1967年、ラルフ・ネルソン監督作品。ちょっと変わった音楽戦争映画。
昔、TV放映をVHS録画してたものをDVD-Rに焼き直しつつ再見。
1944年12月ベルギー。米軍慰問に来ていたオーケストラと世界的に有名な指揮者エヴァンズ(チャールトン・ヘストン)の乗ったバスは、反攻してきた独軍に捕獲される。ドイツ軍上層部からは、機密作戦上捕虜は全て射殺するようにとの指令が出ていたが、師団の指揮官シラー将軍(マクシミリアン・シェル)は芸術に造詣が深く、まず彼らに独軍のため演奏をさせようとする。
だがエヴァンズは、敵のためになど、と拒絶する。演奏がすんだら逆に用済みだろうとの考えもあり、怯える楽団員たちをなだめすかして引き伸ばし作戦に出る…。
また、慰問団のバスには、どさくさにまぎれて米軍兵士二人もまぎれこんでいた。バレると楽団員にも危険、この二人は早く脱出させて救援を呼ばせたい、と彼らの存在をごまかしつつ二人の脱走計画を練るエヴァンズたちだが、ドイツ軍の監視にもそうそう抜かりはない。
将軍にも悩みは尽きない。階級こそ下だが、本部付き将校アーント大佐(アントン・ディファリング、みるからに親衛隊上がり)が、常に彼の足を掬おうと目を光らせている。捕虜をさっさと銃殺にしないのは命令違反だと詰め寄るアーント大佐に、「演奏がすめば銃殺、補給待ちの燃料が届き師団の移動命令が出てもまだ演奏を承諾していなければやはり銃殺」と、将軍はついに言質を取られる。誇りある軍人、教養あるインテリとしての彼には不本意なことなのだが。
指揮者と将軍の意地の張り合いと駆け引き(また両者の仲間うちでも水面下で暗闘)、米軍兵士の脱走計画、地元パルチザンの動き、そして独軍の移動命令が下るのはいつ?
…と、それなりにスリリングに物語は進んでゆく。各所に演奏がはさまるのも新鮮でよい。
欠陥は確かにある。オケのスタッフ一人もいないし、とか、天才的指揮者がこんなにリーダーシップ取るか普通芸術バカだろとか、捕虜の人数や内容くらいキチンと確認しないのかとか、終盤ご都合主義多くないか?とか。
それにコンマスの細君と指揮者が昔は恋人だったとかでウダウダするのは鬱陶しい。
そして何といってもヘストンが、偉そうなばかりでちーとも芸術家っぽくない!
芸術家の傲慢、というよりただのタカ派に見えがちなのは困ったものだ。
だが、この物語の設定には、奇妙な魅力がある。
孤高の芸術家のプライドと、芸術愛好家軍人のプライドの激突!
相手を従わせたい、という男の意地の張り合いの裏には、ただの力比べではなく、相手の生み出す「芸術」への愛もまた潜むわけである。
芸術家もまた、作品(演奏)を人に見せてナンボだろう?求められてどこかで嬉しくないわけがないのでは?
