ワン・ツー・スリー/ラブハント作戦
2009年8月14日 映画 コメント (5)
1961年、ビリー・ワイルダー監督作品。モノクロ。
東西冷戦時代のベルリンを舞台にした社会風刺コメディ。大昔TVで吹替版見た筈だが、スカパーで字幕付でやったので再見。
コカ・コーラのベルリン支社長がジェームズ・キャグニー。エネルギッシュなワーカホリック、でも金髪秘書とのドイツ語特別授業?にも熱心な、ひたすらパワフルな上昇志向アメリカンです。東側への売り込みにも「目指せヨーロッパ総支社長!」の夢を賭けて頑張り中だが、社長は「東側なんかどうでもいいから、今度そっちへ行く娘がトラブらないよう面倒を見てくれ」と電話してくる。ところが、ほれっぽくて能天気な17才の社長令嬢パメラ・ティフィンは、キャグニーの目を盗んで、あっというまに東ベルリンの熱烈共産主義青年ホルスト・ブッフホルツと結婚しちゃった。さあ社長が視察に来るまでに、二人を別れさせなきゃ!ところが彼を始末したとたん妊娠が発覚したから、今度は何とか「立派な婿」に改造しなきゃ!
手段を選ばぬ(ホント酷いんですよ(笑))、キャグニー八面六臂の大活躍が、終盤に向けてどんどんどんどんどんどんスピードが上がってゆくのがとにかく凄い(笑) 効果的に「剣の舞」の曲が使われているけどほんとピッタリ。
資本主義者も共産主義者もナチスドイツも(男秘書にはやたらカカトを打ち合わせる癖か…)、誰も彼もが笑いのネタにされてる。ワイルダーの人の悪さ爆裂って感じのドライなコメディです。この支局長、一歩間違えば「地獄の英雄」ですよ(笑)
結局一番共感を呼ぶのは、仕事中心の夫に不満な支局長夫人(アーリン・フランシス )か、何も考えてないけどピュアな社長令嬢かな?でもここまで何も考えてなくていいのかオイ(笑)
点数は控えめにしたけど、とりあえず初めて見る人は問題なく笑えると思う。腐ってもワイルダーですから。(日本でつけられたヘンな副題は無視しましょう。ぜんぜんラブハントじゃないし…)
高速回転中のエンジンみたいなキャグニーの、指パッチン(笑)も一見の価値あり。
あと、1955年の映画「黄金の賞品」でリチャード・ウィドマークが乗ってた可愛いメッサーシュミットの二人乗り屋根つきバイクだか二輪自動車だかが、この映画でも道を走ってたのでビックリ。まあ型番は新しくなってるんだろうけど、そんなに長いこと流行ってたんですかね。「黄金…」も今月中に再見する予定。
東西冷戦時代のベルリンを舞台にした社会風刺コメディ。大昔TVで吹替版見た筈だが、スカパーで字幕付でやったので再見。
コカ・コーラのベルリン支社長がジェームズ・キャグニー。エネルギッシュなワーカホリック、でも金髪秘書とのドイツ語特別授業?にも熱心な、ひたすらパワフルな上昇志向アメリカンです。東側への売り込みにも「目指せヨーロッパ総支社長!」の夢を賭けて頑張り中だが、社長は「東側なんかどうでもいいから、今度そっちへ行く娘がトラブらないよう面倒を見てくれ」と電話してくる。ところが、ほれっぽくて能天気な17才の社長令嬢パメラ・ティフィンは、キャグニーの目を盗んで、あっというまに東ベルリンの熱烈共産主義青年ホルスト・ブッフホルツと結婚しちゃった。さあ社長が視察に来るまでに、二人を別れさせなきゃ!ところが彼を始末したとたん妊娠が発覚したから、今度は何とか「立派な婿」に改造しなきゃ!
