トーキョー・プリズン
2009年6月2日 読書
柳広司著。
太平洋戦争終結直後の東京。
人探しのため、東京へやってきた元軍人の“わたし”フェアフィールドは、便宜をはかってやる見返りに…と、スガモ・プリズンに収監された戦犯キジマの失われた記憶を取り戻す手伝いを依頼される。戦時中の記憶は失っているが、しかし素晴らしい推理力を持つキジマとフェアフィールドは、プリズン内で起きた密室殺人事件を、協力して追うことになる。
プリズンの外には、キジマの無実を信じ、訴える兄妹(親友と婚約者)がいる。フェアフィールドは彼らの調査にも協力するようになるのだが…
タイトルだけでも想像がつくだろうけれど、ものすごく暗く重いテーマがひそんでいる物語なのだが、とにかく読んでいる間、いくつもの謎、しかも時間軸をずらして並行した謎を扱う、重層的なミステリ構造が面白くて面白くてページを繰る手がとまらないー!
ある意味、えっそこまで伏線だったのー…と、呆然とするほどのめくるめくエンディングまで、ノンストップです。書きたいけど、何か書くとこれから読む人の邪魔になりそうでなんにも書けないー!
やっぱりうまいな柳さん…ほんっとに、精巧きわまりない作品です。オススメ。
太平洋戦争終結直後の東京。
人探しのため、東京へやってきた元軍人の“わたし”フェアフィールドは、便宜をはかってやる見返りに…と、スガモ・プリズンに収監された戦犯キジマの失われた記憶を取り戻す手伝いを依頼される。戦時中の記憶は失っているが、しかし素晴らしい推理力を持つキジマとフェアフィールドは、プリズン内で起きた密室殺人事件を、協力して追うことになる。
プリズンの外には、キジマの無実を信じ、訴える兄妹(親友と婚約者)がいる。フェアフィールドは彼らの調査にも協力するようになるのだが…
タイトルだけでも想像がつくだろうけれど、ものすごく暗く重いテーマがひそんでいる物語なのだが、とにかく読んでいる間、いくつもの謎、しかも時間軸をずらして並行した謎を扱う、重層的なミステリ構造が面白くて面白くてページを繰る手がとまらないー!
ある意味、えっそこまで伏線だったのー…と、呆然とするほどのめくるめくエンディングまで、ノンストップです。書きたいけど、何か書くとこれから読む人の邪魔になりそうでなんにも書けないー!
やっぱりうまいな柳さん…ほんっとに、精巧きわまりない作品です。オススメ。
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