That’s Dancing!
2009年10月12日 映画 コメント (13)
1984年、ジャック・ヘイリー・ジュニア監督作品。エグゼクティブ・プロデューサーがジーン・ケリーで彼のナレーションから始まる。
制作もジャック・ヘイリー・ジュニア+デヴィッド・ニーヴン・ジュニアというのが何かおかしい。いや、どこもおかしいことはないんだけど…特典のメイキング映像でニーヴン・ジュニア氏の顔を見れたのはちょっと嬉しかった。口ヒゲはないけど、ちょっぴりお父様の面影があって(*^^*)
米盤ミュージカルDVDボックス、"Classic Musical from the Dream Factory volume 2" より視聴(英語字幕あり)。単品でも買えるようです。リージョンオールなので日本アマゾンからでもお気軽に。
「ザッツ・エンタティンメント」のパート3といってもいいような、ダンス場面に絞ってのミュージカル名場面集(「パート3」より何年も先に作られてる)。ジーン・ケリーはもちろんだが、レイ・ボルジャー、ミハイル・パリシニコフ、サミー・デイヴィス・ジュニア、ライザ・ミネリなどのゲストがリレーで語り手をつとめるのは「ザッツ」初代に戻ったようなつくりである。
ミュージカル・アンソロジーとして「ザッツ」シリーズとの個性の違いはあとふたつ。
今作はMGMミュージカルに限定していない。もちろんMGM作品が中心だが、RKOのアステア・ロジャース、ワーナーの「42番街」や「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」、はてはイギリス映画「赤い靴」も登場する。
また、60年代以降の新しい流れについても軽くだが触れている。「ウェスト・サイド・ストーリー」の“Cool”から、「サタデー・ナイト・フィーバー」「フラッシュダンス」「フェーム」マイケル・ジャクソンの「スリラー」まで。ただ、こういうアンソロジーを見る人が最近のミュージカル・ダンシングの潮流に興味があるのかどうかは分からないが(私はない)。逆に、なんで古いのばっかり…と思う人も多いかもしれない。このバランスはどう考えるべきなのか、アステア一番!のアナクロな私には、判断しきれない。すいません。三作目ともなれば4~50年代の最もオイシイ所は使用済みというのも、大変だろうなとわかるけど。
やはりバスビー・バークレー本家は凄い…そして、それを打ち破って(いや止揚して?バークレーが開発したシネ・ミュージカルの技術というか発想は失われたわけではない)スクリーンを個人芸に奪い返したアステア。やはりアステアは別格だなあ。ただ、この映画に収録された一番嬉しくてたまらない筈のアステア・シーンはもはや全て単品DVD(「ロバータ」だけはスカパー録画だが)で手元にある。うれしさがちょっと微妙である(^^;)
そういう意味では、一番おもしろかったのはビル・ロビンソンやニコラス・ブラザーズのタップの妙技だろうか。速射砲のように正確な前者、アクロバティックをくわえた後者。リズムが見る者の体内で炸裂する。
しかし、ケリーの「舞踏への招待」はやっぱりちょっとなあ…。アニメと踊るよりキャロル・ヘニー(アニメ制作の参考に踊った場面がチラリと出る)と踊ってくれるほうがいい。トムとジェリーや、アラビアンナイトの魔人と踊るまではまあいい。しかし、アニメの美女とウットリ踊ってどうするんだ…
昔のことだし、萌系の絵ではないが、痛車ならぬ痛ミュージカルか…(-"-;)
ダンスでしぼったことから、バレエについても映画とのかかわりをまとめて見直せて面白かった。バランシンも意外と映画にからんでたのね。
輸入盤で英語字幕のみなせいか、作品名が紹介されないものもあったのは残念。DVDケースには曲名しか出てないのである。アステアやジュディの作品は表記されずともわかるが、ニコラス・ブラザーズのは何て映画だったのかな。
収録作で未見なもののうち、本編を見たいな、という気に一番なったのは「キス・ミー・ケイト」でした。特に好きなスターも出てないけどね。日本でもDVD出てるし、また近いうち…
制作もジャック・ヘイリー・ジュニア+デヴィッド・ニーヴン・ジュニアというのが何かおかしい。いや、どこもおかしいことはないんだけど…特典のメイキング映像でニーヴン・ジュニア氏の顔を見れたのはちょっと嬉しかった。口ヒゲはないけど、ちょっぴりお父様の面影があって(*^^*)
米盤ミュージカルDVDボックス、"Classic Musical from the Dream Factory volume 2" より視聴(英語字幕あり)。単品でも買えるようです。リージョンオールなので日本アマゾンからでもお気軽に。
「ザッツ・エンタティンメント」のパート3といってもいいような、ダンス場面に絞ってのミュージカル名場面集(「パート3」より何年も先に作られてる)。ジーン・ケリーはもちろんだが、レイ・ボルジャー、ミハイル・パリシニコフ、サミー・デイヴィス・ジュニア、ライザ・ミネリなどのゲストがリレーで語り手をつとめるのは「ザッツ」初代に戻ったようなつくりである。
ミュージカル・アンソロジーとして「ザッツ」シリーズとの個性の違いはあとふたつ。
