「シャイアン」の日。
2009年10月4日 映画 コメント (35)
自主上映で、フィルムは想像以上に壮絶な状態でしたが(モノクロみたいだった…)、すばらしい一日でした!
アコガレの劇場の大画面。自主上映の16ミリスクリーンを含めても、「主演」のウィドマーク様を見たのは「大西部への道」しかなかった私。これもロードショーではなく東京の名画座の結構雨降りな画面で、親戚ンちへ行く際強引に親にねじこんだ無理無理な機会。
1970年代以降のウィドマーク出演作は劇場でも何作か見ているが(「合衆国最後の日」「コーマ」「オリエント急行殺人事件」「スウォーム」等)、さすがに60才を超えると大抵脇役。主役を張っても未公開TVムービーだったりキワモノ(ホラー)だったりなので、地元で「シャイアン」の自主上映情報を見つけた時は実に嬉しかった。
画面がフルスクリーンでも(本当はワイドスクリーン映画)。褪色ありと注意書きがあっても。
とはいえ、あれだけ褪色があると、…あえて「評価」はしないことにします。しかも完全版じゃなかったらしいし。
通常フォードの西部劇に景観の美しさという要素がないわけないのだろうけど、今回ソレが生憎欠落した観賞でしたので…
米国政府との協定に従い、故郷イエローストーン地区を離れて南へ移住したシャイアン族。しかし政府の約束した援助物資は不足し、約束の日時にも議員団は現れない。人口まで激減した一族は2000キロ北の故郷へ帰ろうと決める。騎兵隊がそれを追うが、いい加減な情報の蔓延や利権屋の暗躍がからみ、苛酷な旅路を辿るシャイアンの運命はますます悲惨なものになってゆく…。
シャイアンに同行する白人の女教師(キャロル・ベイカー)や、シャイアンの実情を知り内心では同情的な騎兵隊の大尉(リチャード・ウィドマーク)を配し、銀幕でインディアンをゴマンと倒してきた西部劇の「神様」フォードの“贖罪”とも評される作品ですが、必ずしも重苦しいだけの印象ではなく最後まで飽きず見終われたのは、たんに私がウィドマーク・ファンだからでしょうか(笑)
「馬上の二人」とほとんど同じキャラクターと言ってもいい、常識的で人間的で誠実で不器用なベテラン将校。
騎兵隊の紺軍服が素晴らしく似合うのが目に楽しいです。横に黄線の入ったズボンが足長く見えて素敵。怪我をしたシャイアンの子どもの相手をするところの優しさも素敵。ただし上司も部下(パトリック・ウェイン)も彼の人間性になかなかついてきてくれなかったりなんですが。
理想主義的な内務長官を演じたエドワード・G・ロビンソンの存在感もさすがだった。
超好戦的なのが途中で改心するP.ウェインや、インディアンについてよく知っている良い人かと思ったら上からの命令には杓子定規なダメ軍人カール・マルデンについては中途半端な気がしたけれど、「実は15分ほど欠落のあるフィルムでした」とか言われちゃったしねえ。やれやれ。
ダッジ・シティでコメディ・リリーフのような登場をするジェームズ・スチュアート(ワイアット・アープ)とアーサー・ケネディ(ドク・ホリディ)は、楽しいといえば楽しいけど、どっちでもいいといえばいえる。ジョン・キャラダインまで出てるの含めてファンサービス?なのかな。ウィドマーク大尉がウェイン少尉に「君の父上のことは知ってる」とかいうのもある種ファンサービスかな。
むしろ、シャイアン族の旅路に、ウィドマーク様のナレーションが結構重なるのが嬉しかったり…。この人の声、好きです★
本当は大塚周夫さんのようなダミ声じゃないんですよ。(大塚さん上手いし好きだけど…)。
英語字幕つき米国盤がAmazon.jpで買えるのだけど、日本語字幕つき日本盤が出ないかなあ、腐ってもフォードだしなあ、とずーーっと待っていたけど、諦めて米国盤買おうかしらん。
ちゃんとした「シャイアン」が見たくなりました。
そして、ちょっと私信モード…。
実はえらくご近所だったなにわすずめ様、ごいっしょに鑑賞できてうれしかったです!やはりネットであれこれお話してからお会いすると、まるっきり「初めて」って感じがしませんね。今後ともよろしくお願いします。
