下巻表紙にはあきらかに、「ワーロック」のパンフあり。
ノベルズ版下巻も、イラストだがどうみても「ワーロック」のウィドマーク。

なんでだろ。
主人公の出した西部劇リストには「ワーロック」はなかったんだが。

とまあそんなことばかり読んでいて気になる私は特殊な読者(笑)
なにはともあれ下巻読了。
ハリウッド・クラシック映画祭についてはさておき、大山鳴動鼠一匹という読後感であった…
じーさんたちのしょーもない角突き合い…『入れ歯をむく都会』と改題して下さいホントに。

そして、映画祭のため、西部劇20本、サスペンス&ギャング物20本という上映候補作品リストを作るにあたって、"何度でもTVでやってる、ビデオも簡単に手に入るメジャー名作"はあえて外して好事家向きレア佳作を、というしばりをつけてるにしろ、ウィドマーク様主演作が西部劇3本サスペンス2本計5本というのはやはり仁義に反するのではないのか。だいたい「ゴーストタウンの決斗」はリバイバルもされてるしビデオも出てるし地上波でもBSでも放映されてたと思うけどなあ。傑作だけど。
このリスト、出すほうも出すほうだがそれを認めるスポンサーもスポンサーで…
ただの大規模自主上映だと思えばいいのかもしれないが。

映画リストと選定理由プレゼンは、エッセイとして出してほしかったです。それなら何の違和感もなく楽しく読むのに。
というか、既に読んだ逢坂氏の映画エッセイそのまんまなんだもんな…

コメント

nophoto
なにわすずめ
2009年11月16日23:03

ウィドマーク様のお顔の上に著者の字を乗せるなー!と、つっこみたいのですが、結局、趣味の映画祭がお話のメインなんですか?「牙をむく都会」って、なんかすごくハードボイルドなタイトルなんですけど・・・。
>「入れ歯をむく都会」って・・・いったいどんな作品なんだろ(爆)
禿鷹の方が楽しめますか?やっぱり。

ボースン
2009年11月16日23:31

ライターというかイベント屋というかの主人公が、映画祭と、やはり半ば趣味?のスペイン内戦シンポジウムと、二つの企画にからんでシゴトをしているうち、太平洋戦争末期に日ソの密約があったんじゃないかとか当時ソ連のスパイになった奴がいるんじゃとかキナくさい話もでてきて振り回される、というような話です。

でも映画談義に一番文章を割いているような…
逢坂先生の映画エッセイをあまり読んでいないなら、素直に楽しめると思いますよ。

小説としての出来はだんぜん禿鷹のほうが上ですね。というか、ちゃんと小説になってるから。

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