにしか見えません。

ボースン
2010年2月17日19:29

こんばんわ。ヤギ髭の記号、やっぱりギリシャ神話のパーンあたりから来ているのでしょうかねえ。

それはともかく、「スティング」のレッドフォードはチンピラでいいんです(笑)しょーもない謎の女にひっかかったり、実際青臭いキャラクターですよ。ほんとは彼のヒゲもドロンの無精ヒゲもそんなに好きじゃないし(スミマセン)。…と思うのは、彼らのヒゲは粋とか洒脱でなく野性味を強調するものだからかもしれませんが。

逆にニューマンの口髭はかなりイイ線いってると思えるので、私は満足しています。ま、好みは色々です。
あと、エロール・フリンも髭がある方がイイですね。若い頃は無い時もあるけど。

nophoto
たけだ
2010年2月17日23:31

画面に出てきたかどうかはともかく、魅力的なひげ面が思い浮かばないのは、ケーリー・グラント、ジェイムズ・スチュワート、ジェイムズ・キャグニー、フレドリック・マーチ、ウィドマークなどですね。カーク・ダグラスやバート・ランカスターは中間的?
イギリス系でも髭が似合わないグラントという役者も面白いですね。マイケル・ケインも余り髭は合いそうも有りませんね。

ボースン
2010年2月18日0:26

英国的でスマートなタイプなのに口髭のイメージから遠いグラントは、不思議な感じです。思うに顔の幅が広めなせいではないでしょうか。細面、または逆三角形な顔があのテの『紳士的』な口髭にはマッチしやすい気がします。ロナルド・コールマン以上に、マイケル・レッドグレーブが口髭が似合うタイプでは。細面で。

あと、ゲイリー・クーパーも、ありそうで無いような。ランカスターは壮年期以降ヴィスコンティにお上品な役を振ってもらって、それなりのヒゲを見せてくれましたよ(笑)

ウィドマークは「愛のトンネル」でピンポイントで口髭をはやして見せてくれます。意外と悪くないのですが、妙に「フツー」に大人しく見えてしまうのが物足りないかも、と思いました(笑)やっぱりあの、口元をひゅっと歪める独特の表情が、口髭に隠れてしまうのが…?

nophoto
たけだ
2010年2月18日9:05

>ランカスターは壮年期以降ヴィスコンティにお上品な役を振ってもらって、それなりのヒゲを見せてくれましたよ(笑)

そうなんですよね。若い頃のランカスターと髭というのはどうもしっくりこない。
ヴィスコンティ作品に出演した後の『ワイルドアパッチ』では髭をたくわえていました。
ダグラスも『炎の人ゴッホ』や『OK牧場の決闘』では髭有りですが『ヴァイキング』では髭無しを強調。
というわけでこの2人は「中間的」。

ボースン
2010年2月18日20:19

カーク・ダグラスはずっと、そしてヴィスコンティ以前のランカスターは野生的ヒゲタイプですね。
野生派ヒゲはまあスターとして演技者としてそれなりの力さえあれば、誰でも結構こなせると思いますが、しかし、紳士ヒゲは完全にもう絶滅危惧種でしょうね。残念です(^^;)

nophoto
なにわすずめ
2010年2月18日21:43

ヒゲ談義に花が咲いてますね(笑)、ボースン様がお描きになった無精ひげキャラのイラストが見てみた~い(^^♪
無精ひげって、現代の若者には、ワイルドなイメージを出したいからかもしれませんが、私には、ただの不潔、ほんまに不精にしか見えませんです^^;
ウィドマーク様の、ヒゲといえば、フェイ・ダナウェイと共演したジイ様時代の大ヒゲが強烈(後でそっちゃいましたが)でしたが、あそこまで生えると、もはや仙人でしたな(爆)

ボースン
2010年2月18日23:22

>ボースン様がお描きになった無精ひげキャラのイラストが見てみた~い(^^♪
いや、ほんとにただの不潔・不精としてのヒゲなんで、お見せできるものではないです。私らの世代だとブショウヒゲをお洒落として捉えるのは違和感がありますよね。
本サイトのギャラリーの絵にも、オソマツながらひげキャラが何人か交じってますんで、そっち見てご容赦くださいまし(笑)

>あそこまで生えると、もはや仙人でしたな(爆)
もうかなりのおトシになってからの映画でしたしね。老人性ヒゲというのは、また別ワクです(爆)
ちなみにウィドマーク様の老人性ヒゲというと、「オーロラ殺人事件」も顔の下半分をしっかりヒゲに覆われていましたね。これもアリステア・マクリーン原作なんですが(「北極戦線」)、映画化作品はあまり評価よくなかったみたいでした。ドナルド・サザーランドも嫌いじゃないし、ウィドマーク様も出てるしと、昔映画館へ見に行った筈ですが、私の記憶にもイマイチ残っていません。

nophoto
たけだ
2010年2月18日23:24

近年なくなったものの代表が帽子(特にソフト)と髭だと思いますが両方とも妙にカタチを変えて復活してきているのも確かですね。

若い男性の妙な髭と、若い女性の網タイツというかレースのストッキングは、同じ根っこを持っていると思います。
精神はともかくとして外見上の、男性のジゴロ化、女性の娼婦化です。


ボースン
2010年2月19日0:02

女性の娼婦化、というか娼婦的ファッションというものには結構長い伝統があると思います(椿姫とかメリー・ウィドウとかで見られるように)。
男性のジゴロ化はたして…?定番化するとしたら、…あんまり好きになれないかも(苦笑)

nophoto
たけだ
2010年2月19日22:31

確かに第二帝政下のフランスでは高級娼婦がファッションリーダー的存在だったようですね。
後、カーディガンを袖を通さないで羽織る着方も、元は娼婦の着方だったという説も有りますね。

今や電車の中で化粧を直す女性も多いですが、人前で化粧する/化粧を直すというのは「私は娼婦です」という合図なんですね(フランスのレストランなどで時々化粧を直す日本女性を見かけますが、こちらはひやひやしてます)。

ボースン
2010年2月19日22:57

フランスへは、何度も行っておられるんですよね!たけだ様の言葉には説得力があります。カーディガンをひらっと羽織って、むき出しの腕をちらつかせつつタバコをすぱー、なんてのが、確かに映画で見る娼婦はよくやってた気がします。チラリズム&早く脱げるのがポイントなのでしょうか(笑)

最近は車中で化粧を直すどころかイチから始める女性も多いそうで…(理解不能!)

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