アコガレの劇場の大画面。自主上映の16ミリスクリーンを含めても、「主演」のウィドマーク様を見たのは「大西部への道」しかなかった私。これもロードショーではなく東京の名画座の結構雨降りな画面で、親戚ンちへ行く際強引に親にねじこんだ無理無理な機会。
1970年代以降のウィドマーク出演作は劇場でも何作か見ているが(「合衆国最後の日」「コーマ」「オリエント急行殺人事件」「スウォーム」等)、さすがに60才を超えると大抵脇役。主役を張っても未公開TVムービーだったりキワモノ(ホラー)だったりなので、地元で「シャイアン」の自主上映情報を見つけた時は実に嬉しかった。
画面がフルスクリーンでも(本当はワイドスクリーン映画)。褪色ありと注意書きがあっても。
とはいえ、あれだけ褪色があると、…あえて「評価」はしないことにします。しかも完全版じゃなかったらしいし。
通常フォードの西部劇に景観の美しさという要素がないわけないのだろうけど、今回ソレが生憎欠落した観賞でしたので…
米国政府との協定に従い、故郷イエローストーン地区を離れて南へ移住したシャイアン族。しかし政府の約束した援助物資は不足し、約束の日時にも議員団は現れない。人口まで激減した一族は2000キロ北の故郷へ帰ろうと決める。騎兵隊がそれを追うが、いい加減な情報の蔓延や利権屋の暗躍がからみ、苛酷な旅路を辿るシャイアンの運命はますます悲惨なものになってゆく…。
シャイアンに同行する白人の女教師(キャロル・ベイカー)や、シャイアンの実情を知り内心では同情的な騎兵隊の大尉(リチャード・ウィドマーク)を配し、銀幕でインディアンをゴマンと倒してきた西部劇の「神様」フォードの“贖罪”とも評される作品ですが、必ずしも重苦しいだけの印象ではなく最後まで飽きず見終われたのは、たんに私がウィドマーク・ファンだからでしょうか(笑)
「馬上の二人」とほとんど同じキャラクターと言ってもいい、常識的で人間的で誠実で不器用なベテラン将校。
騎兵隊の紺軍服が素晴らしく似合うのが目に楽しいです。横に黄線の入ったズボンが足長く見えて素敵。怪我をしたシャイアンの子どもの相手をするところの優しさも素敵。ただし上司も部下(パトリック・ウェイン)も彼の人間性になかなかついてきてくれなかったりなんですが。
理想主義的な内務長官を演じたエドワード・G・ロビンソンの存在感もさすがだった。
超好戦的なのが途中で改心するP.ウェインや、インディアンについてよく知っている良い人かと思ったら上からの命令には杓子定規なダメ軍人カール・マルデンについては中途半端な気がしたけれど、「実は15分ほど欠落のあるフィルムでした」とか言われちゃったしねえ。やれやれ。
ダッジ・シティでコメディ・リリーフのような登場をするジェームズ・スチュアート(ワイアット・アープ)とアーサー・ケネディ(ドク・ホリディ)は、楽しいといえば楽しいけど、どっちでもいいといえばいえる。ジョン・キャラダインまで出てるの含めてファンサービス?なのかな。ウィドマーク大尉がウェイン少尉に「君の父上のことは知ってる」とかいうのもある種ファンサービスかな。
むしろ、シャイアン族の旅路に、ウィドマーク様のナレーションが結構重なるのが嬉しかったり…。この人の声、好きです★
本当は大塚周夫さんのようなダミ声じゃないんですよ。(大塚さん上手いし好きだけど…)。
英語字幕つき米国盤がAmazon.jpで買えるのだけど、日本語字幕つき日本盤が出ないかなあ、腐ってもフォードだしなあ、とずーーっと待っていたけど、諦めて米国盤買おうかしらん。
ちゃんとした「シャイアン」が見たくなりました。
そして、ちょっと私信モード…。
実はえらくご近所だったなにわすずめ様、ごいっしょに鑑賞できてうれしかったです!やはりネットであれこれお話してからお会いすると、まるっきり「初めて」って感じがしませんね。今後ともよろしくお願いします。
コメント
随分見ていないですねえ。
考えてみればジョン・ウェインの『アラモ』でも実は軸はウィドマークだったんですよね。
ウィドマークがフォード作品で主演することになるというのは興味深いことではあるけれど幸福なことだったのかどうか(だが誰にとって、何にとって)。