また、芸術をとるか軍人としての責務をとるか。スカした笑顔の下で将軍は結構いろいろ考えているに違いないのだ。
…と、対立する登場人物たちの立ち位置にはなかなか複雑微妙なものがあり、自分だったらこういう要素をもっとクローズアップ、とか、こういうふうに結末ひねるけどなあ、とか、妙にこちらの妄想力をソソルところがある。しかも独軍の駐屯所は雪に閉ざされた古城。
実はこのビデオ録画を、何度も見ている私であった…
ちなみに、これも結構昔のことだが、少女漫画家の坂田靖子さんが同人誌に「誇り高き戦場」を連載しだしたと聞いた時はほんとにビックリした。インスパイア、というか、もうほとんど別キャラだしオリジナル設定もちょこちょこ入ってるが、このタイトルでほぼ同じ状況下、キザで刺激的な会話をかわす軍人と指揮者。なんと、坂田さんも私と同じく、なんらかの電波を受信しちゃったのねこの映画から…。そして、映画にはない後日談を付け足す坂田さんのキモチ、よーーーーっくよくわかる私なのでした(笑)
(このマンガはその後普通に朝日ソノラマや講談社からも出ています。絶版だけど中古屋やヤフオクで結構手に入る筈)
そして、ヘストンがスカなぶん、キザな将軍がカッコよすぎるくらいカッコよく見える。シェルはピアノもプロ級とかでハマり役。(序盤のチェンバロ合戦を見よ!ヘストンの手元は映らないがシェルの手元はバッチリ見せてくれる)。
口元がクドいのが惜しいが、凄い知的っぽい目ヂカラがある所は私の好み。単細胞そうな指揮者より、ついついシェル将軍に肩入れしてしまうのよね…
坂田さんも将軍に対応するキャラの方に力入ってたね絶対…(笑)
できたら気楽に見て、「快」電波を受信してくれたらいいなーと思える作品。
そうそう、序盤部分の将軍vs指揮者初対決シーンがYouTubeに上がってました。
興味がある人は是非!
http://www.youtube.com/watch?v=vbI1synAi28
昔、TV放映をVHS録画してたものをDVD-Rに焼き直しつつ再見。
1944年12月ベルギー。米軍慰問に来ていたオーケストラと世界的に有名な指揮者エヴァンズ(チャールトン・ヘストン)の乗ったバスは、反攻してきた独軍に捕獲される。ドイツ軍上層部からは、機密作戦上捕虜は全て射殺するようにとの指令が出ていたが、師団の指揮官シラー将軍(マクシミリアン・シェル)は芸術に造詣が深く、まず彼らに独軍のため演奏をさせようとする。
だがエヴァンズは、敵のためになど、と拒絶する。演奏がすんだら逆に用済みだろうとの考えもあり、怯える楽団員たちをなだめすかして引き伸ばし作戦に出る…。
また、慰問団のバスには、どさくさにまぎれて米軍兵士二人もまぎれこんでいた。バレると楽団員にも危険、この二人は早く脱出させて救援を呼ばせたい、と彼らの存在をごまかしつつ二人の脱走計画を練るエヴァンズたちだが、ドイツ軍の監視にもそうそう抜かりはない。
将軍にも悩みは尽きない。階級こそ下だが、本部付き将校アーント大佐(アントン・ディファリング、みるからに親衛隊上がり)が、常に彼の足を掬おうと目を光らせている。捕虜をさっさと銃殺にしないのは命令違反だと詰め寄るアーント大佐に、「演奏がすめば銃殺、補給待ちの燃料が届き師団の移動命令が出てもまだ演奏を承諾していなければやはり銃殺」と、将軍はついに言質を取られる。誇りある軍人、教養あるインテリとしての彼には不本意なことなのだが。
指揮者と将軍の意地の張り合いと駆け引き(また両者の仲間うちでも水面下で暗闘)、米軍兵士の脱走計画、地元パルチザンの動き、そして独軍の移動命令が下るのはいつ?
…と、それなりにスリリングに物語は進んでゆく。各所に演奏がはさまるのも新鮮でよい。
欠陥は確かにある。オケのスタッフ一人もいないし、とか、天才的指揮者がこんなにリーダーシップ取るか普通芸術バカだろとか、捕虜の人数や内容くらいキチンと確認しないのかとか、終盤ご都合主義多くないか?とか。
それにコンマスの細君と指揮者が昔は恋人だったとかでウダウダするのは鬱陶しい。
そして何といってもヘストンが、偉そうなばかりでちーとも芸術家っぽくない!
芸術家の傲慢、というよりただのタカ派に見えがちなのは困ったものだ。
だが、この物語の設定には、奇妙な魅力がある。
孤高の芸術家のプライドと、芸術愛好家軍人のプライドの激突!
