彷徨える艦隊 / 旗艦ドーントレス (ハヤカワ文庫SF)
2009年7月19日 読書
ジャック・キャンベル著。
ワゴンセール280円で衝動買いしたが、これが大した拾い物。
まだ半分しか読んでないが、面白いじゃないか!
解説に「作者が帆船小説のファンでもある」と書いてあり、シーフォートと比肩してたりしたので食指が動いたが、もちろんノリは全然違います。主人公、常識人だしね(必ずしもシーフォートをけなすワケではない)。
主人公、ギアリー大佐は「伝説の男」。
それもなまなかな伝説ではない。華々しく戦いに散って、救命ポッドで冷凍睡眠状態で100年漂流した末、ようやく偶然通りかかった自軍に救出されたばかりである。100年のうちに伝説には尾ひれがつきまくるし、その一方当然「過去の遺物」度もぐんと上がっちゃってるし、だけど拾ってくれた艦隊(めちゃ負けで満身創痍状態)をどうにか故郷へ連れ帰る責任を、「英雄だし最先任(!)だし」でおっかぶせられちゃった…
そう、「突然、リーダーとして、すべての責任を負わねばならなくなる」…こういう場面って、帆船小説の最も美味しいシチュの一つなのだ。
「自軍」の皆さんは百年の負け戦の間に練度も誇りも低下している。こと「指揮」するという点に限っては、主人公こそが確かに一番すぐれた人材なのだが、100年前の男だから、100年前のほうが良かった点を復活させつつ、100年間に起った変化を確かめながら、一歩一歩薄氷を踏む思いで決断を繰り出していかねばならない。いやもー、実にスリリング。
続編も出てるようだ。うれしいな♪
ワゴンセール280円で衝動買いしたが、これが大した拾い物。
まだ半分しか読んでないが、面白いじゃないか!
解説に「作者が帆船小説のファンでもある」と書いてあり、シーフォートと比肩してたりしたので食指が動いたが、もちろんノリは全然違います。主人公、常識人だしね(必ずしもシーフォートをけなすワケではない)。
主人公、ギアリー大佐は「伝説の男」。
それもなまなかな伝説ではない。華々しく戦いに散って、救命ポッドで冷凍睡眠状態で100年漂流した末、ようやく偶然通りかかった自軍に救出されたばかりである。100年のうちに伝説には尾ひれがつきまくるし、その一方当然「過去の遺物」度もぐんと上がっちゃってるし、だけど拾ってくれた艦隊(めちゃ負けで満身創痍状態)をどうにか故郷へ連れ帰る責任を、「英雄だし最先任(!)だし」でおっかぶせられちゃった…
そう、「突然、リーダーとして、すべての責任を負わねばならなくなる」…こういう場面って、帆船小説の最も美味しいシチュの一つなのだ。
「自軍」の皆さんは百年の負け戦の間に練度も誇りも低下している。こと「指揮」するという点に限っては、主人公こそが確かに一番すぐれた人材なのだが、100年前の男だから、100年前のほうが良かった点を復活させつつ、100年間に起った変化を確かめながら、一歩一歩薄氷を踏む思いで決断を繰り出していかねばならない。いやもー、実にスリリング。
続編も出てるようだ。うれしいな♪
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