手段を選ばぬ(ホント酷いんですよ(笑))、キャグニー八面六臂の大活躍が、終盤に向けてどんどんどんどんどんどんスピードが上がってゆくのがとにかく凄い(笑) 効果的に「剣の舞」の曲が使われているけどほんとピッタリ。
資本主義者も共産主義者もナチスドイツも(男秘書にはやたらカカトを打ち合わせる癖か…)、誰も彼もが笑いのネタにされてる。ワイルダーの人の悪さ爆裂って感じのドライなコメディです。この支局長、一歩間違えば「地獄の英雄」ですよ(笑)
結局一番共感を呼ぶのは、仕事中心の夫に不満な支局長夫人(アーリン・フランシス )か、何も考えてないけどピュアな社長令嬢かな?でもここまで何も考えてなくていいのかオイ(笑)
点数は控えめにしたけど、とりあえず初めて見る人は問題なく笑えると思う。腐ってもワイルダーですから。(日本でつけられたヘンな副題は無視しましょう。ぜんぜんラブハントじゃないし…)
高速回転中のエンジンみたいなキャグニーの、指パッチン(笑)も一見の価値あり。
あと、1955年の映画「黄金の賞品」でリチャード・ウィドマークが乗ってた可愛いメッサーシュミットの二人乗り屋根つきバイクだか二輪自動車だかが、この映画でも道を走ってたのでビックリ。まあ型番は新しくなってるんだろうけど、そんなに長いこと流行ってたんですかね。「黄金…」も今月中に再見する予定。
コメント
「剣の舞」にぴったりのキャグニーの動きって・・・なんか暑苦しそう(爆)
高速回転の指パッチン????どんなんや・・・
ホルスト・ブッフホルツなんて、「荒野の七人」ぐらいしか思い当たらないし、この作品はそれ以前のものだとしたら、デビュー間もないころでしょうか
MGMの制作ですか?でも、FoXで発売してるんですね。最近はややこしいですね。
昨年発売されているのなら、まだ店頭にありそうですね。
今日も、書店で「過去を逃れて」を探してみたのですが、あれだけが売り切れてました。(このページを見てるヒトが買ったのかも)・・・。同じメーカーの「ノックは無用」はありましたけど。(字幕だけあればいいんですが、きっと画質はひどいだろうな・・・まだ買ってません)
「黄金の賞品」・・・。字幕ないんだ。・・・ハーーーーッ・・・(-_-;)
まず、下調べしないで見て、今回もいっぱいカン違いしてから資料を読んで納得しようかな(爆)
「折れた槍」見て感じましたが、字幕の有無って、やっぱり値段だけのことはあるなって思いました。少々高くついてもありがたいですね。せりふが頭にはいってしまえば逆に、字幕なしの方がありがたいんですけどもネ。(笑)
(追伸)
「太陽・・・」の見慣れない画像をみつけましたのでお送りします。
この映画はワイルダー作品の中では知名度は低いほうかと思います。最新盤のリンクをはってますが、実は以前にフィルムクラシックからも出た映画で、在庫があればソッチで買った方が得(笑)
>「剣の舞」にぴったりのキャグニーの動きって・・・なんか暑苦しそう(爆)
そりゃもう「白熱」のキャグニーですから。いや冗談、エネルギッシュですがアブラギッシュではありません。あくまでもスピーディさが売り!キャグニーの伝記によるとワイルダーから「ヒズ・ガール・フライデー」を超える早口を目指してくれと演技指導されたらしいです。
ちなみにブッフホルツは「荒野の七人」でハリウッドデビューした直後くらいですね。私はあまり彼は好みじゃないけど。ここでは共産主義を盲信するおバカキャラです(つけこみ放題買収し放題なソ連人たちよりマシなんだろうけど)。…そういや彼、なんかルノー・ベルレーに似てませんか?(唐突だけど)
ドイツっぽならマクシミリアン・シェルか、せめてハーディ・クリューガーですね私は(笑)
で、「黄金の賞品」の字幕?きっと、「蜘蛛の巣を」耐え抜いた後なら楽勝ですよゼッタイ。もちろんあればそれが一番ですが…それにしても、この映画昔ビデオに録った記憶があるんだけど、半年くらい前から何度も探しているけど見つからない…うーん…
あ、この「高速回転中の」は「指パッチン」や「キャグニー」ではなく、「エンジンみたい」に掛かっていますのでよろしく。「エンジンみたい」は「キャグニー」に掛かっていますし(笑)
あと、特別手当のためなら何でもやっちゃう金髪秘書嬢もすごかったです☆
>「蜘蛛の巣」を耐え抜いた後なら楽勝ですよ
たった今、初めてこの作品(「黄金の賞品」)を見終わったんですけど、私には、やっぱりどこが楽勝???でした。(-_-;)
ウィドマーク様と音楽と飛行機と、あの赤い三輪車を見てるだけでも十分楽しめましたけども、(そして、カラーなので今回特におぐしがきれい!!)基本的に語彙が乏しいので、聞き取れても単語の意味がよくわからないというパターンです。赤単なんかすっかり忘れてますしね。プレスシートを引っ張り出してきて復習したいのですが、もう丑三つ時なので、明日にしよっと。
おやすみなさいませ
>たった今、初めてこの作品(「黄金の賞品」)を見終わったんですけど、私には、やっぱりどこが楽勝???でした。(-_-;)
うーん、そうですか。以前に一度見たはずと思い意味もなく強気になってましたが、油断は禁物かな。がんばらにゃ私も(^^;)