相手を従わせたい、という男の意地の張り合いの裏には、ただの力比べではなく、相手の生み出す「芸術」への愛もまた潜むわけである。
芸術家もまた、作品(演奏)を人に見せてナンボだろう?求められてどこかで嬉しくないわけがないのでは?
また、芸術をとるか軍人としての責務をとるか。スカした笑顔の下で将軍は結構いろいろ考えているに違いないのだ。
…と、対立する登場人物たちの立ち位置にはなかなか複雑微妙なものがあり、自分だったらこういう要素をもっとクローズアップ、とか、こういうふうに結末ひねるけどなあ、とか、妙にこちらの妄想力をソソルところがある。しかも独軍の駐屯所は雪に閉ざされた古城。
実はこのビデオ録画を、何度も見ている私であった…
ちなみに、これも結構昔のことだが、少女漫画家の坂田靖子さんが同人誌に「誇り高き戦場」を連載しだしたと聞いた時はほんとにビックリした。インスパイア、というか、もうほとんど別キャラだしオリジナル設定もちょこちょこ入ってるが、このタイトルでほぼ同じ状況下、キザで刺激的な会話をかわす軍人と指揮者。なんと、坂田さんも私と同じく、なんらかの電波を受信しちゃったのねこの映画から…。そして、映画にはない後日談を付け足す坂田さんのキモチ、よーーーーっくよくわかる私なのでした(笑)
(このマンガはその後普通に朝日ソノラマや講談社からも出ています。絶版だけど中古屋やヤフオクで結構手に入る筈)
そして、ヘストンがスカなぶん、キザな将軍がカッコよすぎるくらいカッコよく見える。シェルはピアノもプロ級とかでハマり役。(序盤のチェンバロ合戦を見よ!ヘストンの手元は映らないがシェルの手元はバッチリ見せてくれる)。
口元がクドいのが惜しいが、凄い知的っぽい目ヂカラがある所は私の好み。単細胞そうな指揮者より、ついついシェル将軍に肩入れしてしまうのよね…
坂田さんも将軍に対応するキャラの方に力入ってたね絶対…(笑)
できたら気楽に見て、「快」電波を受信してくれたらいいなーと思える作品。
そうそう、序盤部分の将軍vs指揮者初対決シーンがYouTubeに上がってました。
興味がある人は是非!
http://www.youtube.com/watch?v=vbI1synAi28
コメント
原作はあのアラン・シリトーのthe General、監督はキワ物好きのラルフ・ネルソン。ヘストンはミスキャストですね。映画自体もなんだか盛り上がらない出来でした。
原作はそのタイトルからしてシェル扮する将軍が主人公でしょう。
映画は、興行的理由でヘストンを主人公にしたのでしょうが、そこが間違いです。
この頃のヘストンは混迷期ですね。この作品では、役柄をつかみきれないまま撮影に入ったと思わすような紋切り型の演技でした。
『ウィル・ペニー』の字も読めない中年カウボーイ役の方が評価も高く、これ以降は、同様の役柄が多くなります。
ラルフ・ネルソンはTV界出身監督中最も映画的センスの貧しい監督だと思います。登場人物数が少ない作品はなんとかこなせますが、この作品くらいスケールが大きくなると力量不足は、明らか。
そして、興味深いのがこの、坂田さんの漫画。映画のイメージをさらに膨らませて漫画描くのって、サイコーに面白いと思います。映画見たら、読んでみようかしら。・・・こういったパターンって、わりとありますね、たとえば「アラビアのロレンス」も文庫版コミックになってますし。
私が幼い頃は、「りぼん」を愛読していたのですが、その頃、カラーコミックという別冊付録が付いてまして、今思うとキラ星の如く大物作家さんたちが腕を競ってました。内容がまた、すばらしかった!私の情操教育として、大活躍してました。その頃も、映画を原作にしたものが結構あって、「野ばら」とか、「ローマの休日」など、懐かしく思い出します。実は、これらは、処分できなくて、何冊かまだ持ってます・・・