今作はMGMミュージカルに限定していない。もちろんMGM作品が中心だが、RKOのアステア・ロジャース、ワーナーの「42番街」や「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」、はてはイギリス映画「赤い靴」も登場する。
また、60年代以降の新しい流れについても軽くだが触れている。「ウェスト・サイド・ストーリー」の“Cool”から、「サタデー・ナイト・フィーバー」「フラッシュダンス」「フェーム」マイケル・ジャクソンの「スリラー」まで。ただ、こういうアンソロジーを見る人が最近のミュージカル・ダンシングの潮流に興味があるのかどうかは分からないが(私はない)。逆に、なんで古いのばっかり…と思う人も多いかもしれない。このバランスはどう考えるべきなのか、アステア一番!のアナクロな私には、判断しきれない。すいません。三作目ともなれば4~50年代の最もオイシイ所は使用済みというのも、大変だろうなとわかるけど。
やはりバスビー・バークレー本家は凄い…そして、それを打ち破って(いや止揚して?バークレーが開発したシネ・ミュージカルの技術というか発想は失われたわけではない)スクリーンを個人芸に奪い返したアステア。やはりアステアは別格だなあ。ただ、この映画に収録された一番嬉しくてたまらない筈のアステア・シーンはもはや全て単品DVD(「ロバータ」だけはスカパー録画だが)で手元にある。うれしさがちょっと微妙である(^^;)
そういう意味では、一番おもしろかったのはビル・ロビンソンやニコラス・ブラザーズのタップの妙技だろうか。速射砲のように正確な前者、アクロバティックをくわえた後者。リズムが見る者の体内で炸裂する。
しかし、ケリーの「舞踏への招待」はやっぱりちょっとなあ…。アニメと踊るよりキャロル・ヘニー(アニメ制作の参考に踊った場面がチラリと出る)と踊ってくれるほうがいい。トムとジェリーや、アラビアンナイトの魔人と踊るまではまあいい。しかし、アニメの美女とウットリ踊ってどうするんだ…
昔のことだし、萌系の絵ではないが、痛車ならぬ痛ミュージカルか…(-"-;)
ダンスでしぼったことから、バレエについても映画とのかかわりをまとめて見直せて面白かった。バランシンも意外と映画にからんでたのね。
輸入盤で英語字幕のみなせいか、作品名が紹介されないものもあったのは残念。DVDケースには曲名しか出てないのである。アステアやジュディの作品は表記されずともわかるが、ニコラス・ブラザーズのは何て映画だったのかな。
収録作で未見なもののうち、本編を見たいな、という気に一番なったのは「キス・ミー・ケイト」でした。特に好きなスターも出てないけどね。日本でもDVD出てるし、また近いうち…
コメント
『ブラックタイツ』からの映像も入っているんでしょうか?
バレエと映画の関係は、クラシックよりはコンテンポラリー系の振付家の方が映画との関係は強いと思います。最近の振付家だとトワイラ・サープあたりかな。
ローラン・プチとジジ・ジャンメールも一時ハリウッドに滞在しましたね。
ジャンメールは『アンデルセン物語』に出演したと思います。
『ブラックタイツ』はないようでした。ワンカットだけとかなら見落としてるかもしれません。タイトル表記はあまりちゃんとしてないし、未見ですし、バレエの知識は結局少女漫画レベルなので(笑)山岸涼子、有吉京子、槇村さとる…
バレエ編で概観されたダンサーたちはイサドラ・ダンカンとかアンナ・パブロヴァとかヴェラ・ゾリーナとかヌレエフ&フォンティーンとかでした。
グレイブル、たしかに泥臭いですよね。「百万長者と結婚する方法」しか見てませんが。
まあ、それがかえってGIウケしてたんですかね?身近なオネエちゃんって感じで。
そういえば、もうすぐBSで「バンドワゴン」やるんでしたっけ・・・これは、ダビングしなくてもいいですか?
あと、「ネタ的に一度は見たいけどずーっと逃しているミュージカル」の残るひとつは「くたばれ!ヤンキース」ですね。スカパーとかでやってくれればいいのに。
「バンドワゴン」は、日本盤DVD買って持ってますので大丈夫です☆
ありがとうございます!
アマゾンマーケットプレイスかヤフオクで落してみては?
私は所有していますが、まだ未見です。
「キス・ミー・ケイト」は面白いです。
オススメのようなので、そろそろ本気で考えようかな。レンタル含めて…
ラナ・ターナーもヘディ・ラマーも大美人だから人気はよくわかるけれど…うーん。
とにかく、ピンナップ・ガールのイメージ以外にちっとも思い当たるモノがないのですよね。日本公開作が少なかったり経年順でなかったりとか…、そういう役者さん(日本への紹介のされ方でワリを食っている人)は他にもいますが、写真で見るだけではあまり興味をそそられるツラ構えではないですねぇ彼女。スタイルの方は女の目から見るのと男の目で見るのとでまた違うのでしょうが。
「ガールフレンドとして自宅に連れて行っても父親も母親も安心するタイプ」などという評価も有ります。
ターナーやラマーは男を裏切りかねないですがグレイブルは、常に誠実(貞淑?)であるというイメージが有ったようです。
実際の人柄も良かったようです。
ステージママに3歳の時からあれこれ仕込まれて年齢を偽ってコーラスガールになったり、端役時代をへて『アルゼンチン』で注目されたのが24歳ですから苦労人なんですね。『百万長者』で共演したローレン・バコールは、グレイブルは面倒見のいい人だったと回想しています。