>考えてみればジョン・ウェインの『アラモ』でも実は軸はウィドマークだったんですよね。
彼の日本における人気絶頂期は「アラモ」と「ニュールンベルグ裁判」の61年ころのようです。
フォードのインディアン問題をとりあげた「馬上の二人」「シャイアン」はほとんど兄弟のような作品と感じます。この二作はイマイチ巷の評価は高くない(フォードにしては)ですが、たぶんそれまでとは違ったカラーの役者が欲しかったのでしょうねえ。
ただ、フォード監督がウィドマーク様に騎兵隊の制服を着せてくれたことについていえば、私にとっては、断然幸福なことだったと言えます。眼福です(笑)
>なにわすずめ様
やっと書き直しました。上映環境というかフィルムの状況にも思った以上に難があったのであまり突っ込んだことは書きませんでしたが、楽しかったですよねー!コメントお待ちしてます(笑)
馬が疾走するシーンは、さすがにフォード、迫力ありましたし、アーチャー大尉と、年配のロシア出身(?)の部下とのしみじみした対話のシーン、エドワード・G.ロビンソンを交えて、最後にシャイアンと交渉するシーンで使われる葉巻など、フォードならではの味わい深く印象的なシーンが多く、確かに、地味な作品でしたが、最後までまったく退屈しないで鑑賞できました。
ナレーションの声が素敵だったせいもありますよ、きっと。(笑)
ウィドマーク様のお姿よりも張りのある声にちょっと感動してしまった私。映画館の音響で聞くとなおさらいいですね!雪のシーンというのも珍しく、ウィドマーク様のマント姿というのもなかなかでした。本来の色調であれば、風景がもっと美しかったでしょうね私もDVDでもう一度見てみたくなりました。
そういえば、「静かなる男」は、フィルムの状態がいいらしく、スクリーンならではの、「油絵のような」色調・・・と、小チラシに書かれていたので、ちょっと見てみたい気分です。でも、次回は土曜夜7時30分からなんですよね・・・ちょっと遅いかなあ・・・
ボースン様、また、機会があれば是非、ご一緒しましょう!!こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします!!
本作にも美しい景観は、沢山出てきます。
フォードは、世話になったネイティブアメリカンが経済的に困っているという話しを聞くとその困っている人達にエキストラの役を与える為に「よっしゃまた西部劇を作ろう」としたという話しをどこかで読みました。
ウィドマークの格好ですが、あれはカスター将軍ですよね。
この映画での彼の役柄は、いわば逆カスター/裏カスターという狙いがフォードにはあったような気がします。
>馬が疾走するシーン
砲兵隊が追い付いてくるシーンとかの迫力はぞくぞくしましたね。あそこはアーチャー大尉がおおごとにしたくなくてあえて残してきた大砲を、上司が持って追いかけてきてしまうので、彼にとってはガックリなんですが(笑)
年配の部下はポーランド人だったと思います。「馬上の二人」まではヴィクター・マクラグレンの役どころですよね。「馬上の二人」では、馬に乗れてるのが奇跡みたいなマクラグレンでしたが(笑)マイク・マズルキ、彼ほどの派手さはないけど悪くなかったです。あとプロシア出身のマルデンとか、騎兵隊側の出身地が妙に色々にしてあったなと思いました。
ほんと、こんな機会は何度でも歓迎です。今後は自主上映情報にも、もう少しまた注意しとかないと…
>ウィドマークの格好ですが、あれはカスター将軍ですよね。
なるほどーーー!裏カスター。これは気づきませんでした。騎兵隊の軍服の上に鹿皮服を引っかけるというアレですね。そういや他の映画でもこのコーディネートのカスター将軍を見たおぼえが。
鹿皮服はミーハー的にはなくてもいいんですが。あの黄色のシンプルな肩章がスマートなんですねあの軍服。北軍の軍服も同じですが、WW2の独軍軍服と並ぶカッコよさだと思っています(時代は違うけど)。
ちなみにサイボーグ009のユニフォームも、コレが元ネタではと疑っている私でした(笑)
南軍の制服は絵になりにくい!