劇場でごらんになられた?羨ましいです。ワイドスクリーンだし音楽のことだけでも。
>映画自体もなんだか盛り上がらない出来でした。
中盤の、米兵が建物の天井にのぼって脱出ロを探っている時に(その間、怪しい物音を誤魔化そうと楽団が「練習」してみせている)、アーント大佐らが入ってきて怪しい所はないかと見まわしたあげく、楽団にまぎれてるもう一人の米兵に「若いのに兵隊に行ってないとは余程の名手か、何かやってみろ!」…のあたりはかなり盛り上がりましたよ~。
まあ、終盤にむけてシナリオはまたへろへろになってゆくのですが。
でも天才的指揮者が、あんなに嬉々として銃を撃ちたがっちゃダメダメですよね。
>ラルフ・ネルソンはTV界出身監督中最も映画的センスの貧しい監督だと思います。
ヘストンの役作りを何とかしてくれ監督~、と言いたいですが、役柄をつかみきれないとかいう以上に「ドイツ軍と見れば撃ちまくる」ようなキャラでないと本人が嫌だったんじゃないかという気がしてなりません(^^;)
そうなるともうどうしようもないし、指揮者と将軍の会話も噛み合わない。残念です。
基本的に現代劇だとパッとしない人でしたね。演技に繊細さが感じられないからか。史劇だとそのシンプルさも味になったのですが、史劇ブームも終わっちゃって、残るは西部劇や、SF、という感じですか(笑)
>なにわすずめ様
>面白そうな内容なので
そう!もっと面白くなってもいい内容なんだと思うんですよ!
タキシードで胸を張ると風采は立派なので一見イケるかと思うのですが、口を開くとダメですヘストン。銃が出るともっとダメです(笑)
>そして、興味深いのがこの、坂田さんの漫画。
年季の入った映画ファンとして知られる坂田さん、「バジル氏」などでも映画的センスや会話の妙でシビレさせてくれる坂田さんだけあって、結構面白いですよ。なんたって坂田版「誇り高き戦場」は指揮者がちゃんと芸術バカです!こうこなくっちゃ。
私だとノートの端や広告紙の裏に何やらなぐり描きながら妄想するだけでしたが、人が読んでも楽しめるデキに仕上がるところがプロですね~。いいな~。
たぶん、映画を先に見てあとでマンガを見るほうが「そうそう、そうなんだよ!」と映画への不満点が解消されてベターだと思います。可能なら、ですが…
ちなみに映画と漫画と原作と、それぞれどのくらい近いのか遠いのかは知りません。そろそろ本気で原作探してみようかな(私の行ってる図書館にはないけど)。
あとマンガ雑誌。確かに昔は別冊付録が多かった!映画ネタも多かった。
「風と共に去りぬ」と「ジェーン・エア」は、私もマンガで先に読んでしまいましたっけ。後者はたしか矢代まさこ。古ッ(笑)
正直、あまり好きではないので。
今日の午後NHK BSで『トプカピ』を放映したので最初の30分と最後の30分を見ましたが、シェルの初登場場面は片手にブランデーグラスか何かを持って登場。
これを滑稽と思うかカッコいいと思うかですが、私は滑稽と思う方です。
シェルは、『戦争のはらわた』の愚かなナチ将校役が一番ぴったりだと思います。
ともかくシェル姉弟は、重苦しくて苦手です。
そして今日はBS「トプカピ」ですか。評判のいい泥棒映画ということで、一度見たいと思いつつ未見なのですが、軽妙とかスマートとかいう人じゃないから、カッコよくなかったと言われても全く反論できない気がします(苦笑)
私が好きなのはあと「ニュールンベルグ裁判」ですね。性格はちと悪そうだけれどケイケイと知的な眼光。ウィドマーク検事とのツーショットが目に嬉しいとかいうのは日本でも私くらいしかいないのかもしれません。癖のある俳優さんだとは思います。
