三浦しをん著。

社史編纂室でたらたら働くヒロインは腐女子。こっそり社の機械で原稿のコピーを取ってたら上司にバレてしまった。ところが上司はウチの部署でも同人誌を作ろう!と盛り上がってしまうもんだからもうびっくり。おりしも社史のための取材をしているとなぜか「かぎまわるな」と脅迫状が。
このカイシャ、いったいどんな過去が?

展開は違うけれど同著者の「ロマンス小説の七日間」を思い出した。こっちのヒロインも、「星間」と同じく、趣味に生き旅に出まくる、風のように頼りない間柄の恋人を持ち、ちょっぴり不安に揺れている。
そーゆー男にこだわりがあるのでしょうか三浦さん。

ヒロインのオタク力を中核として、社史編纂室の日蔭者社員たちが意地を見せる!
意地の中身はよーわからないヒネリが入っていますが、「書く」ことにこだわる人の心の不思議さはよく伝わってきました。コメディだけど別にお気楽なわけでもなんでもない、等身大の腐女子の生活と心境が描かれています。感動とまではいいませんが、後味はいい。小味だが楽しく読めました。
腐女子にアレルギーある人にはすすめないけど(笑)

それにしても、某所や某所でみかける50歳超受待望論(ゼロじゃなく少ないってだけなのかもしれないが)、三浦さんもシンパだとは知らんかったなあ。ヒロインがそーゆーリーマン小説を書いている(コピー機ネタには笑った)。いや、三浦さんファンなら誰でも知ってることなのかもしれないけど。

ま、BL読みじゃないけど私も、50過ぎても男の旬は過ぎてるとは限らない、むしろ若造無用!と思ってるクチなので年齢については異論はない。ずっと洋画しかも古めの見てきたせいですな。

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