続編「桜下の決闘」が出たってんで、「吉岡清三郎貸腕帳」ちょっと読み返してみたら、読みふけってしまいました。前読んだ時より面白いくらい。
いいなあ、仏頂面のアンチヒーロー、吉岡清三郎。

しかし、なぜ、なぜ!前読んだ時には気がつかなかったんだろう…
最終話に登場する、めちゃめちゃ不気味に極悪ぽい浪人者。
以下引用。
「…額は広く、落ち窪んだ眼窩の狭間に鼻梁が高かった。浅く頬のこけた顔が行燈の光に灰色にくすみ、髑髏に皮一枚をかぶせたように見えた。」

!!!!!

うっこれは…
これが完全に悪役モード入ったリチャード・ウィドマークでなくて何だというのだ。
三下に「由道さん」と声をかけられたりしてなくても気づいてしかるべきな描写。
…しかし記憶にない…こんなわざとらしい名前なのに(そんなん多いな最近…)。
不覚。

…続編にも登場するのかな。出てきてくれるといいな…(^^;)
犬飼六岐(著者)、ますます好きになりました(笑)

コメント

nophoto
なにわすずめ
2009年11月30日10:31

おはようございます。逢坂センセ以外の方も、隠れたウィドマークファンの作家がいらしゃるのでしょうか。それにしても時代劇にまで、登場するなんて。「トミー・ユードー」。読んでみたいですねーー!!
この作家さんも、逢坂センセの年代の方なのかしら・・・
若い人ではないでしょうね。ウィドマーク様がモデルだと気が付く読者も少数派だと思いますが(爆)
探せばもっと見つかりそうですね。ウィドマーク様が隠れたモデルになって、登場する物語。ィやあ・・・奥が深い・・・

ボースン
2009年11月30日10:46

こんにちわ。
昨夜は着流しのウィドマーク様の姿が脳裏にちらついて眠れませんでした、なんちて。肩もいかってないし背も高すぎないし、きっと着物もお似合いではという気がします。凄くします。でも金髪なのでモノクロ画面で妄想するのがポイントですね。

作者は比較的お若いです。1964年生まれだそうで、時代小説としては新鮮な作風が、最近の私のイチオシ。是非ともトライしてみて下さい。富井由道さん(笑)はおいとくしても、主人公かなりいい味出してますよ。変に暗い下女とのやりとりは爆笑モノ。図書館にもあります。
ついでに大阪出身とかで、普段は標準語だけど実は京育ちの主人公がごくたまにみせる、自然な関西弁もgoodです。

nophoto
たけだ
2009年12月1日15:46

こんにちは

ウィドマークがモデルのキャラと言えば手塚治虫のスカンク草井がすぐ思い浮かびます。
東宝の佐藤允は、デビュー当時「和製ウィドマーク」として売り出されたようです。私の印象では三船敏郎を意識しすぎた演技が鼻につく俳優という感じですが、岡本喜八などには重宝されたようです。

ボースン
2009年12月1日19:44

こんばんわ。
スカンク草井も有名ですね。ただ、特に有名な「鉄腕アトム」でのスカンクは、必ずしも、よく似せているという気はしません(スカンクも額が広いのは確かですけど)。なんかむしろダン・デュリエに似てるんじゃないかーって気がしてきている今日この頃です。結果論かもしれませんが。

nophoto
なにわすずめ
2009年12月1日19:45

「刑事マディガン」のブックレビューを呼んでみたところ、西村京太郎氏も、ウィドマーク様ファンであったそうな。日本の作家さんのあいだでは、ウィドマーク様が隠れた人気なのか!?ううむ、もっと、ウィドマーク様モデルに書かれた作品を発掘したくなってきました。誰かご存知でしたら教えてーーー!!

ボースン
2009年12月1日20:28

おや?一分しか違わないんですね、失礼しましたなにわすずめさま(笑)

>日本の作家さんのあいだでは、ウィドマーク様が隠れた人気なのか!?

まーなんだかんだいってもスターですしね。ある程度のトシのかたなら、そしてミステリーなど書く場合は特に「悪役の造型」にも関心があるでしょうから、それなりに支持者がいるんじゃないかしらんウィドマーク様って。
次になにか見つけたら、また日記に書いておきます。(^-^)v

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