ちなみに「戦争のはらわた」も、ジェームズ・コバーンでなくシェルを見に映画館まで行ってた愚かな私でした(笑)
…が、お姉さんは私も食わず嫌いです(ろくに見てませんが)。
『ジャワの東』の船長役もそんなに悪くなかった。
妙に力まなければ悪くないんですよ。
『トプカピ』は、全体に濃すぎますね。トルココーヒーは濃いから美味しいんですが、メルクーリもシェルも力んでいるので疲れます。ダッシンの責任かもしれませんが、撮影(アンリ・アルカン)も色を使いすぎていて重いです。
>『トプカピ』は、全体に濃すぎますね。トルココーヒーは濃いから美味しいんですが、メルクーリもシェルも力んでいるので疲れます。
メルクーリも美人さんですが大年増ですもんね、濃くもなろうというものでしょう。なるべく体力のある時に見るよう心がけることにします(笑)
ヘストンの捨てゼリフを歯牙にもかけず、ピ!と敬礼して去っていくシェルのあのキザさは忘れられません。BS、もう一度やってくれないかしら。
>おじいさん好みでスミマセン...。
いやいや、そういう渋好みな若い人がもっと増えてくれるといいと思っています(笑)
私だって学生時代から既にロートル好きでならしておりました、自分がトシいったからというのではなく。
好きな映画と書きましたが、中学生くらいのころに休日の昼下がりのテレビ放映で一度見たきりで、細かいところは随分忘れています。
ヘストンさんがミスキャストという点が不評なようですが、私はヘストンファンでもありまして、この“指揮者に見えなさ加減”が楽しくもあります。
ヘストン作品でマイベスト2は「ベンハー」「ソイレントグリーン」ですが、まったく似合わないながらシャーロック・ホームズを演じたテレビムービー「血の十字架」なんかも結構好きです。
それにしてもこれが国内でも海外でもビデオ化されていないのが残念です。マクシミリアン・シェルも「アルプスの少女ハイジ」「ジュリア」は好印象で見ていました。ヘストンさんとのバランスも良いと思います。もう一度見たいです。
「誇り高き戦場」、大傑作とは言えずとも、心に引っかかる「何か」のある個性的作品だと思います。
それにしてもウィドマーク&ヘストン両者のファンだなんて、2008年の春はさぞかし淋しく感じられたことでしょう。ほんの一週間ほどしか違いませんでしたね、ふたりともが亡くなられたのは…
BSの再放送を待って、時々予定表をチェックしている私…。
そうなんです、まさに“心に引っかかる「何か」がある”のです!
2008年はまだウィドマークファンとして覚醒していなかったので、実は死去を知ったのは最近でした。何だか申し訳ないです(汗)。
ヘストンはライフル協会会長ってことで評価を下げてしまったようですし、全盛期でも“撮影現場ではスターぶった嫌なやつだった”なんて話も、どこでかは忘れましたが聞いたことがあるのですが、不思議と嫌いにならない人です。
覚醒してからリアルタイムで死去のニュースを受け取るのと、最初から鬼籍に入ってる人のファンになるのと、どちらがいいのか分かりませんね。私も昔の映画ばかり見ているので、好きなスターでまだ生きてる人ってほとんどいないです(爆)
>不思議と嫌いにならない人です。
こと映画スターとかについては、多少性格や素行が悪くとも、銀幕上でキッチリ仕事をしてくれていたらまあいいや、という方針です。ヘストンは個人的には特に好きでも嫌いでもない部類ですが、史劇では存在感抜群でしたね。
素敵なお知らせありがとうございます。
ノーカットで見たらかえって余計にダラダラしてつまらなくなった、とかいうこともありえますが、106分とあるから二時間枠に突っ込むにはそれほど削ってはいないのかな?ああ、ぜひ見てみたいです(^^;)