昔の少年漫画にはパクリが多かったです。
特に石ノ森はその名人だったかもしれない。
003など名前がフランソワーズ・アルヌールで、初登場のエピソードは『リオの男』まんまでしたから。
>003など名前がフランソワーズ・アルヌールで、初登場のエピソードは『リオの男』まんまでしたから
ドルレアックではないんですね、なぜか(笑)
「午前十時の映画祭」で検索してください。
目的は理解できるのですが、こういうやり方で良いのかなあという気がします。
一般からの投票の上位50作とするか、映画史的なパースペクティブを持った特集(フィルムノワール50本、ブロンド対ブルーネット女優対決)等の方が客は入るような気がするのですが・・・・。
この企画に参加している映画館が全国で25館しかないのも気になるところです。
さっそく公式サイトとか見てきました。ほんと、テーマがないと、ごくごく一般的な大作ばかりになりそうだし、「参考リスト」に80-90年代の作品まであるので、大丈夫かな?ちゃんと古くなるのかな?とも思うし、…それでも、やらないよりはマシだろうと思います。
昔の映画をちゃんとした映画館で見る機会って、今やほんとにナイですもん…
とりあえず、動向をチェックしておくことにします!
この中に、万一(笑)ウィドマーク様の作品が含まれた日には、必ず行きたいのですが。できれば、40~50年代の若かりし頃のウィドマーク様をスクリーンで是非見てみたいです!!「拾った女」とか「街の野獣」とかやってくれないかしら・・・
フランス盤「シャイアン」って、どんなんでしょ。パッケージとか、特典とか、また、教えてくださいませ。
購入された15枚(!!)のDVDも、どんなのか興味ありますーーー
なにわすずめ様もお待ちくださると思います。
ちなみに私も今日、衝動的に「シャイアン」米盤注文してしまいました。なぜか突然Amazon.comで激安になってましたので…(爆)
『シャイアン』のDVDのジャケットは、米国版と同じで英語がフランス語に変わっているだけだと思います。特典はなし。17.9ユーロでした。
まだ全部は見ていませんが画質はあまり良く有りません。
他に買ったのは、『血闘』と『ゼンダ城の虜』のチャンバラ2作品カップリング。
『血闘』の特典は1923年版やジョージ・シドニーとメル・ファラーのコメント。
14.99ユーロ。
ダッシンの『男の争い』、34分のドキュメンタリー付き26.9ユーロ
『ホフマン物語』9.99ユーロ。
ダグラス・サークボックス、『愛する時と死する時』『ALL THAT HEAVEN ALLOWS』など4作品。特典は、作品がリメイクの場合は旧作版。91.9ユーロ。
日本で出たサークコレクション1は、買い損ないましたがオークションで5万円とかの値段がついているので諦めました。
ということです。
ジャケットが激似とあっては私の買った米盤「シャイアン」も、画質はあまり期待できないかな…。
「ゼンダ城の虜」もめちゃくちゃ何度もリメイクされてますがどの版でしょう?
