吉野万理子著。
新年一冊目が児童書か、と言われそうだけど、シリーズの三作目。まさか三冊もいくとはね。前作に出てきたけれど印象薄かった広海(ふたごの片割れ君)が主役。お調子者だし計算高いところもあるし、まあ薄くても仕方ない性格なんだけど、計算する割に、決して悪いやつではない(最近は、こんなふうに計算する子のほうが普通なんだろうか…)。自信家に見えて、実は臆病なところ、意外に弱気で他人に依存しやすいところがあるだけなんだね。

ただ、それだけにその弱点は、前作の主役だった、控えめだけど一途な純の目には逆に入りにくいという展開が、ナルホド納得。まあ、登場人物がその弱点を克服して成長してゆくのは、物語の定番であり快感。

このぶんじゃ、四作目も出るかもという気が…そして四作目出るとしたら、私のカンでは初のヒロインかな。今頃大地の妹が出てくるとは思わなかったし(笑)

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