調べてみるとキングレコードですね。洋画はあまり出してないとこだと思うんですが(だから高い?)、たまにエッという物出すんですね。「ガンファイターの最後」とか♪
>たまにエッという物出すんですね。「ガンファイターの最後」とか♪
そうでした!これはアリガタイです!ちょっと遅くれた反応ですが。
もっと評価されるべき作品だと思いますね。
「誇り高き戦場」は「どっかで観たミタ!!」ぐらいですが、ヘストンは自分が観た中で「エル・シド」良かったです。存在感はバツグンの俳優さんですね。
マクシミリアン・シェル「…裁判」良かったです!しか観てないか?。すみません。
ウィドマークとツーショトありましたね(笑)
ちなみにこの映画って、レスリー・ニールセンもマジメな役(ヘストンの友達)で出てるんですね。DVDが届いた日、居間へ入るとムスコがスカパーで「裸の銃を持つ男」を見ていました。
…初めてこの映画を見た時には、将来ニールセンがこんなブレイクのしかたをするとは想像もできませんでした。時の流れを感じる…(笑)
どっかで聞いたぞこの名前?そんな程度しかわかりません。ネットで調べて!(^^)!だけおもいだしました(-_-)
ヘストンはこの当時は結構観てましたが、この映画は「ありえない指揮者」の印象が強すぎで他を忘れたようです。認知…か、いや時の流れハイ。
わはははははは。
まあ、ガタイがいいから燕尾服はそれなりに格好つくんですけどねヘストン。
役者の役の王様でした。その風貌がつわもの仙人って感じ、そのセリフも良く、鳥肌がたった記憶があります。ヘストンがド・ストライク!!
この役者さん昔は割と好きだったです。そういえば。
しかし自分の中ではウィドマーク様にぐんぐん引き離されていったのでした…!(^^)!
やはり史劇とSFが一番てことで。しかしブラナーの「ハムレット」に出たりしてたんですか。知らなかったです(^^;)
延々と朗々と語っています(^O^)
横から失礼。
ヘストンのSFといえば共演の猿との間に余り違和感のなかった『猿の惑星』が一番では?『オメガマン』も『ソイレントグリーン』も私には結構違和感が有りました。
レスターの『三銃士』での悪役(リシュリュー宰相)は、良かったですね。
三銃士では、リシュリューは悪役ですが、ソルボンヌ大学を作った功績者でもあります。
あと、ヘストンは、シェークスピア・コンプレックスの持ち主とにらんでいます。
『ジュリアス・シーザー』のあとに念願の『アントニーとクレオパトラ』を監督・主演・脚本で製作(クレオパトラが魅力的ではない失敗作だと思いますが)していますので『ハムレット』への出演はうれしかったと思います。
この『ハムレット』は、時間がなくてテレビで10分くらいしか見られなかったのが残念。
私にとっての『ハムレット』の最高作は、ゴージンツェフ監督のロシア版です。
アナスタシア・ヴェルティンスカヤ!!!
ハムレット役は、年食い過ぎです。
ははあ…なるほど、なんかそれ、ありそうですね(笑)
自分でも昔見た時は「ヘストンの指揮者が似合わない」と思ってたのですが、今見るととんでもない、よく似合ってました(すみません、単なるミーハーです)。人間的には最低だけど天才指揮者というキャラクターが、後半になるにつれて、命がけで団員を守る立派なリーダーに見えてくるというところに、映画的な醍醐味を感じてしまいました(笑)。確かに昔の恋人との絡みは少々うっとうしいのですが。30年若い納谷悟郎さんの声も良かったです。
マクシミリアン・シェルは、記憶ではもっと冷徹な印象だったのですが、割と終始ニヤニヤしているキャラクターで、でもラストはカッコ良すぎ!でした。
シェルはやたら笑顔の大盤振る舞いをしながらチクチク痛いところを突いてくるんですよね。私は、もう少し寒くなってからみようかしら…(雪の中の映画だし)