学生時代に自主上映のロナルド・コールマン版を端役のデヴィッド・ニーヴン目当てに見に行ったこがあります。なつかしいけど字幕無しで今以上にゼンゼン聞き取れなかったのがよい思い出というのかなんというか(^^;)
敵役はジェイムズ・メイスン。デボラ・カー、そしてあのジーン・グリアも出演しています。
お二人とも、「シャイアン」のDVD購入されたのですね・・・私はまだ持っていませんので、全部ご覧になったら、また、感想を伺えるのを楽しみにしています。
こないだボースン様とご一緒した折に見た「シャイアン」が、壮絶なくたびれようだったので、^^;どんな画像でも、きっとアレよりは新鮮な感動を覚える気がします(笑)それでも、やっぱり大画面(というほどではなかったですが)、と音響効果は、満足でした。
たけだ様、購入されたDVDの詳しいリストをありがとうございます。
なんか、シブいラインアップですね・・・さすがたけだ様・・・
私がフランス行ったらば、フランス盤ウィドマークDVDをみやげに買い漁ってくることでしょう・・・(たとえフランス語の字幕しかなくても・・・(爆)
「ゼンダ城の虜」のジェーン・グリアは、どんなかんじなのかすごく興味深いですね。日本で、彼女の映画を紹介している記事には、必ずこの作品が書かれてますもんね。デボラ・カーと一緒に出てるとしたら、陰が薄いのでしょうか・・・
ダッシンの「男の争い」は、誰が出演してましたっけ・・・?
演劇畑出身で出演作は結構日本公開されています。
内容は、メルヴィルの『賭博師ボブ』と似たストーリーですがこちらの方が悲劇的です。
なにわすずめ様、私は見ていないですが「男の争い」でしたら、ブリジット・オショーネシー様のところでも詳細なレビューが読めますよ。あそこは画像もたっぷりなのでみごたえありです。
イヤー、見たくなっちゃいました。しかし、このDVD、やはりあの「紀伊国屋」レーベルなのね。うー、プロパーだと入手にとまどいますねえ・・・。
さすがに、こんなのは、こないだの屋台ではみつかりそうもないでしょうし(爆)
何で、日本のDVDって、こんなお高いの・・・・?
この二点のどちらがより悲しいかは…うーん。
何と言っても「黒板に書いたプロポーズ」です。
この見所は映画が始まってすぐに出てくるので、ながーいこの作品では途中で忘れてしまう観客もいたかもしれませんね。
フォード自らがその成立に大いに加担した(特に『荒野の決闘』)「西部劇神話」の見直し作業の一環でしょうか。
『捜索者』あたりから始まり『リバティバランスを撃った男』で顕著となったこの作業は遺作『荒野の女たち』の異様さで幕を閉じます。
はやく来い来い米盤。英米アマゾンは時間かかります。まあ、独仏より郵送料が安めなので仕方がないことかもしれませんが…
「黒板に書いたプロポーズ」!!そう、あの場面だけは、私も大昔に見た記憶の中にも残ってました。けんかして、プロポーズしてるといういい加減な記憶ですが、この前何十年ぶりに再確認したしだいです。
あの文字を書いてる場面はないのですが、あれは、まちがいなくウィドマーク様本人の文字だと思います。彼の文字は、字がきれい!!
こんなプロポーズされたらメッチャ気恥ずかしいやらうれしいやら・・・
キャロル・ベーカーすぐ消してましたけど、・・・もったいない^^;
「けんかするほど仲が良いカップル」というのはホークス作品にもよく出てきますが、ホークスの場合女性が「玄人系」なのに対しフォードは「素人系」なのが面白いですね。
ウィドマーク様は案外黒板に縁がありますよね、「地獄の戦場」とか。「前職が××だから××の演技が上手い」とかいう言い方は私はあまりしたくないですが、見やすく美しい板書はやはり教職中に身に付いちゃったのかもという気がします(笑)
>たけだ様
水商売的な「玄人系」という意味でしょうか?それとも…働く女性、ということだと「シャイアン」のキャロル・ベイカー先生は含まれちゃいますよね。
「駅馬車」のリンゴ・キッドや「赤い河」のダンスンやマットを考えるとよくわからなくて…いや、必ずしも網羅的に見てないこともあるんですが。
ホークスの場合、『脱出』のバコール、『リオ・ブラボー』のディキンソンなど「色っぽい」+「自立している」という感じです。
フォードは、確かに『駅馬車』などはちょっと違うのですが、『捜索者』や『リバティバランス』のヴェラ・マイルズなどが真っ先に頭に浮かびます。
ホークスは女教師は、ちょっと扱わないという感じですね。
私は、この映画のベイカーは、ミスキャストだと思っています。